”子供の取り違え”がテーマの2作品 | 吉井歌奈子オフィシャルブログbyアメブロ

”子供の取り違え”がテーマの2作品

現実の報道でもあったばかりの『子供取り違え』

これをテーマにした映画といえば
カンヌ国際映画祭で話題になった是枝裕和監督の「そして父になる」


実は同じテーマの映画が
もう一本上映されていたのをご存知ですか?
現在ヤフーの映画満足度ランキングで一位に輝いている「もうひとりの息子」です

こちらは、
フランス系ユダヤ人家族とパレスチナ人家族との子供が入れ違ってしまったというストーリー。



どちらも観て損はない作品です
同じテーマでも、ずっぽり個人的心情に畳み掛けてくる「そして、父になる」と、二つの家族から宗教や社会問題を考えさせる「もうひとりの息子」は違うものだから。

だからこの二つの作品を比べるのは違うのかもしれませんが
純粋にわたし個人の満足度でいうと、是枝監督に軍配をあげています。



それは、わたしが日本人だからかもしれません


「そして、父になる」は
奥さん役の尾野真千子さんの孤独な心情がとても伝わってきたし
なにより、映画のタイトルが秀逸すぎて
観賞後に意味を噛み締めて、しばらく感激していました。



一方の「もうひとりの息子」も心情伝わるシーンはいくつもあるんです。
ただ宗教問題に対しての先入観が強いせいか
映画の爽やかなラストに対して、
「そんな爽やかに終われる問題なの?!」と少しひっかかってしまいました



とはいえ、どちらの作品も答えのない難しいテーマを見事に料理していることは間違いありません。
もし何を観ようか迷ったら、ぜひご覧ください(^^)