世界報道写真展2010

ここ数年毎年訪れている
『世界報道写真展』へ行ってきました


ここには世界１２８カ国、５８４７人のカメラマンから寄せられた
１０１９６０点の作品から選ばれたおよそ２００点の写真が展示されています。


たとえば

マダガスカルで起きた暴動の犠牲となり血まみれになった死体や
戦争で脳の４０％を失った傷ついた兵士など
思わず目を背けたくなるような凄惨な写真から


大自然の中に生きる動物たちの姿や
スポーツ選手の瞬間の表情
美しい子供たちのポートレイトなどもあって

さまざまなジャンルに及んでいて
とても見応えがあります。




わたしが毎年この写真展を訪れるのは
ここにくると、
世界のいまの姿が見えてくるから。




イランの大統領選挙のニュースや
ハマスの武装勢力に対するイスラエルの報復攻撃のニュースなど
わたしがアジアクロスロードでお伝えしているニュースが

カメラマンの手によって切り取られると、

ニュースを読んで
理解したような気になっていたのは間違いだった、と
反省させられます。





写真は
感情に揺さぶりをかける時間を与えてくれる分

ときに映像以上に雄弁なんでしょうね。





日本の政治がいくら混乱しているといっても
暴動が起きて死者がでることはありませんが

地球温暖化など環境問題を共有する隣人たちは
もっと切迫した問題で
日々生きるか死ぬかせめぎあっています。




平和ぼけしている自分を認め
どうして争いはなくならないのか？とあらためて疑問を抱き、
いろいろなことを考えさせられました。




世界報道写真展２０１０は
８月８日まで
恵比寿のガーデンプレイス内にある
東京都写真美術館で開催しています。　
※月曜休館なのでお気をつけて！