ポスト印象派展 | 吉井歌奈子オフィシャルブログbyアメブロ

ポスト印象派展

今年は印象派の傑作が
たくさん日本にやってきています。


penやブルータスなどの雑誌も
よく絵画特集していますよね。


今週
六本木にある国立新美術館で開催中の
オルセー美術館展2010
「ポスト印象派」へ行ってきました



ポスト印象派というのは
印象派の次の時代の画家たちという意味で

セザンヌをはじめ
ゴーギャン
ゴッホやスーラ

ボナールなどの作品がずらりとありました。




なんと本家本元のオルセーは
来年秋まで改装工事中で

そのために本当だと持ってこられないはずの作品が

たくさんやってきているというわけです。




なかでも
私は

ゴッホの
「星降る夜」が忘れられません。



ご存知かもしれませんが
ゴッホは苦難に満ちた人生を送った画家です。



弟に経済的援助を受けながら作品を描きましたが
生前には一枚しか売れず、

やがて精神を病み

最後は自殺して生涯を終えました。





晩年の名作「糸杉」や「星月夜」などにみられるような
病んだ精神から放たれる異彩とはひと味違う
星の強い瞬きに
心の奥底を掴まれるような感覚に陥りました。



きっとこの作品を描いたとき
ゴッホは正常と異常の狭間で苦しみながら

美しく輝く星に
救いと癒しを求めていたのではないのかなと思いながら。



自分の内面に向き合いすぎて
不器用な生き方しかできなかったゴッホ。



実物を鑑賞すると

苦しみ抜いたが画家の苦悩が
明るい色彩の
カンバスに封じ込められているのが伝わるかと思います。




また熱く語ってしまいました(照)。。。