父の日でしたね~。
父親が、この世からいなくなってしまい、骨となってしまった私にとっては、
特に何もしてあげられることのない一日でした。
生前、父親と喧嘩になり、勘当され、家を飛び出した私。
その当時、父親が癌に冒されていると分かっていながら、
何度も母親や妹達が、『顔を見たがってるから会いに来てくれ』と頼みにきたにも関わらず、
一度も顔を見せることはなかった。
父親は、意識のなくなる最後の最後まで、私の安否を心配していた…。
私も、何度か家の前までは来たことがあった。
けれども、家の中に入る勇気がなかった。
あの時、インターホンを鳴らしていたら……。
あの時、母親に電話の一本でもしていたら……。
あの時、あの時、あの時、………。
父親の変わり果てた姿を見た時、
私は泣くことも出来なかった。
いや、泣いてはいけない気がした。
本当は泣きたかった。
謝りたかった。
もっといっぱい話したかった。
もっといっぱい喧嘩したかった。
色んな気持ちがたくさんあったけど、
何も言えず、何も出来ず…。
通夜が終わった日、
私は一日中、眠りにつくことが出来なかった。
ただひたすら、父親の遺影に向かって謝り続けた。
謝っても謝っても、何度謝っても、謝り足りないのに、
それでも謝り続けた。
遺影の父親は、笑っていた。
棺の中で眠る父親は、穏やかな顔をしていた。
何にもしてあげられなかった私に今出来ることと言えば、
母親を大切にすること。
私が父親に出来なかった親孝行を唯一出来るのは、
もう母親しかいない。
だから、私は母親のために今は生きている。
少しでも母親が喜ぶ顔が見れるように、
少しでも母親が笑顔になるように…。
実家に戻ったのもそう。
少しでも母親を安心させたかった。
この先、また家を出るかもしれない。
けれど、その時は、ちゃんと母親とはマメに連絡を取るつもり。
それは、母親にだけは話してあること。
ある日、母親から一通のメールがきた。
内容は、
「帰ってきてくれてありがとう」ってことや、
「生きていて安心した」
「あなたは、私たちの大切な子供だから」
夜仕事をしている私を、気遣ってくれる内容も書いてあった。
仕事中だったにも関わらず、涙が止まらなかった。
昨日の父の日は、何もしてあげられなかったから、
母親に何かしてあげたい。
そう思うのです。