手術終了 | 肺がんなんかに負けるなっ!

肺がんなんかに負けるなっ!

肺がんを告知された後、いろいろな人の闘病記を読みました。自分の経験が他の人の参考になればと...

   ”Yasさーん 終わりましたよー”
   ”わかりますかー”
の声で眠りから覚めた様に意識がもどる。
意識が無くなってから、自分の感覚では1分ぐらいに感じた。意識が無くなり、寝ているところを起こされる夢を見て、すぐに起きた  という感じ。

意識がもどりすぐに自分で呼吸が出来るかの確認をされる。口に挿管されているが、呼吸出来ることが確認されると、挿管されていたのを外される。

   ”うっ苦しい、息ができない”

酸素マスクもされ、酸素はきちんと足りているが、苦しく感じる。あの看護師さんがゆっくり深呼吸しましょう と声をかけてくれるが、いつもの深呼吸が出来ない。
今までの半分ぐらいしか息が入ってこない。早いスピードで呼吸を繰り返すと ”それでいいですよ”と言われるが、全く入ってこない酸素にパニックになりそうになる。
   ”息が出来ない 息が出来ない” 
手術が終わり、痛みよりもこの”息が出来ない”事(実際には出来ていたらしい)の恐怖感が1番印象に残っている。

落ちついたのを見計らい、ストレッチャーで集中治療室に移動する。
体には胸水を抜く管×2本  痛み止め点滴、背中からの痛み止め、点滴、おしっこの管が通され、身体中管だらけで帰ってきた。

集中治療室に帰って来ると、嫁さんが入って来て ”よう頑張ったな”て言われたが、首を縦に振る事しか出来なかった。
後で手術は5時間ぐらいだった事、切り取った腫瘍がサーロインステーキぐらいあった事、右肺全摘では無く、下葉だけで済んだ事を聞いた。

とにかく無事に終わったようだ...