G社のアルバイト面接を終えて | kana38の、投げっぱなしジャーマン的生き方

G社のアルバイト面接を終えて

あたしは極度の緊張しぃの上、焦り症、アガリ症である。
また、とりわけ自己表現が苦手である。
友達でもなんでもない人たちとのコミュニケーションも苦手であり、
短時間ではなおさら自分を理解してもらえないタイプである。
おまけに自分が持つ負の部分に対して興味があるからなのか、陶酔しているからなのか、
自分の駄目さ加減に変に固執しているからか、奇しくも自己分析がなされているからなのか、はたまた何なのか
マイナスイメージになるため披露しなくても良いということに限って
おしげもなく、しかも率先して発表してしまう。
もちろん切り返しも、フォローもできないにも関わらずだ。

こういう性格を持っていると
アルバイト面接を受ける際には本当に苦労する。
致命的なミスを自ら誘発し、そして自爆する。
寝床についた後で、あの時こう言えば良かったんだと気付き後悔する。
だが、時既に遅し・・・・。
後悔先に立たず・・・・。
後の祭・・・・。
だからあたしは大学生の頃から「自分は働くのに向いていない人間だ」と思っていたし、
正直なところ、いまもそう思っている。

胃が痛くて、吐きそうになっている中で面接がスタートする。
まずはとばかりに、面接官が軽くジャブを打つ。
しかし序盤から言葉に詰まる。
真っ白になった頭で、あわあわあわと質問に回答する。
面接官の顔がくもる。
眉間にしわを寄せながらペンを走らせ、何やらメモをとっている。
あたしが煮え切らないすっきりしないことばかり言っていると
やがて、質問をたたみかけてくる。
こちらの回答をさえぎるように「それはどうして?」とぶつけてくる。
かすかに首を横に振ったのがわかる。
たまに失笑されることもある。
またやってしまったと思う。
最終的に、どうしようもできなくなったあたしは
醜く太った身体を前かがみにしぼめてうつむき
八方ふさがりになった後、面接は終了する。
重い表情をした面接官が腕をドアの方に伸ばす。
引きつった顔でありがとうございましたと言う。
部屋を出る。
血の気が引いているからか、脳みそがしゅわしゅわする。
モデルのような美しいキャリアウーマンに出口まで誘導される。
気後れする。
彼女のまぶしさが刺さったまま、帰宅の途につく。
泣く。
食う。
食う。
食う。
また、食う。
そして、過去の教訓を学ばないあたしは
過去の経験を生かすことのできないあたしは
また同じ失敗を繰り返す。

学ばないあたしは、人間じゃないのかもしれない。
動物だって学習能力があるというのに、
じゃあ、あたしは何なんだろう。
何なんだろう。
何、なんだろう・・・・。