私は、当時の新潟県笹口事務所にて、平成 12 年に顕正会に入会しました。それから約 10 年、顕正会こそが大聖人様の御遺命を守り、唯一正しく仏道修行をしている団体と思い込み 真面目に活動をしておりました。

 

入会当初、「平成 25 年までに広宣流布しなければ中国が攻めてきて日本は必ず滅ぶ」と教えられました。

その根拠は、平成 6 年に中国が「20 年後の主要敵国は日本」と決め、「それに基づき中国は 核戦力強化を進めている」「平成 25 年広宣流布達成を見つめて顕正会だけが真剣に戦って いる」との浅井会長の発言からでした。

 

日蓮正宗信徒となって知ったことは、浅井会長の無責任な発言に私もそうでしたが顕正会員の皆さんが何も調べず振り回されていたのだということでした。

 

昭和 57 年の武道館大総会にて、「あと 25 年(平成 19 年)で広宣流布が実現しなければ、日本も世界も必ず滅亡する、それは一点の疑いも無いことです」の発言をはじめとして、外れた浅井会長の過去の大予言がたくさんあったことを知りました。

 

当時は、今の浅井会長の発言のみを心肝に染め、過去の発言にさかのぼることはタブーとされていた雰囲気がありました。(それはそうでしょう、かつての顕正新聞には、全て外れた 会長の大予言がたくさん掲載されていますから)

私が入会してから平成 25 年まで後 13 年 !との思いで真剣に活動していました。

しかし、確か平成 19 年頃でしたでしょうか、その頃に浅井会長の発言の中に「第二の 50 年 の戦い」という言葉が突如出てきました。

「えっ?これからまた 50 年!? あと6 年で広宣流布するのでは⁈

でも確かに会員数も広宣流布にはほど遠く、意味が理解出来ませんでした。

それでも、大聖人様のことは心より信じておりましたのでその頃より、とにかく大聖人様の 御心に叶った信心をさせていただきたいと強く御祈念していました。

 

そして、縁あって先に日蓮正宗に帰依していた、同級生の元新潟婦人部 M 組長と、元男子部 S 第 16 隊隊長に折伏されました。しかし、顕正会が間違っているとはすぐには信じられず、これは魔障とさえ思ってしまいました。

別れ際に元 S 隊長よりいただいた日蓮正宗の様々な資料に目を通し、中でも浅井会長が日蓮正宗に対して送った諌暁書を全て破折してある「最後に申すべきことを砕破す」を読んだときは、ショックと同時に初めて浅井会長に騙されていたかも、との疑問がわきました。 それでもまだ、顕正会を信じたい気持ちも少しあり葛藤の日々が続きました。

 

それから、やはり自分の目で確かめようとの思いに立ち、数週間後に「ぺんぺん草が生えており、僧侶も腐敗堕落している」と聞かされてきた日蓮正宗総本山大石寺に足を運び、一緒に来て下さった元 I 壮年部長ご夫妻やその他の元顕正会員の方々のおかげで平成 22 年に無事日蓮正宗に帰依することができました。

 

私が顕正会の皆様へ伝えたいことは「百聞は一見にしかず」ということです。

大石寺を訪れ最初に感じたことは何とも言えない清々しさでした。清掃が行き届き整備された広大な境内にいらっしゃる御僧侶や修行されている小僧さん達の姿を目の当たりにして「浅井会長の言葉に騙されていたのだ」ということがはっきりとわかりました。

自分の目で確かめもせず浅井会長の言葉を鵜呑みにしていたのですから、私自身が洗脳さ れていたのだと初めて気がつきました。

 

宗門が腐敗堕落しているなんて全くの嘘で、浅井会長から騙されていると皆にも伝えねばとの思いから、一人の班員さんに日蓮正宗に帰依した旨を伝えました。 直ちにそのことが班内や区内に広まり、当時の支区長から「師敵対したいなら一人で勝手に どうぞ !」とのメールを最後に、総班員のメンバーから着信拒否され、区長からは「破門です」と告げられたのです。 「私はまだ何も話していませんし、私の話を聞いた上で、それでも顕正会が正しいと確信しているのなら私を破折したらどうですか?」と聞くと、「上からの命令ですから!」と、一 方的に電話を切られました。

このことだけでも顕正会は、人を、国を救う慈悲ある仏弟子の大集団ではないことが、はっきりわかり逆にすっきりしました。

 

更に、目の当たりにした事実としてお伝えしたいことは、御先師日顕上人様のご臨終の素晴らしい御尊顔を拝させていただいたことです。

顕正会では「悪臨終の相だった」と聞かされているようですが、日蓮正宗では数多の僧俗が、ご臨終の御尊顔を拝させていただいています。

その日、私たち夫婦も大石寺に参詣しておりました。同志の方より私たち信徒も拝顔させていただけるとお聞きし大変驚きました。御僧侶方の唱題の中、たくさんの信徒の方々と一緒に間近で御尊顔を拝させていただきました。

透き通るような、ほんのり桜色の本当に綺麗な御妙相で大感激したこと、今もはっきりと覚 えています。

 

顕正会員は、「浅井会長の臨終の相は素晴らしかった」と聞かされているようですが、果たしてどれだけの一般会員の方がご覧になったのでしょうか。 また、「本物の臨終の妙相」を知らない顕正会員が語っても虚しいだけのような気がします。

 

今は亡き浅井会長の言葉や一方的な顕正会独自の見解を信じ込むのではなく、自分の目で 様々な角度から本当のことを確かめてほしいです。

三大秘法合すれば一大秘法、つまり本門戒壇の大御本尊様が根本です。 

一大秘法のない顕正会は、当然三大秘法も成立しないし教義上破綻しているのではないでしょうか。

 

かつて浅井会長も嬉々として戒壇の大御本尊様の御開扉を受けていたではないですか。 浅井会長の独善と僻み、そして宗内の秩序を乱す暴力行為から妙信講は解散、浅井会長本人も除名処分を受けました。浅井会長は、御開扉を受けられなくなったことを正当化するために、御開扉をお金儲けの手段にしていると誹謗中傷しているのです。お金儲けのための御開扉なのかどうか自分の目で是非確かめて下さい。

 

当時、妙信講員で除名処分を受けたのは 33 名でした。33 名以外の妙信講員全ては日蓮正宗の信徒資格は保障され近隣の正宗寺院への所属替えを促されていました。元妙信講員の所属替えを妨害したのは他ならぬ浅井会長でした。

顕正会にとっての「無二の師匠浅井先生」が亡くなった今、「無二」というのは、唯一であり二人としていないことですから、「顕正会には師匠がいなくなった」ということになりま すね。告別式で浅井城衛さんも同じことを言っていました。

 

唯一血脈相承されていらっしゃる、第六十八世日如上人様の下で、そして、本門戒壇の大御本尊様の下で今度こそ正しい仏道修行を一緒に行い、本物の功徳を味わって幸せになっていきませんか。

 

私も約 10 年は遠回りしましたが、正しい道にたどり着くことができました。 

顕正会の皆様も一日も早く遠回りをやめ、本物の仏道修行のスタートに立てることを心から願っています。

 

                         元第22区総班副長A