アメリカで1975年から今も続く長寿番組
『サタデー・ナイト・ライブ』
Saturday Night Live (SNL)
の1コント(4分46秒ほど)から、
今回は解説後半で1分57秒あたりからです
前半の英語と解説はこちらから
前半ではプリンス役オーディションで以下の二人がお題に応じてリアクションをしました
その直後に審査が始まります。
はいカット。困ったな、どう選ぶ?
(写真真ん中の)Woman 2: I don't know, shooting starts tomorrow.
わからないわ、撮影は明日からよ。
・shooting 撮影。
・shooting starts tomorrow.
時刻表や行事など、事前に決められた変更のなさそうな日程は現在形でよく表現されます。
Woman 1: So, it's gonna be Rami Malek or Kenan Thompson?
まあ、ラミ・マレックかキーナン・トンプソンのどちらかよね?
Jordan: I mean, Rami, you look almost identical to Prince in costume.
うん、ラミ、プリンスの格好をした君は本人そのもののようだ。
・costumeの発音は、コスチュームに近いのはイギリス英語、アメリカだと[ˈkɑː.stuːm]に注意。
Rami: Thank you, I was all up night making this look.
ありがとうございます。寝ないで見た目を作り込みました。
Kenan: Thirsty.
(役を得るのに)必死かっ。
・thirsyはここでは喉が渇くから、渇望する、何かを得るために何でもすること。
Woman 2: And Kenan, you are in costume, but look nothing like Prince.
対してキーナン、衣装着てるけど1ミリもプリンスに見えないわ。
ここ、普通の流れだと、
look nothing but like Prince
(プリンス以外の何でもない)ですが、
but がlookの前にきて
but look nothing like Prince
全然違う意味になってます
Kenan: Yes, that is correct.
はい、そうですね。
Jordan: But you're black and Rami is not.
だが君は黒人でラミはそうじゃない。
Kenan: Thank you very much!
ありがとうございますっ。
Rami: Well, that's not fair.
ええ、こんなのおかしいよ。
Jordan: I'm sorry, I just don't think I can cast a white guy to play Prince.
すまない、僕の中ではプリンスのキャスティングに白人はないんだ。
Rami: But my parents are from Egypt, right? and that's in Africa.
でも僕の両親はエジプト出身ですよ、ね?アフリカにある。
Kenan: Come on, man.
おいおい、馬鹿言ってんなよ。
・come on, manはフレーズで相手がおかしいことを言った時にかける言葉。
The panel: Don't do that, uh-uh.
審査員ら: それ以上はやめときなさい、駄目よ。
ここは人種に敏感な黒人の審査員達が反応します。
Woman 1: He tried.
(ラミは役を取るために黒人と自分に繋げようと)必死なだけよ。
Rami: Okey, fine. But doesn't Prince, like, doesn't he transcend race?
わかりましたよ、それで。でも、プリンスって、人種を超越(した存在)では?
Jordan: Not in this movie, no.
今回の映画ではそういうのはない、ないね。
Woman 2: There's unexpected twist in this Jordan Peele movie.
ジョーダン・ピールのこの(プリンス自伝)映画では予想外の驚きの展開があるの。
Jordan: That's right. You see, it starts off with a Prince bio pic , then---
その通り。つまり、プリンスの自伝で始まり、そこから---
Rami: It turns into being a horror movie by racism?
人種差別によるホラー映画になるとか?
Jordan: ...Okay, lucky guess. Anyway, Kenan, you have the part.
...ああ、まぐれ当たり。とにかく、キーナン、君に決まりだ。
・lucky guess たまたま当てたことであろう考え。
実際、ジョーダンがホラー映画監督なのでまぐれではないようです。
Kenan: Hooray!
ヤッター!
Rami: This is bull.
こんなのおかしいよ〜。
・bull はbull shitの省略。言い方も上品です。
ここにダニエル・クレイグが現れますが、余りにイメージから想像つかない格好なのでしばらくそっくりさんかと疑いましたが本人です
映像で全てお楽しみください。
Daniel Craig: Am I too late?
ちょっと遅かったかな?
Woman2: Sorry, Daniel Craig.
残念ですが、ダニエル・クレイグ。
次のセリフは声が被さっていてよく聞き取れませんでした。
Daniel: Am I late for the audition for the part of the prince?
(王子の方の)プリンスのオーディションに遅れてしまったかな?
Kenen: Yes, you are.
ああ、そうだね。
Woman2: Again, sorry. Daniel Craig.
ほんとうに申し訳ないですが、ダニエル・クレイグ。
Jordan: The audition is for not the prince. For Prince, the singer.
このオーディションはその(ダニエルの衣装のような)プリンスではなく、歌手のプリンスだよ。
Woman2: Did you even read the script?
台本読んできてないの?
Daniel: Yeah, it's a horror movie that's about racism, right?
読んだよ、ホラー映画で人種差別を使った、合ってる?
Rami: Right. It is.
合ってます。それで。
Daniel: Look, I'm here. I'm ready. Can we, can I at least have a go? Try?
ねえ、ここまで来たよ。準備できてる。だから、なんとかやるだけは駄目かな?とりあえず?
ダニエルはキーナンからギターを受け取ります。その時、帽子の羽根までちゃんと気にしているところに、さりげないプロフェッショナルさを感じました
大物俳優には逆らえず、2つ目のオーディションが始まります。
Jordan: Fine, show me Prince seeing an adorable dog.
わかりました、可愛い犬を見ているプリンスをやって。
どんな動きかは映像でお楽しみください
Woman2: But then it bites him.
でもそのあと犬に噛まれるプリンス。
Woman1: Okay, so he kicks it and misses.
じゃあ次は、犬を蹴ってそのあと惜しむプリンス。
よろけるダニエルをキーナンが突き飛ばすように押します。
Kenan: Hey, get off me, double o ugly.
おい、離れろよ、この輪をかけてわー、なブサイクボンドっ。
これはdouble ugly が2倍に醜い→ものすごい醜いと007と掛けてます
ハンサムとして有名な大御所俳優にカメラの前で言いきるキーナンにビックリです
キーナンをスルーし、ダニエルは審査員を見ます。
Daniel: How was that?
どうかな?
Jordan: That was bad. But you're James Bond, so you got the part.
酷い演技だ。でもジェームズ・ボンドだから、役はあなたのものです。
ここまでです。
最後の3人のポーズまで笑えました
英語を覚えて字幕無しでみて何回も楽しんでいただければです
少しでも英語理解の役に立てれば幸いです