アメリカのLAを舞台にした三家族がおりなす人気シットコム(コメディドラマ)、モダンファミリー 前回↓からの続きです。

 

 

これより以下はドラマ内容ネタバレになるので、注意してください注意
 
今回は、Jayが元妻への悪口を言っていたのを、運悪く元妻の再婚予定の相手の息子が聞いてしまいます。
↓右がJay、左の睨むようにみているのが息子
当然息子は報告しようと妻と一緒に父親に連絡を取ろうとします。
再婚をしてもらわないと引き続き慰謝料を払わなくてはいけないJayは、必死に阻止しようとします。
 
Guy's wife :(Trying to find signal) Fine. I don't get anything.
(携帯電話の電波を探そうと試みる)もう、全然駄目ね。
 
このanythingはsignal(電波)のこと。
 
そこへJayが現れます。
 
Jay:  Hey, pal. Before you call your dad, what I was saying about Dede was me just covering up because I lost the greatest, most stable person I've ever known.
なあ、聞いてくれ。親父さんに連絡する前に、Dedeについてさっき言っていたことは、本当は嘘なんだ。彼女は誰よりも素晴らしくて、しっかりした人なんだ。
 
palは仲間・友人で、初対面でもこれから友人になりたいと思う人など、好意的な態度を示す時に使われます。また、今回のように何かを伝えたい時の声かけにも使われますが、大人の男性同士で使われている感じがします。
 
・cover upは何か知られたくないものを隠すために何かをするから、隠す、黙っている、嘘を付くなど色んな表現になります。
 
Guy: But you seemed so angry.
でも怒ってませんでしたか。
 
Jay: It's because I can't get over her. I've tried everything -- therapy, pills, electricity. (voice breaking) I'm sorry. It's just that I miss her so much. I-I'm gonna see the luckiest man in the world marry the most wonderful woman in the world, and I have nobody.
それはまだ彼女を忘れられてなくて。(忘れるために)色々試したよ、治療、投薬、電気ショック。(声を震わせ) すまん、まだ彼女に未練があって。世界一素晴らしい女性と結婚する世界一幸運な男を見ると思うと、それにくらべて俺は孤独で
 
もちろん、ここもcover upで、特にelectricity(電気ショック)は鬱とかの人に行われた昔流行った偽・ペテン治療のことで、話を誇張しています。(今もあるようですが、プラシーボ効果的な役割が多いようです)

 

 

 

そこへだいぶ前に乗務員と言い合っていたGloriaがその乗務員と一緒になってやってきます。
↓は前のシーンで揉めていたGloria。若くて美人の妻の登場人物に、演技中のJayは顔色を変えます。
 
Attendant: Excuse me, sir. This woman says she's your wife.
すみません、この女性があなたの奥さんだとおっしゃってるんですが。
 
・sirma'amは、上記のセリフのように主に年上の顧客などに声をかけた直後につけ、かなり丁寧な表現として使われます。
 
また、顧客でも年下に言うと失礼にもなったりもします。
 
Jay: Never seen her before.
全然見たこともない。
 
(As Gloria is shouting in Spanish, the conductor takes her back to the economy couch. Then Mitch and Claire come up to Jay )
Gloriaがスペイン語で罵るなか、乗務員はGloriaをエコノミー車両に連れ戻します。その直後にMitch とClaireがやってきます。
 
Jay: But here's someone I do know -- my son, Mitchell. Mitchell and Dede are great pals.(to Mitch)Tell these lovely folks about your mother.
でもここによく知る人間が -- 息子のMitchellです。彼とDedeは本当に仲良しで。(Mitchに)母さんの話をこの素敵なお二人に伝えてくれないか。
 
Mitch: She's a scheming dragon woman hell-bent on destroying everyone around her.
母はドラゴンみたいに恐ろしい策略家で、周りにいる者全員を地獄に叩き落とすような人だ。
 
dragonは強い女性に向けて言われる表現で、火を吐き暴れまわるような手のつけられない人から、周りをひれ伏させ恐れならがも敬わせる相手という意味まであり、今回は前者の意味です。
 
 ・be hell-bent on は躍起になって何かをすること
 
Jay: You pick today to realize that?!
今日の今さらになってそれか?!
 
Claire: You're welcome. I finally got him to see Mom for who she really is -- a nasty, old nutjob. But she's someone else's problem now, huh?
感謝してよ。やっと母さんが何者かだってわからせたわ--いかれたほんとに嫌な人だって。でももう私達には関係なくなるけど、ね?
 
You're welcomeは何かしてお礼を言われた後にどういたしまして、として言いますが、頼んでもないのに先回りして何かをした時にも恩着せがましく言う言葉に使われます。
 
・nastyは嫌な、不快な気持ちにされるもの、不親切な、優しくないなど。
 
・oldは古いという意味以外にも、嫌なものを強調するのに追加されることがあり、hellやfワードの類似表現です。
 
・nutjob=crazy person
 
Jay: Mm-hmm. 
ああああ
 
Guy: Wait a minute. You know what?
ちょっと待って。結局それって
 
You know what?は結局、要はなど、何かを言う前にこれを言うことで、この後に言う言葉を強調したりするのに使う前置き言葉です。ですので、この後に何かを言おうとしますが、Jayが遮ります。
 
Jay:  I don't know these people, either!
こんなやつら知らん!
 
Jayの頑なな態度に男性は呆れて会話を打ち切りその場から立ち去ります。
 
今日はここまでです。少しでも英語理解に役立てば幸いですニコニコ