今回はアメリカの超ロングランドラマ、グレイズアナトミー シーズン14 エピソード12から、一部ネタバレがあるのでご注意ください
以下、右からMeredith、Andrew(実際のシーンとは関係ないです)
この数週間でいい感じになりかけているけれど、付き合っていない二人で、ある日、Meredithは患者を診るのにデートをすっぽかします。
それから何日後かの話です。
Meredith Grey: Hey.
ねえ
Andrew: Dr. Grey.
グレイ先生
医者相手だと、挨拶の言葉代わりにDr.〇〇と呼び合ったりもします。
アメリカは他国に比べてかなりカジュアルで、親や上司を名前で呼んだりしますが、医者という肩書は特別なのか、そう親しくない場合や、かしこまった時にはDr.をつけるようです。
前回までAndrewはMeredithと呼んでいたのに、ここで急にDr. Greyと呼ぶのは含みがありますが、MeredithはAndrewの上司でもあり、変化に気づきません。
Meredith : I haven't seen you for a few days. How have you been?
最近みてないけど、元気してた?
Andrew: stood up.
すっぽかされてました
・stand upは立ち上がる、stand someone up で誰かを立たせる→立ちっぱなしにさせる→ここではデートをすっぽかすことです。
I got stood up by youの省略で、すっぽかされたになります。
恋愛映画だと、プレイボーイは逆に女性を追いかけたりしますが、現実ではドン引き行為です
Meredith : Sorry.
ごめん
Andrew: I don't know if you've been stood up before , it feels pretty awful.
されたことあるかどうか知らないけど、ほんと最悪な気分だ
it が主語の場合のfeelをlink verbといい、主語と述部(動詞の後にあるもの)を繋げる(linkする)動詞です。
そのため、I feel pretty awful の場合のfeelと私は感じる、とは役割が違うものになります。
link verb の特徴として、it feels pretty awfulの動詞をbe動詞にも替えられます。
そうするとit's pretty awfulで、すっぽかされたこと=itは最悪だ、それにis をfeelにすることで最悪な気持ちだ、となります。
決してitがpretty awfulを感じているわけでは
ないです。
これがI feel pretty awfulで、feelをamにすると私(Andrew)は最悪だ、となり、元の表現と完全に違うものになります。
Link verbは主に感じたこと・起きたことの感覚を説明したい時に使われるので、他にはbe, become, feel, やseemがあります。
Meredith : I had a patient.
患者がいたの
Andrew: You have a phone. Look, it's fun. The waiting. The build up. The game. But that? That wasn't fun. That was rude.
電話があるよね。そうだね、楽しいよ。あなたが振り向くのをじっと待ったり、はしゃいだり、駆け引きするのは。でもあれは?あれは楽しくなかった。失礼なことだ。
・it's funのit はそこで一度言葉を切っていますが、その後に続くThe waiting. The build up. The gameのことです。
the がそれぞれについているのは、MeredithとAndrewとのwaiting/build up/gameについてと特定しています。
また、デートのすっぽかしという文脈より、
the waitingはwait にingをつけて名詞化、AndrewがMeredithが反応したり、気持ちが自分に向くことをじっと待つこと。the build upはこのままで名詞で、築くこと、から何か起きそうなことに興奮すること、期待。the waiting後にMeredithが振り向きつつあるのを感じて興奮すること。The gameはdating gameから、恋の駆け引き。playing gamesも恋愛の駆け引き・やりとりなどとして使われます。
Meredith : You're right.
そうね
Andrew: I'm a good guy, Meredith. But I'm not a doormat. And if that's what you're after , then I don't know. Maybe Link is your guy after all.
多少のことなら平気だ、Meredith。でもドアマットのように扱われるのは我慢できない。そういうのを求めているなら、もしかしたらLinkがあなたには合っているかもね。
ここも意訳してます。I'm a good guyというのは、前後の流れから、I'm a good guy to be patient、で多少嫌なことをされても笑って許せるくらいいいやつ、という意味です。
そこから、I'm not a doormatはドアマットのように踏みつけられても平気なほど、いいやつではない→我慢できない、となります。
・be after はlook for(探す・求めている)です。maybeはかもしれないし、そうじゃないかもで、そこから、知らんけども、Linkならもしかしたらdoormat扱いされても平気かもね、と、酷いことを言うくらいAndrewは怒っています
今日はここまでです。いかがでしたでしょうか。めちゃくちゃ簡単な単語の羅列なのに、ニュアンスを理解するのが大変でした
少しでも英語理解の訳に立てれば幸いです