シットコム The Big Bang Theory(TBBT)のネタバレ含めた会話和訳とその解説になります。
ネタバレが嫌な方はこれより以下を読まないようご注意ください
前回はレナードとシェルドンが、ペニーの元彼の家へテレビを取りに行く所で終わりました。
Penny (to Raj): So, you guys work with Leonard and Sheldon at the University?
(ラジェに向かって)それで、二人はレナードとシェルドンと一緒に大学で働いてるの?
ラジェはペニーを見るも、何も言わず目をそらし食事を続けます
あー、すみません、英語話せますか?
話せますかを英語にすると、
Can you speak Englishにしたくなりますが、
・Can you speak English?
だと失礼な言い方になる、とネットではたくさんの指摘があります。
その理由はいくつかあるのですが、ネイティブは、そもそもそんな言い方をしない、ので余計なんです。彼らの中では
・Do you speak English?
で英語を話すことができますか?になります。
なぜそうなるかというと、speak自体に話すことができるの“できる”も既に含まれているからです
そこにcanを加えYou can speak Englishで、
あなたは英語を話せることができる能力があるのね、と少し強調しているようにも聞こえるようです。なのでcanは余計なんです。
生活する上での動き、食べる・寝る・歩くなどの動詞も同様に、動詞の中にできる、が含まれているということは日本語とは違う感覚です。
このニュアンスの違いはもう文化の違いみたいなものなので、日本人が掴むのはけっこう難しいかもです。
ですが、それは実際は小さな小さな違いであること、何よりも言いたいのは、
そんな細かいことは気にせずまず話すこと、書くこと使うこと、です
外国人らは日本人に大体好意的なので、海外で話す時は中国人か韓国人がわからないので早めに日本人と伝えましょう
話し戻します。
Howard: Oh, he speaks English, he just can’t speak to women.
あー、こいつは英語を話せるよ、ただ女性に話すことはできないんだ。
ここでcanが使われてます
Penny: Really, why?
そうなの?どうして?
Howard: He’s kind of a nerd. Juice box?
オタクだからかな。ジュース飲む?
直訳すると、彼はオタクのようなものだ。ジュースボックス(飲む)?
シーンが変わり、レナードとシェルドンはペニーの元彼のアパート前らしき場所に。
Leonard (pushes buzzer): I’ll do the talking.
(インターフォンを押し)俺が話をつけるから。
・do the talkingは相手を説得するから任せろのほか、口を出すなよ、の意味も含まれます。
・buzzer は押すと鳴る装置。
Voice from buzzer: Yeah.
(インターフォン越しに声) はい。
Leonard: Hi, I’m Leonard, this is Sheldon.
やあ、僕はレナードで、こっちはシェルドン。
Sheldon: Hello.
こんにちは。
レナードの言葉を聞かないシェルドン
Leonard: What did I just…. Uh, we’re here to pick up Penny’s TV.
(シェルドンに振り返って)さっき俺が何てっ…(インターホンに向き直し)その、ぼく達はペニーのテレビを引き取りにきた。
Voice: Get lost.
消えろ。
悪いヤツがよく使う言葉です
Sheldon: Okay, thanks for your time.
わかった、お時間ありがとう。
そう言ってその場を離れようとするシェルドンを引き止めるレナード。
Leonard: We’re not going to give up just like that.
こんな簡単にあっさり諦めるわけにいかない。
Sheldon: Leonard, the TV is in the building, we’ve been denied access to the building, ergo we are done.
レナード、テレビはこの建物の中だ。ぼく達は入ることを拒否された。故にやることはもうない
・access to はこの場合は誰かや認証で許可を取って建物や施設などに入ること、ですが他にも何かを得ることなどよく使われる言葉です。
・ergo はそれゆえに。
・we are done はやることが終わった状態。
二人の関係性が終わった時にも『私達はもうおしまいね』的に使われる言葉です
Leonard: Excuse me, if I were to give up at the first little hitch, I never would have been able to identify the fingerprints of string theory in the aftermath of the big bang.
あのなあ、最初の小さなつまづきで諦めしまっていたら、ビッグバンの余波に関するひも理論のわずかな痕跡を特定することすら不可能だったぞ
・if be to はwouldとセットで、もし~なら、だろうで、有り得ない、もしくは有り得なかった仮定を話すときに使います。仮定法ではできなかっただろうと言っています。
実際は過去にレナードは特定できたという意味があります。何かを成し遂げるのに、一回くらいのつまずきで諦めるな、とひも理論も使ってシェルドンに強い揺さぶりを掛け、説得しています。
・fingerprints は犯人がわずかな証拠として残す指紋から、サイン、手がかり。
・aftermathは余波、結果など何か大きな事が起きた後のこと。
ちなみに、このセリフは多分plot hole(ドラマなど話やキャラ設定間違い)というやつで、実際はシェルドンが理論物理学者で、ひも理論を研究しているので、シェルドンが見つける側でレナードはそれを実証する側でちょっとおかしいです。
でもドラマの初期にはよくあることなので気にせず進みましょう
Sheldon: My apologies.
すまなかった。
・My apologies は= I'm sorry 。
My apology は謝罪したと言う言葉で、そこではごめんとは言っていないです。
ひも理論はシェルドンにとって重要だったようで、神妙に謝罪します。
Sheldon: What’s your plan.
君の計画は何?
するとレナードは少し立ち止まって考えてからドアノブを掴み、乱暴に揺らします。
Sheldon: It’s just a privilege to watch your mind at work.
君の知性が発揮されるのを目の当たりできて大変は栄誉だ。
この言葉は実際使われるのは、研究所や大学などで難題を解いたり何か高度な知性を披露された時に話し手が感心して言う言葉ですが、全くそうじゃない場面で言っています
直訳すると、君の思考の働きを見ることは名誉以外のなんでもない。
・just はそれだけ、からそれ以外のなんでもない→すごくに意訳しています。
・privilege は特権、特典、名誉。
・mind は心理、知に関しての心。
・at work は何かをしているや働く。
mind at work 知性が働く。
Leonard: Come on, we have a combined IQ of 360, we should be able to figure out how to get into a stupid building.
なあ、僕たち併せてIQ360があるんだ、このむかつく建物の中に入る方法を何とかひねり出すべきだ。
IQは70-130辺りがほとんどの人達で中央値は100、なので130でもすごく高い方のですが、360を2で割っても180なので、二人はものずば抜けてIQが高いと言えます。
ただし、高ければいいというものでもないことは、二人を見てわかるか思います
アパートの子ではないガールスカウトらしき少女が二人現れてドアをあっさり開けます。
Sheldon: What do you think their combined IQ is?
彼女達のIQを併せたらいくつかな?
直訳すると彼女達の合わせたIQは何かな?ですが、日本語表現ではいくつかな、になります。
Leonard: Just grab the door.
早くドアをつかめ!
・justはそれだけ、なので話す前に掴め→早く掴め、と日本語にはなります
何とかペニーの元彼の部屋の前に辿り着いた2人。
Leonard: This is it. (Knocks.) I’ll do the talking.
ここだ。(ノックして)僕が話をつけるから。
→話すから黙ってろよと再び釘を刺しています。
Sheldon: Good thinking, I’ll just be the muscle.
いい案だ。僕は力を使おう。
来た以上、何か役割が欲しいのか、この時はまだ役が固まらずsarcasmを言っているのかです
ドアが開きます。
はい?
Leonard: I’m Leonard, this is Sheldon.
僕はレナードで、こっちはシェルドン。
Sheldon: From the intercom.
さっきのインターフォンからの。
結局口出するシェルドン。
Man: How the hell did you get in the building?
どうやってここに入ってきやがった?
Leonard: Oh. We’re scientists.
あ、僕たち科学者だから。
Sheldon: Tell him about our IQ?
(レナードに囁き)僕らのIQを言ったら?
シーン切り替わって、アパートのエントランスに。ドアが開くと…
Sheldon: …Leonard.
Leonard: What?
なに?
Sheldon: My mom bought me those pants.
母さんがあのズボン買ってくれたんだ。
Leonard: I’m sorry!
ごめん!
Sheldon: You’re going to have to call her.
母さんに電話してよ。
シェルドンの白ブリーフが生々しいです
ちなみに白ブリーフと言えばブレーキングバッドというめちゃくちゃ有名なドラマがありますが、こちらの白ブリーフが少し先です
今日はここまでです。
次回でこのエピソード終わる予定ですお読みいただいた方、前回いいねをつけてくださった方、本当ありがとうございます
是非このドラマを周りにも広めてください