ツイッターのフォロアーが446万人のお化けシットコム The Big Bang Theory(TBBT)の会話和訳とその解説になります。
ネタバレにご注意ください
ドラマが100倍面白いので、これを読んで理解したら、ドラマを観て面白さを楽しんで頂けたらです
前回からの続き、SheldonとLeonardの口ケンカをよそに、Penneyはソファに座って食事を取ろうとしています。
Penny: Uh, do you guys mind if I start?
ねえ、(食べ)始めていいかな?
Sheldon: Um, Penny, that’s where I sit.
あー、Penney、そこは僕の場所だ。
Penny: So, sit next to me.
じゃあ、私の隣に座って。
Sheldon: No, I sit there.
(少し考えて)…いや、僕はそこに座る。
ここの言い方好きです
Penny: What’s the difference?
何か違いがあるの?
Sheldon: What’s the difference?
何か違いがあるかだって?
Leonard: Here we go.
(あーあ)始まるぞ
映画やドラマでこういった言い方ちょくちょく出ます。
・goは訳すと始まるになりますがweの三人がここからどこかへ進む→始まるになります
ここから長いセリフが一気にきますが、三つに区切っています。
Sheldon: In the winter, that seat is close enough to the radiator to remain warm, and yet not so close as to cause perspiration.
冬にその席はラジエーターから程よく暖かく、汗ばまない距離だ。
直訳すると、冬の間は暖かさを保つくらいラジエーターが十分に近く、かつ汗を引き起こすまでほど近くはない。
・radiatorは冷却もありますが、主に蒸気や温水を使って家の中を暖める家に設置されている暖房器具。
・so A as to B は BになるほどA、やや固い表現です。
In the summer, it’s directly in the path of a cross breeze created by open windows there
そこだ。
It faces the television at an angle that is neither direct, thus discouraging conversation, nor so far wide to create a parallax distortion
席はそのテレビに向いていて、まっすぐには向いてはいない角度で、それにより会話ができないわけでもなく、また視差の歪みを作る程の大きな広がりもない。
、説明は続けられるが、既に要点はついたと思う
・thatとneither orの接続詞を使った文です。
・thusは色んな使い方があり、今回はそれにより。
・parallaxは視差で、見る場所による違いを難しくした言い方。
・distortionは歪み。他の席だとテレビ観ながら会話していると首の角度が悪くて首を痛めるかもしれないと言葉でなくジェスチャーで伝えています。ここまでをSheldonは一気に話しています
Penny: Do you want me to move?
私に移動しろってこと?
Sheldon: Well…
まあ…
本当はyesと言いたいとを何とかこらえてます。
Leonard: Just sit somewhere else.
他の場所に座れ。
Sheldon: Fine…
わかった…
お客をもてなすということを意識して、言葉では従いますが、体は拒否してずっとのろのろとただよい座らず。
しばらくして痺れを切らすLeonard
Leonard: Sheldon, sit!
Sheldon、座れ!
Sheldon: Aaah
ああ~
ここは映像でしか伝わらない部分です
ようやく食事を始める三人。
Leonard: Well this is nice. We don’t have a lot of company over.
うん、こういういいよね。呼ぶ人がそんなにいなくて。
Pennyが来てくれた事を喜んでいます
Sheldon: That’s not true. Koothrapali and Wolowitz come over all the time.
それは嘘だ。KoothrapaliとWolowitzがしょっちゅう来てる
・all the time=very frequentlyでalwaysよりは頻度がやや少ない程度。ほぼ毎日でしょうか。
何気ないLeonardの言葉を全力で受け止め、全力で返すSheldon
Leonard: Yes I know, but…
ああわかってる、でも…
Sheldon: Tuesday night we played Klingon boggle until one in the morning.
火曜の夜はクリンゴンボグルをして翌朝の1時まで遊んだ。
・boggleは人をぎょっと良くも悪くも驚かせるという意味で、そこから頭脳をあっと言わせる⇒ボグルという文字遊びゲームの名前にもなっています。
Leonard: Yes, I remember.
ああ、覚えてる
Sheldon: I resent you saying we don’t have company.
君が僕らに呼ぶ人がいないと言うのはすごく嫌だ
・what you say we don't have companyにも言い換えられますが、sayをsayingとほぼ意味合いは一緒で日常会話文で使われる表現の一つです。
・resentは不愉快を感じる。
Leonard: I’m sorry.
ごめん
Sheldon: That has a negative social implication.
社交性に否定的だと示している。
・negative social=antisocialで、人嫌い、社交的でないから、悪い側面にフォーカスして大衆に不安を煽るメディア、法律に逆らう反社会的なども含まれます。
周りからするとSheldonは本人も認めるくらいantisocial(人嫌い)ですが、Leonardの、仲間がそうアパートに来ないと言った発言に過剰に反応しています。
Leonard: I said I’m sorry.
謝っただろ
しつこいSheldonに語気をあげるLeonard
Penny: So, Klingon boggle?
ねえ、クリンゴンボグルって?
boggle game自体はPennyも知っているはず、Klingonがさっぱりわからずで訊ねています。
Leonard: Yeah, it’s like regular boggle but, in Klingon. That’s probably enough about us, tell us about you.
ああ、普通のボグルのようなもので、クリンゴン語でやるんだ。…僕たちのことは十分だろう、君の話をしてよ。
クリンゴンはSFドラマ、スタートレックに出てくる架空の言語。英単語ではなく、彼らはクリンゴン語でゲームをしているようです。完全なオタクですそれが恥ずかしくてLeonardは話題を変えます。
スタートレックという言葉はよくこのドラマに出てくるので、まずその名前だけ覚えておきましょう。以下初期メンバー。日本語タイトルは宇宙大作戦です
前列右がSpock(俳優: Leonard Nimoy).その隣がCaptain Clerk(William Shatner)
Penny: Um, me, okay, I’m Sagittarius, which probably tells you way more than you need to know.
え、私のこと、わかった、射手座で、それだけでかなり私についてかなりわかるでしょ。
・more than 人 動詞という表現はよく使われ、直訳すると、私は射手座で、そのことはおそらくあなたが知る必要のあることよりはるかに多くあなたに教えます。
射手座って言ったらもう私がどんな性格がわかるわよね、と質問に答えてると伝えています。
Pennyの言葉にSheldonがコメントしますが、次のセリフは理解できなくても問題ないやつです。
Sheldon: Yes, it tells us that you participate in the mass cultural delusion that the Sun’s apparent position relative to arbitrarily defined constellations at the time of your birth somehow effects your personality.
ああ、今のでわかったのは、生まれた日によって論理性なく定義された星座に相対させた太陽の固定した位置が何かしら己の性格に影響を及ぼすという集団的慣習の妄想に君も傾倒していることだ。
・participate in は参加する以外にも賛同する、ある考えを所有するという意味もあります。
・massは大量の・集団の。
・delusionは妄想、酷い勘違い・間違い。
・apparent自明の・あきらかな、以外にものそのように見えるの意味もあり、文脈で今回は太陽の位置は明らかな、の意味。
・relative[réləṭɪv] toは相対する、何かしらの形で関わる。
・arbitrarilyは"恣意的(しいてき)拘束"など、ニュースで使われる硬い言葉で、他にも勝手に、任意に、根拠なくと言う意味。
・constellationは星座・星の位置(この場合は星占いなどとは関係ない、天文科学的に使われる言葉。対してzodiacが12星座や星占い)。
"the Sun’s apparent position (which is) relative to arbitrarily defined constellations at the time of your birth somehow"
までが主語で、
effectsが動詞です
Penny: Participate in the what?
何に参加って?
早口の説明もあり、Penneyも何を言ったか理解できてません
Leonard: I think what Sheldon’s trying to say, is that Sagittarius wouldn’t have been our first guess.
思うにSheldonはこう言おうとしている、君は一見射手座には見えないだろうって
Pennyが気を悪くして去らないようフォローをいれるLeonard
Penny: Oh, yeah, a lot of people think I’m a water sign. Okay, let’s see, what else, oh, I’m a vegetarian, oh, except for fish, and the occasional steak, I love steak.
ああ、そうね、皆私が水の宮だと思うわ。そうね、えっと、他には、あ、私ベジタリアンなの、魚は別ね、それとたまにステーキ、ステーキ大好き。
・water signはzodiac12星座を四つのエレメントに分けた内の一つ水の宮で、
Cancer(かに座),Scorpio(蠍座),Pisces(魚座)
を示します。
・vegetarianの定義がよくブレるアメリカ
Sheldon: That’s interesting. Leonard can’t process corn.
それは興味深い。Leonardはトウモロコシが消化できない
Sheldonのコメントに慌てふためくLeonard。
今日はここまででです。お読みいただいた方、前回いいねをつけてくださった方、フォローをいれてくださった方、本当ありがとうございます
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