ネタバレにご注意ください注意
 
チャプター17の途中(開始1時間24分40秒辺り)から、歌に入ります。とにかく映像が美しいので歌詞を覚えて字幕なしで観てくださいラブ
 
なお、個人的ですが、ここまでしっかり英語を訳して二人の関係性や城の住人達の苦労をより知ってから観た時は感動もひときわ大きかったです笑い泣き

 

  歌のタイトル: Beauty and the Beast

 日本語タイトル: 美女と野獣 / ポット夫人

 
この歌はメロディーや韻に合わせて詞を感覚で聴くものかと思いますので、この歌に正解の訳はないと思います。
 
そしてないのがこの詞の特徴ですごいことだと知りました。
あくまで、文法の参考補助くらいとして読んでいただければですショボーン
解説長いので一節ごとに色分けしてます。
 
この歌に関して心に留めて欲しいことは二つのです。
 
1. 歌を心から理解し、歌を愛する作詞家が作詞したので、tuneとrhythmをbeautyとbeastの二人にも比喩していることルンルン
 
2.この歌はMrs.Pottsの第三者視点で歌われていることを常に意識しておきましょうコーヒー
 
3.基本五行で一節 pentameter(五分格)、
二行目から五行目までの最後が韻を踏む形 のリズムを作っています。例としてbe/ly、friends/bendsなど。
 
では一節目から始めます。
 
Tale as old as time
これは昔からあるお話
 
文法に無理やりあてこめば、
tale is as old as timeとも言えますが、be 動詞を取って時制を外して普遍性を出しています。
直訳すると、お話は時間と同じくらい長く存在しています。
・A 動詞 as B(形容詞) as Cの詞の冠詞と動詞の省略で、AとCは同じくらいBと言う意味です。
 
・taleはstoryより古い言い方なだけで二つの意味にそう変わりはないようです。
また、be動詞がないことで、taleはisでもwasでもwill beあるし、ないとも言えます。
時制がない理由は後の節に出てきます。
 
True as it can be
真実のお話
 
(A 動詞 as) B as (A2)can 動詞."は「AとA2は限りなくB」で、直訳すると
tale is as true as it(=tale) can be
「お話は(証明できないけれど)真実のもの」
となります。
 
例1) I am as happy as I can be.私はできるだけの幸せです→最高に幸せ。
例2) She ran as fast as she can. 彼女はできる限りの速さで走った→最も速く走った。
今回は、一見、ぽいっとは言っていますが、文学的にはもう真実以上の真実ですとも言っています。
 
taleが真実なの?作り話では?思う人いると思えますが、例えば a fairy taleはa fairyがいないと思うから本当ではないと思うだけで、子供達はfairyはいると信じていたら本当なのです。
 
また妖精がいないと言う人はたくさんいますが、いないことは未だ証明はされてはいません(いることも証明されてませんが)。どちらが正しいと証明されるまでは真実ともなります。
文法や自分の常識にとらわれない、感覚で愉しむ歌詞のようです。
 
Barely even friends
友達とも言えないくらいの二人
 
barelyはかろうじてだから、かろうじて友達じゃないの?と思ったのですが、
例えば電話相手が 
『we are friends 』と言った後、
『I can barely hear you. 』と返した場合、
何か相手が『ウィー』とか『フレ』とか言ってるのはわかるのだけれど、
何と言っているのかがわからない状態で、
わからない→結果、友達手前の知り合い程度、となります。
 
これも文学的な表現で、シチュエーションによっては辛うじて友人にもなります。
 
Then somebody bends unexpectedly
そこから思いがけず近づくことになり
 
somebodyはanybodyのような誰でもでなはく、特別な人→(これまでの映画の内容を思い出して文脈を読んで)→今回はベルと示します。
だったらsomebodyをsheでは?なんですが、リズムを合わせるとsomebodyになっているかもです。
 
・bendは目的語が無い自動詞で、身体的には体やものを曲げる、この場合は感情面で、somebodyの気持ちが思いがけず無理やり曲がる→気持ちが変わる。
 
また、映画から離れれば男女のどちらにでも当て込めれます。
 
Just a little change
ほんの少しの変化は
 
一節目のThen somebody bends unexpectedlyから起きた変化。
 
Small to say the least
予想外に大きなもので
 
直訳すると、控えめに言って小さいこと(change=変化)→控えめに言わなければ大きい変化→一見すると小さい変化は実際は大きかったという意味です。
映画の中のベルの気持ちの変化を短く上手く伝えられています。
 
・say the leastで控えめに言って。
 
Both a little scared
お互いに少し不安で
 
Neither one prepared
どちらも自分の気持ちが追いついていない
 
映画に沿うと、ベルは見た目も中身もガサツで怖いビーストを毛嫌いしていたけれど、思いがけず心変わりしたことと、
ビーストをそこらの薔薇泥棒の娘であり、男ではない女、と差別しまくりしつつ、好きの自覚をすると、こんな自分を愛するはずがないと怖気づく方の心の準備ができていない。
 
Beauty and the Beast
美女と野獣
 
ベルとビーストとも、映画を見ている自分と相手、聴いている人が思い浮かぶ誰かと誰か、それ以外にも女性は綺麗で男は野獣(添えもの扱い)とも解釈でき、花嫁が主役の結婚式にぴったりの曲ですウインク
 
Ever just the same
ずっと全く変わらない
 
なんと、英語にとって最も重要であろう主語と動詞の二つがありませんびっくり
 
そしてeverという意味はいつでも(at any time)という意味なので、主語と時を自由に聞き手に無限の想像を可能にさせます。
主語: この映画の二人/二人以外の他の人達/愛/taleなど
動詞: 過去/現在/未来
から選びます。
 
歌い手のMrs.Pottsはあなた(聞き手)に歌い語ります、
《ベルとビースト/私たち(聞き手)/愛/この話》
状況の中、もしくは思い浮かんだカップルを主語にし、
過去 ずっと変わらなかった
現在 ずっと変わらな
未来 ずっと変わらないだろう
のどれかを当て込めます。
 
例えば、
例1) ベルとビーストは変わらなかった。
例2) 私たちは変わらない。
例3) 愛は変わらないだろう。
などなど、この詩は聴いている時に聞き手が一番強く思う、もしくは願うカップルの愛の出来事を想像させます照れラブラブ
 
また、Ever just the same asを追加して後ろを作った場合
例1) BelleとBeastは他の人達と全く変わりはありませんでした
例2) この愛の話は他の愛の話と全く変りません
例3) あなた達はBelleとBeastと全く変わらないでしょう
ともでき、無限のイメージができます。
 
誰かと恋をした人、恋をしている人、これから恋をする人への歌でもあり、自分に恋を必要としない人もベルとビーストの話で楽しむという、あらゆる人が共感できる恐ろしいくらいのすごい歌ですびっくり
 
これ以降も自由に主語や時について聞き手が思い浮かんだものを無限に当てはめれます∞
 
Ever a surprise
いつも思いがけなく
 
Ever as before
ずっと前から変わらず
 
Ever just as sure as the sun will rise
また日は昇るようにずっとただ確かなもの
 
前述で書いたように、この歌はポット夫人の第三者支視点なので、二人よがりの歌ではない、より認められた強い絆を感じさせられます。
 
Tale as old as time
昔からあるお話
 
Tune as old as song
音は歌と共にあり
→音と歌?な組み合わせですが、続きを聴くと…です
 
Bittersweet and strange
苦くて甘くそして変だとも言える
 
Finding you can change
自分達が変わることを知り
 
Learning you were wrong
自分達が間違っていたことに気づく
 
ここは恋を知った後、その恋を持続させ愛にするにはあなた(と相手)がお互いの為に変わり、自分達の(認識・価値観)が間違っていたことを学び続けなければいけない、と厳しいとも言えるメッセージにもなっているようです滝汗
 
ケンカは価値観の違う互いを知り、愛に変わる為のプロセスとも言えますが、⑳で話したdignityがないとただのけなし合い、憎み合いですショボーン
 
Certain as the sun rising in the east
東から昇る太陽のように確かな
 
Tale as old as time
昔からあるお話
 
Song as old as rhyme
歌は詞と共にあり
 
Beauty and the Beast
美女と野獣
 
Tale as old as time
昔からあるお話
 
Song as old as rhyme
歌は詞と共にあり
 
Beauty and the Beast
美女と野獣
 
tunerhymeがふとした弾みで思いがけなく合わさって、永遠に残るようなsongになったように、美女と野獣も同じように色々あってから一つの永遠となった、というのをロマンチックに美しい歌にされているようです照れ
 
今日はここまでです。お読みいただいた方々、前回いいねをつけてくださった方、フォローをつけてくださった方、本当にありがとうございます爆笑