映画 美女と野獣 Beauty and the Beast実写版の一部英語の翻訳とその解説になります。
ネタバレにご注意ください注意
 
前回から引き続きチャプター14途中(開始1時間12分辺り)からです
 

 

  歌のタイトル: SOMETHING THERE

  日本語訳タイトル: 愛の芽生え

 
しっかり訳すと二人のそわそわする心の動きがより見えてキュンキュンさせられます。 
 
また周りも二人の変化に驚き温かく見守り、期待し、これまでとは違う、温かみのある歌になっています。
 
 

Belle: There's something sweet, and almost kind

甘い何か、優しいような何かを感じる

sweetは甘いものをもらった時に嬉しく感じる、嬉しい気持ちにさせれくれるという意味もあり、kindと一緒に使うことでより優しさを強調しています。
 

Belle: But he was mean and he was coarse and unrefined

でも彼は意地悪で粗野で野暮ったかった

coarseは粗野。wasとベルの中では過去形になっています。
⑳でのシェークスピアの言葉を借りれば、
"Love transposed to form"です照れ
 

Belle: And now he's dear, and so unsure

今は思いやりがある、すごく自信がないわ

dearはkindとほぼ同じ意味の優しさですが、この歌ではkindは客観的な意見の親切とも言え、dearはpersonalに感じる優しさです。
 
・unsureはhe is so unsureと思うのが普通ですが、前後の文脈では I (=Belle) am so unsureとも言えます。
 
これは聴くと余計にわかりにくいですが、Beastの性格のunsure(自信のなさ)と、
ベルの感じているunsure(ビーストか優しい人かと思う考えの自信)
の両方を取ってもいいかと思います。
 

Belle: I wonder why I didn't see it there before

なぜ今になってそれに気づいたのかしら

直訳すると、それがそこにあることを見なかったのはなぜかと私は不思議に思う。
 
・itは直前のセリフやsweetとkind、there=in himです。
 

Beast: She glanced this way, I thought I saw

彼女がこちらをちらりと見た、と見えたように思う

映像を観ると、ただ何となくちらりと見たわけではなく、ビーストに対して控えめに言って友好的な視線を向けた、のちらりと見た、です。

 

それに対して通常見たものをそう疑うことはないのですが、自分の姿とこれまでベルを脅し怖がらせてきたことを考えると、事実なのに、つい否定し、信じきれていない心情が 

I thought(= I doubt ) に出ています。

 
どちらも不安ながらもお互いを見ている感じですが、ビーストの方が見た目の分、自信なさげです。
 

Beast: And when we touched, she didn't shudder at my paw

それに触れあった時、彼女は私の獣の手に身震いしなかった

shudder at A で、Aに身震いする。
 

Beast: No, it can't be, I'll just ignore

いや、そんなはずはない、無視しよう

 

Beast: But then, she's never looked at me that way before

しかし、その後も彼女は以前とは違う目で私を見ている

 

Belle: New, and a bit alarming

初めてで少し不安にさせられる

 

Belle: Who'd have ever thought that this could be?

こんなことがありえるだろうなんて誰が思えたかしら?

これはわかりやすいrhetorical questionです。
 

Belle: True, that he's no Prince Charming

全く、彼は理想の王子様なんがじゃないわ

直訳すると、彼が全く理想の王子様ではないことは事実です、のit is true thatの強調構文の、今度はit is の省略です。

 

 

Belle: But there's something in him that I simply didn't see

でも、以前には見えなかった何かが彼にはある

seeは見えなかった、目に入っても気づかなかった知覚の意味。
 
ここで使用人達に切り替わります。
 

Plumette: Well, who'd have thought?

ええ、誰が思いつけたかしら?

 

Mrs Potts: Well, bless my soul!

ええ、本当にびっくり!

直訳すると、ああ、私の魂に祝福を!ですが、驚いた時に使う古い言い方。

 

 

Cogsworth: Well, who'd have known?

ああ、誰がわかっていただろう?

 

 

Lumiere: Well, who indeed? And who'd have guessed they'd come together on their own?

ああ、全く誰がだよ?それにあの二人が自ら歩みよるなんて誰に予測できただろうか?

仕掛け人のルミエールもビックリの展開です。面白いのが、デートの定番の食事をセッティングした時は大喧嘩し炎
 
ちょっと目を離したら西の棟へベル不法侵入→王子ブチギレ→ベル逃亡→王子大ケガガーン
どうしたものかと思っていたら知らんぷり
 
またちょっと目を離した隙に、(本を読まないはずの庶民で女性のベルと、本に興味のない王子が)なぜか図書館に行っていてポーン
 
更になぜかそこで一気に仲良くなってるびっくりベルが現れた時の期待を吹き飛ばす怒涛の展開です爆笑
 

Mrs Potts: It's so peculiar! Wait and see!

まったくありえない展開ね!様子を見ましょう!

何もしない宣言してますニコニコ
 

Ensemble: We'll wait and see, a few days more

見守っていよう、あともう何日かしたら

この歌詞部分のシーンのビーストの表情がたまらないです爆笑
 

Ensemble: There may be something there that wasn't there before

今までなかった何かが芽生えていそうだ

 

Cogsworth: And here's a thought

あと思いついたのが

here's thought= I have an idea
 

Cogsworth: Perhaps there's something there that wasn't there before

きっとこれまでになかった何かが始まりそうだ

 

Chip: What, Mama?

何かって、ママ?

 

Mrs Potts: There may be something there that wasn't there before

前にはなかった何かがそこにあるかもね

 

Chip: What is it? What's there?

何それ?そこって何?

 

Mrs Potts: I'll tell you when you're older

大きくなったら教えるわね

 

Chip: Okay…I'm older!

わかった…大きくなったよ!

チップが大人になった振りをしています。映像観るとよくわかります
 

Mrs Potts: Chip! Oh, you are a...one

チップ!まあ、あなたって子は

・ be a oneで古い言い方で面白い人だ、可笑しな人だ、ですが、映像観ると上記の訳で面白い子というニュアンスは十分伝わるかど思います。
 
今日はここまでです。お読みいただいた方、前回いいねをしてくれた方、フォローをしてくれた方、本当にありがとうございますニコニコ