ネタバレにご注意ください注意
 
チャプター13途中から(開始1時間4:24秒分辺り)です。
 

 

  歌のタイトル:DAYS IN THE SUN

 デイズ・イン・ザ・サン~日差しをあびて~

 
同じことばかり言っていますが、この曲も訳すまでは、正直こんなに奥深い歌とは思わず、驚いていますガーン
 
そして理解するのにかなりの時間がかかりました笑い泣き
 
この歌に関して、まず各一節全体を理解しつつ、映画の内容としっかりリンクさせないとわからないからです。
 
理解すると凄くいい歌ですラブラブ
 
特に学校を卒業した新しい生活をスタートさせた社会人、頑張っているけど何かうまく行かないと苦労している人達、に聴いて欲しい歌ですお願い
 
Beastが眠りについて歌が始まります。
 
今回は一節づつかたまりで訳します。
 
[幼いBeast]
Days in the sun
太陽の日差しを浴びて輝く日々
When my life has barely begun
それは人生が始まったばかりの頃
Not until my whole life is done
人生が終わってようやく
Will I ever leave you
あなたを忘れられるのだろうか
 
day/moment/time in the sun で輝かしい日、栄光の時、成功の日、など主に人から脚光を浴びる時など。
 
歌ではdaysと複数で輝かしい幸せな日々となります。
 
映像では子供時代のBeast(prince)が母親の死の間際か、亡くなった時にベッド際に立っているところを父親に引き離されます。
 
彼にとってはその日から映画の城の映像のような暗い日が今までずっと続いている風で訳してます。
 
ただし後半部分の、悲しみながらも忘れないという人を愛する気持ちを(今は忘れているけれど)Beastは持っていることも伝えているかのようです。
 
[Maestro]
Will I tremble again to my dear one's gorgeous refrain?
いつかまた愛しい人の輝く歌声を聴き喜びで震えることがあるだろうか?
 
Maestroから彼の妻、歌姫でもあるGarderobeに対しての歌です。二人はサイズが大きい為、会えないようです。
呪われた時に犬と共に二人は一緒にいなかったっけ?とか考えてはいけません。
 
・Will I はwillが意志なので、自分への問いかけ+強い希望を示します。
 
・trembleは寒さだけでなく、悲しみや喜びに震えます。
 
・my dear oneは主に配偶者・恋人・子供など愛しいもの。
 
・refrainはサビなど何度も繰り返される歌の句、旋律、メロディー、口癖の言葉、など。そこから意訳して歌姫といえば歌声と訳しました。
 
[Lumiere&plumette]
Will you now forever remain out of reach of my arms?
これからもずっと永遠にあなたの腕の中にいることはないのだろうか?
 
今腕の中にいるじゃんとは思ってはいけません。あくまで人間の姿として腕の話しのようです。
 
[Mrs. Potts]
All those days in the sun
太陽の下にいたあの日々
What I'd give to relive just one undo what's done and bring back the light
一瞬だけでもいいから昔に戻って、あの光を取り戻すには何を差しだしたらいいのでしょうか
 
長いのでわかりにくいですが、わかりやすくすると、
"What I would give (to relive just one which could undo what was done) and (to bring back the light)"で、
直訳すると
 
"起きてしまったことを一度だけ無しにして、そして輝きを取り戻すには何を差し出せばいいのでしょうか。"
 
I wouldの仮定法のため、couldが入ります。
 
・relive[rìːlív/リィリヴ]は取り戻す。
 
・just oneは立った一つ、一回で、文脈で、ずっと苦しく一時だけでもいいから昔に戻りたいという切望が現れています。

 

 

[Garderobe]
Oh, I could sing of the pain these dark days bring the spell we're under
ああ、呪いをかけられたこの暗い日々の苦しみを悲痛に歌うことはできるでしょう
Still, it's the wonder of us I sing of tonight
だけど、今夜私が歌うのは私達の希望
 
このcouldはpossibilityとしての仮定法、できるけど、なんですが、それだけじゃなく、できるけれどやらなかったの意味としても使われます。
 
(ビックバンセオリーS2E18より)
↓こちらもcould を使って、possibility とは別の、a polite requestとしてペニーが、
"Could you maybe show me how to make more money with this?"
あなたなら儲ける方法を教えてくれることはできたでしょうか(→教えてくれないかな?)、
と可能でしたか、と訊ねつつ、その可能そうなことをやって欲しいという意味なんですが、
 
シェルドンは文法のpossibilityの仮定法として、
"あなたなら儲ける方法を教えてくれることはできたでしょうか?"、までを捉え、
"Of course I could ."
"もちろん (やろうと思えば) できたよ。"とだけ答えます。
通じなさに、次にWillを使うことで明確にやって欲しい、と伝えています泣き笑い
 
・sing ofはただならぬ気持ちを持って詞を書き、伝えたり、歌ったりすること。
 
it is thatの強調構文でthe wonder of usを強調。
 
・wonderには色んな意味があり、大きな喜びや感動、不思議に思うことですが、それだけでは意味不明となり、この一節の対比、呪われた自分達がこのままかと酷く悲しむthe painと、いつか戻れると信じる喜び・希望 the wonderです。 
 
自分達は不幸ではあるけれど、
1. sing of the pain+could
2. sing of the wonder+it's that構文
二つを比べると後者を強く選んだという意志の強さがあります。
 
Garderobeは人は不幸になった時、ポジティブになる為には、悪い所を見ていてはいけない、そんな時は小さくとも嬉しいこと、楽しいこともあることを探し、それを見つめ、いつか不幸から抜け出せると信じて生きようと歌っています。
 
上記の歌を聞いて、村に飽き飽き、冒険がしたいと愚痴って歌っていたBelleは自分より遥かに辛い目に遭って苦しんでいるのに明るさを持ち続ける城の住人達に衝撃を受けますポーン
 
[Belle]
How in the midst of all this sorrow
(Mrs.Pottsの話やGarderobeの歌を聴いて)こんな悲しみしかない中でどうして
Can so much hope and love endure?
そんなに多くの希望と愛を持ち続けられるの?
I was innocent and certain
(この城に来る前までは)私は何も知らず、そして確信していた
Now I'm wiser but unsure
(beastに助けられ、城の人達のBeastに関する話など)今は色々知って(beastが本当に冷たい人間ではないこと、城の人達は呪いをかけられても希望を持ち続けていること)、わからなくなった
 
endureは耐える、持ちこたえる、続くという意味で、
so much hopeとlove自体が持ちこたえる?と一瞬思いましたが、城の人達のso much hopeであり、人以外が主語としても使われます。
 
・innocentとは、I was innocentで前の自分、この場合は村の中で育って外の世界については何も知らなかったという意味。
 
・certainは本を読んで学んだだけで自分の生き方が正しいと確信していたことです。
 
そして村を出て城に来て、
Now I'm wiser but unsure、過去にcertainしていたものが思っていたことがそうじゃないのかと疑い、unsureになったと歌っています。
 
これをoxymoronともいうようです。この意味は、上記歌詞のよう、
 
innocent and certain
→何も知らないのに確信している
 
wiser and unsure
→賢くなってわからなくなる
 
この場合は学校で習うことと、社会に出て知ることとは全く違うとも言えます。
またoxymoronとは撞着語法ととも言う表現法で、全く異なる意味を持つ単語を二つ並べ、人に強い違和感を与えることにより、注意を引かきます。
 
日本でも"公然の秘密"、"生きた化石"などよくききます。人を強く引きつける為、広告業界やライターの間ではよく使われているからです上差し

 

 

[Garderobe&Belle]
Days in the past (I can't go back into my childhood)
輝いていたあの時(もう子供の頃にはもう戻れない)
All those precious days (One that my father made secure)
あの素晴らしかった日々(それは父が作った安全な日々)
Couldn't last (I can feel a change in me)
ずっと続かなかった(自分の変化を感じる)
Oh, hold me closer! (I'm stronger now, but still not free)
ああ、抱きしめてくれますか!(強くなったけれど、まだ自由ではないわ)
 
ここ、Garderobeを先に出し、二つの文を分けて訳してますが実際Belleがメインで歌っており繋げると、
"I can't go back into my childhood days in the past."
過去の子供時代には戻ることはできない
"All those precious days that my father made secure couldn't last and I can feel a change in me."
父が守ってくれたあの大切な日々はずっとは続かなかった。そして自分が変化しているのを感じる
"Oh, hold me closer!  I'm stronger now, but  I am still not free"
強く抱きしめて(欲しい)!強くはなったけれど、まだ自由にはなっていないから(不安で堪らないの)
 
人が成長する間の苦しみや葛藤が現れています。
 
[Belle and Beast以外]
Days in the sun will return
太陽の日はいつか戻ってくる
We must believe as lovers do
恋人達が信じるように信じるんだ
That days in the sun will come shining through
眩しい日差しが一杯に差し込む日を
 
呪いをかけられることは非日常ですが、幼い頃に母親を亡くし父親に歪められること、良くないと思われる場面を見ても傍観者でいること、自分がこれまでずっと正しいと思っていたことが、それが実は違ったこと、大人になっても自由にならないことがあることなど、どれもが誰にでも起こりうることです。
 
それにより前より不幸になったとしても、希望を捨てず頑張れば明るい日がまた来ると歌われています笑い泣き
 
今ですとまさにコロナウィルスですね。幸い日本は他国に比べて死亡者も少なく、毎日外に出られますが、多くの人が不安を抱いていると思います。でも信じて諦めず鼓舞し進めば、また元の生活戻る、もしくはdays in the sunになる可能性は大いにあります。そして次の災難にも備えましょう笑い泣き

 

 

またこの歌詞については他にも、最初のyoung Beastの節を何人かと話すうちになんとなく変な感じだなと思いました。
 
後にYouTubeでわかったのは(ブルーレイ版特典に入っている?)、このBeauty and the Beastは作ったシーンがいくつかカットされており、この歌の冒頭シーンも本来、Beastの母親が上記の詞を歌って、子供Beastは映像のみで歌わない予定でした。
 
ですが上映前のチェックで母親役が別の役の女性にそっくりとの指摘が出て、映像は差し替えられ今のシーンになりました。
 
その場合は、上記の詞は以下へと変わります。

 

 

 
(Beastの母親の歌声で)
Days in the sun
輝く日々
Where your life has barely begun
坊や(Beast)の人生が始まったばかりの時
Not until my whole life is done
私は死ぬまで
Could I ever leave you
あなたから離れないでしょう
 
生まれた子供が愛しくてたまらないとなり、かなり歌詞がしっくりきます。
更に上記の場合は大人Beastの歌もあります。
 
What did I do?
私が何をしたというのだ?
How did I deserve losing you?
あなた(母親)を失うに値するどんなことを私はしたのだ
 
本当は値しないと強く思っていないことをrhetorical questionを使って表現してます。
 
Please don't die, you promised to be here with me forever
お願いだから死なないで、ずっと一緒にいると約束したじゃないですか
And now I'm frightened!
そして今怖くて仕方がない
 
母親のシーンがカットされてここも仕方なくカットされましたが、実際はこのセリフは生きており、Beastの悲嘆と、そして前にMrs.PottsがBelleに言ったSomewhere deep in his soul , there’s a prince...of a fellow who just waiting to be set freeが何かより見える気がします。
 
他にもDemo版がありますが、きりがないのでここでこの歌止めときます。
 
因みにBeastはなぜ狼からBelleを助けたんだろうと思いました真顔
呪いから解放される打算かもと思ったのですが、怪我をして身を犠牲にしてもBelleを助けたことを考えると、Beastは心からBelleを助けたいと思って助けたのかな、と思います。
 
Gastonで比較すると、Gastonなら手に負えなければBelleを見捨てた可能性大。もう少しそこのところがわかる、助ける前のエピソードを一分くらい追加してくれたら、とも思いますが、色々こうして想像するのも映画を楽しむうちの一つかな、と映画を擁護しますウインク
 
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