ネタバレにご注意ください注意
 
ここからチャプター13(開始1時間40秒分辺り)になります。
 
ベルを救出しようと森を通って城へ向かう父モリスとそれに付き合う振りをするガストンとルフー。
 
Maurice: It was downed by lightning at the time. But now...it’s resumed an upright position...
あの時木が雷で倒れた。しかし今は…木は元の場所にまっすぐ立っている。
 
resumeは再開する、元気を回復する。uprightは直立する。
 
Maurice: through some sort of...magic or other. The beast took her and she-
何か…魔法のようなもので。あの野獣に捕まったんだ、そしてあの子は-

throughは通してで、魔法を通して→魔法を使って
 
思考のまとまらないモリスにしびれを切らしたガストンが口を出します。
 
Gaston: There are no such things as beasts. Or talking teacups. Or magic! But there are wolves, frostbite, and starvation.
野獣なんてものはない、しゃべるティーカップだとか、魔法とかなんてものは! だが狼と凍傷と飢え死にはある。
 
frostbiteは凍傷。
 
Gaston: So, why don’t we just turn around? Go back to Villeneuve. I’m sure Belle is at home, cooking up a lovely dinner.
だから、引き返そう?ヴィルヌブー村へ戻ろう。ベルは家にいて、美味しい夕食をこしらえてるに違いない。
 
Villeneuveはフランスによくある地名。
villeが町、neuveか新しい。ここではベルの村名。
 
・cook upは手早く作る。
 
Maurice: If you think I’ve made all this up...then why did you offer to help?
これがすべてでっちあげと思うなら、じゃあ、なぜ私に助けを差し伸べた?
 
make up は動詞で話を作る。名詞のmake-upも塗りたくって、顔を変化させてますよね。
他にもupがあることで、
play up (子供が・子供のように) ふざける。
play something up 〜が痛む。
act up も play up と似たような意味で使えます。
suck up ごますり。
などあり。
 
ここで短気なガストンは一旦ブチギレますが、ルフーになだめられ、謝ります。
 
Gaston: Maurice! Please, forgive me, old bean. That’s no way to talk to my future father-in-law now, is it?
モリス!どうか許してくれ、なあ。未来の義理の父親にもうこんな口の聞き方をしてはもういけない、だよな?
 
old beanは男性に声をかける時の言葉。
 
ここで付加疑問(tag question)について。
最初はthatで後ろがitなのは不思議ではないでしょうか。これが
"It’s no way to talk to my future father-in-law...now is it?"
だと文法では問題ないです。
 
なぜthatが後ろにこないかというと、thatとitには文法において違いがあります。
that指示代名詞(demonstrative pronoun)
it人称代名詞(Personal Pronoun)
二つは同じ代名詞でも、種類が違います。
 
itshe/he/you/theyの仲間の人称代名詞で、that/this/these/thoseはitの仲間ではない、
指示代名詞(demonstrative pronouns)と覚えてください。
 
なぜ、itが人(personal)なのか、は調べても明確な答えはないですが、人にもたまには使われます。
例1) 電話やドアの向こうの相手に、"Who is it ?"
例2) 妊婦さんに、 "Is it a boy or a girl?
ただし、theyと言っている場合も多いようです。
theyは性別のわからない単数・複数の人。
itは性別のわからない単数の人・もの。
 
なぜ付加疑問文では指示代名詞がよくないのか。それは、指示代名詞は何かを示す(指示する時に) 強調するように言う名詞だからです。
That is a pen. は指をさすように、あれはペンです。そこから、
That is a pen, isn't that?
あれはペンです、あれはペンじゃないですかね?
(実際こんな風には思ってないですが)
 
それに対して人称代名詞は前の名詞を代名詞しているだけなので、繰り返してはいますが、強調しているわけではないです。
 
日本語ではそもそも、"だよね?" だけですますのでわかりにくい文法です、使って慣れていくやつです真顔
 
この後モリスはガストンに殴られ気絶しますポーン
 
LeFou: I saw that coming.
そうなると思った。
 
Gaston: If Maurice won’t give me his blessing...then he is in my way. Once the wolves are finished with him, Belle will have no one to take care of her but me.
(モリスをロープで縛り)モリスから結婚の許可がでないのなら…邪魔なだけだ。狼がモリスを始末すれば、ベルは俺以外に誰も面倒を見るものはいなくなる
 
be finished withについては、
Wolves finish with Maurice にしても通じますが、
まずこの前に起きていることを理解した上で、話し手がガストンであること、ガストンの頭の中で起きている事を口にしています。
 
1." finish with 人"は関係を終わらせる、仕上げるという意味です。これだけだとfinishとの違いがわかりにくいのですが、実際そう違いはありません。
この映画でのニュアンスの違いには、finish withは終わらせる+もう二度と関わらない→殺すです。
 
finishだけだと、噛みつかれるくらいから、骨や服やらがずっと残って森を通る度に狼が見る(再び関わる)可能性があること、そこからガストンが殺したことが明らかになる可能性があるので、
 
finish withで、狼が完全に始末する、という意味合いになります。
 
2. the wolves finish with himではないのかは、are finishedにすることで、with=completely。
finishした状況が完全に終わった状態です。
 
Once wolves finish him.
狼がモリスをやれば(始末しない可能性あり)
 
Once wolves are finished with him.
狼がモリスを始末さえすれば(100%起きると確信じて)
 
まだ生きているモリスをもう死んだとみなした表現で、元文の方が残酷に聞こえます。
 
LeFou: For the sake of exhausting all of our options, do we maybe wanna consider a slightly less...gruesome alternative?
もう少し色々考えて、もう少し…後味のいい別の方法を考えた方がよくないかな?
 
・直訳すると、全ての選択肢を使い果たす為には、もう少し残酷ではない他の方法を考慮してみたらいいんじゃないかな?
 
・for the sake of は(何か目的を果たす)ために。
 
・exhaust はここでは使い切る。
 
・do we wannaは前回のdo you want toと同じで提案・誘いです。
maybeがつくことでより控えめな誘いになります。 
 
・gruesomeは身の毛もよだつような、人をぞっとさせる

 

 

 

シーン変わって城にあるビーストの部屋。狼との戦いでケガを負ったビーストと手当をするベル。
 
Beast: That hurts!
痛い!
 
Belle: If you held still, it wouldn’t hurt as much.
じっとしてれば、そんなに痛くなかったはずよ。
 
Beast: Well, if you hadn’t run away, none of this would have happened.
だったら、お前が逃げ出しさえしなければ、何も起きなかっただろ。
 
Belle: Well, if you hadn’t frightened me, I wouldn’t have run away.
だったら、あなたが私を脅さなければ、逃げ出さなかったわよ。
 
Beast: Well, you shouldn’t have been in the west wing.
だったら、西の棟に行くべきじゃなかった。
 
Belle: Well, you should learn to control your temper!
だったら、もっと我慢することを覚えて!
 
ふてくされ背を向けるビーストぶー
 
Belle: …Try to get some rest.
…とにかく少し休んで。

 

 

 

ベッド降りると、使用人達が側にきます。
 
Lumiere: Thank you, miss. We are eternally grateful.
ありがとう、お嬢さん。このご恩は一生忘れません。
 
Belle: Why do you care about him so much?
どうしてそんなに彼を大切にするの?
 
Mrs. Potts: We’ve looked after him all his life.
私達はご主人が生まれてからずっとお世話をしてきたの。
 
Belle: But he’s cursed you somehow. Why? You did nothing!
でも何らか彼のせいで呪いをかけられたんでしょう。なぜ?あなた達は何もしていないのに。
 
Mrs. Potts: You’re quite right there, dear.
全くその通りよ、お嬢さん。
 
少し間を置いてポット夫人は説明します。
 
Mrs. Potts: …You see, when the master lost his mother...and his cruel father took that sweet, innocent lad...and twisted him up to be just like him...we did nothing.
…そう、ご主人様が母親を亡くした時に…心のない父親が優しい無垢な子供のご主人様を連れ去り…そして父親そっくりにねじ曲げてしまった…私達は何もしなかった。
 
ここでビーストの過去と、呪われた原因はビースト一人だけの責任ではなかったことをベルは知ります。ポット夫人ら大人達の後悔と苦しみが見えます。そのせいか、ポット夫人達が使用人にも関わらずビーストに献身的で、時にはアドバイスし、逆らってまで色々動いているようです。
 
Lumiere: Let him sleep.
(ビーストのベッドから離れながら) 休ませよう。
 
今日はここまでです。お疲れ様です。お読みいただいた方、前回いいねをつけてくださった方、フォローとコメントくださった方、本当にありがとうございます爆笑