映画 美女と野獣 Beauty and the Beast実写版のネタバレ含めた一部英語の翻訳とその解説になります。映画のネタバレが嫌な方はこれより以下を読まないようご注意ください。
 
ここからチャプター11(開始47分辺り)です。
 
シーン変わってMrs.Pottsが飲み物と一緒にBelleの部屋を訪ねます。
 
Mrs.Potts: Oh, aren’t you a vision!
まあ、すごく綺麗な人!
 
直訳すると、『ああ、あなたは幻じゃないのね』ですが、綺麗過ぎて幻みたいだけれど、幻じゃないのね、という見た目を褒める時の表現です。
 
Mrs.Potts: How lovely...to make your acquaintance.
(そんな人に)お近づきになれるなんて、なんて素敵
 
make one's acquaintanceで人に知り合う。これも初対面の人に対してフォーマルな表現として使われるようです。
 
Mrs.Potts: I have found that most troubles seem less troubling after a bracing cup of tea.
いれたてのお茶を飲めば、大抵の悩み事が大したことないようだって思えるのよ
 
seemは自動詞、
"I have found that most troubles seem (to be ) less troubling after a bracing cup of tea."
()部分が省略されています。
直訳すると、ほとんどの悩みは入れ立てのお茶を飲んだ後には悩みが小さく見えるようになることを私は知りました。
 
・a bracing cup of teaは いれたての新しいお茶。 bracingは新鮮で爽快にさせる、元気にする。入れたてのお茶を飲んでリフレッシュする、フランス舞台で、Mrs. Pottsはイギリスらしさだけでなく、他にもイギリス英語も多用します。
・braceは名詞/留め具、動詞/留める・補助する、の他に元気づけるの意味もあります。
 
Chip: Wanna see me do a trick? 
面白いもの見たい?
 
僕の手品見たい?もありですが手がないので、上記に訳しています。
 
・dearie=darling ただし、女性同士で使う言葉で男性は使わないようです。
ちなみにミュージカル映画レ・ミゼラブル(2012版)でもこの言葉出てきてます。
 
Belle: He’s never been on his own.
父さんは今まで1人になったことがないの。
 
on one's ownは自力で、ひとりぼっちにの意味。
 
・poppet ねえ、あなた、可愛い子、お嬢さん。イギリスで大人が子供や女の子に親しみを持って声をかける時の言葉のようです。日本語にはない表現です。
 
Mrs.Potts: Things will turn out in the end.
(時が経てば)いずれはわかることでしょう。
 
turn out自動詞+副詞で、things自身がturn outして、物事は最後には明らかになるでしょう。
ただし、思いもよらないこと、今とは違う状況に変わることを予測する時に使われます。
 
自動詞・他動詞は日本語にないものなのでわかりにくいですが、他動詞が圧倒的に多いので、違いがよくわかってなくても結構困りません。
 
それでも、上記のような他動詞・自動詞を兼ね備えている動詞がある時は直後に目的語がない場合は自動詞かもと念頭しておきましょう。
 
とはいえThings turn outなど、もうフレーズみたいなもので、自動詞になる主語も結構決まっているかと思います。
 
Mrs.Potts: You’ll feel a lot better after dinner.
食事をすればもっとリラックスするわよ。
 
Belle: But he said, “If she doesn’t eat with me, then she doesn’t eat at all.”
 でも彼が「俺と食事をしないのなら、食事を絶対にやるな」って。
 
直訳だと、『でも彼が言ったのは「もし彼女か俺と食事をしないのなら、その時は彼女は全く食事をすることはない」』ですが、BeastがLumiere達に命じた感じだと上記の訳になりました。
 
Mrs.Potts: Mmm, people say a lot of things in anger.
んー、人は怒ると大げさに言うわ。

 

 

シーン変わってLumiereがせわしなくダイニングのチェックをしています。
 
Lumiere: Tout de suite! 
 
=すぐに、直ちにのフランス語。
 
Cogsworth: If the master finds out you violated his orders
あの方が命令を無視したと知ったら。
 
violateは違反するから命令を無視する
 
Lumiere: Yes, I will make sure of it.
ああ、そうなるよ。
 
make sure of は確認する以外にも、そうなるようにするの意味もあります。
LumiereはCogsworthを最初から完全に巻き込んでいますニヒヒ
 
Lumiere: But did you see her stand up to him?
でもあの子がご主人様に楯突くのを見ただろ?
 
Lumiere: l am telling you, this girl is the one.
つまり、あの子が唯一の少女なんだよ。
 
I'm telling you は直訳すると『今君に伝えることは』→文脈によって、要は、実は、よく聞け、と演説や怒ってる時に相手に何か注意して聞いてもらう時に言う前置き言葉で、それ以外も本当にそうなんだよ!と色々使える言葉ですグッ
 
・the oneはたった一つ、一つしかないからで、今回も文脈でbeastの相手という意味になります。
 
Lumiere: They must fall in love if we are to be human again...
我々が人間に再び戻るには二人が恋に落ちなければならない...
 
・be to 今回は意志=want to , tend to、
・if be to ~で、もし~するつもりなら→戻るにはに文脈でしました。
 
Lumiere: Hey, Chapeau, you missed a spot.
おい、Chapeau(帽子)、汚れを見落としてるぞ。
 
Chapeauも地味に色んな所で活躍しています。
 
Cogsworth: You know she’ll never love him.
彼女がご主人様を愛することはないとわかってるだろう。
 
Lumiere: A broken clock is right two times a day, mon ami...but this is not one of those times.
壊れた時計が正しい事は一日二回はある、友よ、でも今回のはその二回のどれかじゃない。
 
これは呪いの一部として、Cogsworthは12時になると自動で音を鳴らすので、Lumiereは君はその時だけは正しいけれど、それ以外は間違っている→だいたい君は間違っている、と遠回しにCogsworthの意見を反対しています。
 
友よ、といって和らげてますが、本当に友達なの?と疑いたくなります。
 
 Lumiere: Stand up straight! It’s time to sparkle!
しゃきっとしろ!今こそチャンスだ!
 
直訳すると真っ直ぐ立て、弾ける時だ、です。
 
Lumiere:  Mmm! I have no taste buds, but I can tell this is exquisite.
んーっ!味覚はないが絶品なのはわかる。
 
taste budsは味蕾(みらい)で下にある味を感じる器官ですか、味覚と訳していいと思います。
 
Chef: Off! Off me while I work!
こら!仕事中に近づくな!
 
離れろ、仕事中は俺から離れてろが直訳です。
 
Chef: Pepper, get cracking! Salt, shake a leg!
Pepper, さっさと進めろ!Salt, 足を動かせ!
 
get crackingはぐずぐずしている子供を急がせる時に言ったりもします。他ドラマにも出てくるので覚えましょう
 
この後LumiereとCogsworthは部屋を移動します。そこにはピアノよりこぶりのharpsicord(チェンバロ)がいます。
 
Lumiere: Maestro, your wife is upstairs finding it harder and harder to stay awake.
Maestro、上の階にいるあなたの奥さんは日に日に起きていられなくなっています。
 
・upstairsはupとstairsがくっついたものでstairはあってもupstairの単数形はないです。
 
Cadenza: Then I shall play through the dental pain.
では歯痛をこらえて演奏をしましょう。
 
Cogsworth: Maestro, play quietly, please.
Maestro、音を抑えてください。
 
Cadenza: Oh, quietly. Sotto voce! Of course!
ああ、静かにね。音を抑えて!もちろん!
 
Sotto voce (イタリア語)音を抑えて。
Maestroはイタリア人か、そこへ留学をしたことがあるかもしれません。
 
Cadenza: Are there any other tasteless demands...you wish to make upon my artistry?
他にも味気ない要求…私の芸術に対して変更を強く望むものはありますか?
 
ここ、長くてごちゃごちゃしているので分かりにくいのですが、分解すると、
 
1. there are を使ってany other tasteless demandsを前に出し強調、
 
2.  are there any other tasteless demands (that) you wish to make upon my artistry?のthatの省略。
 
3. there are を取ると、
Do you wish to make any other demands upon my artistry?とわかりやすくなります。
 
4. make demands onがフレーズで~を強く要求で、any other tastelessが付け加えられたもの。
 
5. onの古い言い方upon
artistry 腕前、芸術性
 
ただでさえ演奏にプライド持つ芸術家に歯の痛みもあいまって、Cogsworthの追加の願いにかなりカチンときているようですムキー
 
今日はここまでです。お読みいただいた方、いいねをつけてくださった方、フォローを入れてくださった方、本当にありがとうございます照れ