映画 美女と野獣 Beauty and the Beast実写版の一部英語の翻訳とその解説になります。
ネタバレにご注意ください注意
 
映画を観ながらお読みいただくと内容がよくわかります。
 
チャプター9の途中から(開始41分辺り)とチャプター10(開始42:30秒辺り)です。今回は日常でよく使われる単語・表現がかなり出てます。
 
歌 GASTONが終わってから
 
Gaston : Oh, LeFou, you’re the best.
ああ、Lefou、お前は最高だな
 
Gaston : How is it no girl has snatched you up yet?
お前がモテない理由が全くわからんのだが?
 
How is it (that) S Vis it that S Vの強調構文で、thatを省略きてそれに疑問詞がついています。強調構文、私苦手なんですが、この前にも後にも出てくるので覚えた方がいいやつです上差し
 
・snatch upはひっつかむ、欲しくてあわててつかむという意味で、直訳すると、一体どうして未だに全く女の子がお前に飛びつかないんだ?からの上記の訳です。
 
LeFou : I’ve been told I’m clingy, but I really don’t get it.
しつこいって言われたけど、全然意味わかんない
 
clingyの意味はぴったりしたやべったりとなど人や物にくっつくです。
 
サランラップの英語はsaran wrap(商標名)/plastic wrapのほかに、cling wrap/cling filmもあり、くっつくの感じわかるでしょうか。
cling wrapなLefouは他からはうざくても、Gastonには最高のようです。
 
この直後、Mauriceが酒場に現れ助けを求めます。
 
Maurice : You must help me.
頼むから助けてくれ!
 
mustには幾つもの表現があり、
(人に命令)しなければならない。
(何かを断定)~に違いない。
のとちらで訳されますが、場面見て話し手(Maurice)が相手に命令しているとも断定しているとも思えません。
緊急時では強い要望・必死の願いとして使われているようです。
 
Maurice : She’s locked in a dungeon.
(Belleが)城の牢に閉じこめられている。
 
→・dungeonは城の中にある牢、地下牢、地下室の事を指し、私達日本人が持つダンジョン=迷宮というイメージはゲームの中の言葉のようです。
 
英語の迷宮mazelabyrinthになります。
 
Maurice : A beast! A huge, horrid, monstrous beast!
野獣だ!大きく、おぞましい、醜悪で異常に大きい野獣だ!
 
horrid おぞましい。見るとぞっと嫌悪感を与えるものに使われるようです。少し古い表現かイギリス英語のイメージですが、現代でもアメリカでも時折使われるようです。
 
・monstrousは酷く醜い、異常に大きい、とにかく普通でない醜さ・大きさを表します。
 
MauriceがBelleが必死にBeastの話をしても、村人は誰も信じません。
 
確かに近所にいるちょっと変わり者がいきなり、『近所の森に恐ろしい野獣がいて、そこだけ冬だった!』と言ったら、この人頭おかしい、怖っ、と思っちゃいますよね。
 
Mauriceの災難はずっと続きます。
 
Maurice : Captain, thank you.
隊長、ありがとう。
 
Belleと結婚するために、取り入ろうとMauriceを信じる振りをするGaston。そしてそのGastonをCaptainと尊敬を込めて呼ぶMaurice。
 
Gastonが先にあったセリフから、戦争に従事し、軍の中で少なくとも小隊の指揮官(captain)になるくらいには出世したことを示します。
 
そのことは、Gastonの歌での映像にも示されています。

 

 

ここからチャプター10
 
シーン変わって城に。Beastがダイニングテーブルにつくと向かい側にBelle用の食事が用意されているのを見て怒りLumie-re!!と叫びます。
 
Lumiere : Be calm. Let me do the talking.
(声に怯えているCogsworthに向かって)大丈夫、私にまかせて。
 
do a talk (相手を納得させる)話・説明をする。落ち着いて、私が話をつけるから、と自信ありげです。。
 
Beast : You’re making her dinner!
あの娘の食事の用意をしているのか!
 
お城なのでフルコースなのでデザートと飲み物を出したらmadeになるのでしょうか。
 
Lumiere : With every passing day...we become less human.
日ごとに…私たちは人間でなくなっています。
 
直訳すると『一日が過ぎるたびに、私たちは人間らしさがなくなっています。』
 
・with S ing, S V、もしくはS V with S ingで、
~するにつれて、S Vと、二つの事が同時に起きている時に使う副詞節です。
 
・passing hour/ passing day/passing yearで、過ぎていく時間・日・年、にeachもしくはeveryで毎時間・毎日・毎年が過ぎになります。
 
every はすべて、それに"every+単数"でたくさんある中一つ一つ
everyに似たeachの場合は各々の。個別に注目しています。
everyの方が年月の長さ、重みがあるような気がします。
with every day passingでも文法的には間違ってはいないですが、表現として使われないようです。
 
Beast : She’s the daughter of a common thief. What kind of person do you think that makes her?
(Belleは)そこらの泥棒の娘だ。お前はどんな人間があの娘を育てたかわかっているのか?
 
commonは一般的な、よくある普通の、という意味が使われます。外国人と異文化について話す時にちょくちょくでる単語です。
 
ただし、身分の高いBeastが使うと庶民という意味なり、話し手によって意味が変わる単語です。ですのでcommonも上品・高級に対して下品や安っぽいの意味となるなど、文脈でニュアンスが変わるようです。
 
Mrs.Potts : Oh, you can’t judge people...by who their father is, now can you?
あら、父親を見てその子供を判断するのことはもうできないですよね?
 
byが~によって、従って
直訳すると、あら、あなたはその人の父親が何者かによってその子供を判断することはできません、今となってはそうでしょう?
 
people=theirとか、日本語にはなじみのない表現に苦しめられます。
この意味深なセリフにBeastは動かされ、Belleをディナーに誘います。後程このことついての情報が出てきます。
 
Lumiere : give her a dashing, debonair smile.
自信たっぷりに、気品ある笑顔を見せて
 
dashingは自信を持った時の魅力的な、またはおしゃれに洗練された、という意味で男性に向けて言われる言葉。
 
・debonairは古い表現です。こちらも自信があったり物腰が丁寧だったり、知的に洗練されたなど、外見よりも内面からの魅力的な、の意味で、呪いを解く焦りか、外見毛むくじゃらの角生えたBeastにムチャブリの要求が出たようです。
 
ビーストの笑顔をみて、
 
Lumiere : Oh, mon dieu!
 
=oh my god のフランス語です。
 
その後頑張ってビーストは誘いますが、
 
Belle : I’d starve before I ever ate with you.
あなたと食事をするくらいなら飢えるわ。
 
直訳すると、『あなたと食事なんかをする前に飢えるでしょう。』
 
・everはこの場合は強調を表します。この映画everがすごく出ます。文脈によって変わるのでなれるまで覚えにくいかもしれません。
 
1. 映画・ドラマ・小説など、作者達が有り得ない状況を作り、主人公達がそれを表現する為にeverがたくさん使われているので、Beastに牢屋に閉じ込められたり、食事を一緒な人生が起きることのない生活をしている私達には通常あまり必要性のない単語です。
 
2. 基本は何かを強調する役割なので、なくても文は成り立つので覚えにくい。
“I’d starve before I ever ate with you.”
あなたと食事をするくらいなら飢えるわ
“I’d starve before I ate with you.”
あなたと食事をする前に飢えるわ
他、今までとかこれまでとかとして訳されるeverなんですが、根本は軽い強調として、こちらも無くても文にはなります。
“Have you ever been to Aomori?”
青森に今まで行ったことある?
“Have you been to Aomori?”
青森に行ったことある?
 
こればかりは、たくさん聞いて口にして感覚で覚えるしかないかと思います。
フレーズも同様に強調です。 
 
"形容詞 + than ever"でこれまでにないほど。
 
似たthan beforeは以前にはなかったのthan ever before のbeforeが抜けたくらいな感じ訳していいと思います。
 
ever sinceで“以来ずっと”は⑥のGaston初登場時の会話文にも使われた以来の強調です。
 
Beast : Well, be my guest.
なら、好きにしろ!
 
この後の歌、be our guestにも繋がらせたセリフでしょうか。
 
be my guest は相手が何か選ぶ時・するときにご自由にしてください、と話し手が承認する時のセリフです。
 
しかしここでは全然客扱いしてないです。
 
Beast : Idiots!
馬鹿どもめ!
 
ディナーを誘う提案をしたLumiere達に暴言を吐き、去って行きます。
 
ビーストが去ったと確認して、
 
Cogsworth : You can’t talk to us like that. I forbid it. Uh... Oh. Am I too late? Shame, I was really going to tell him off this time.
そんな言い方はいけません、許しませんよ…あれ、遅かった?残念、今回は本当にご主人様を叱りつけようとしたのに。
 
tell someone off で人が悪いことした時に怒りながら注意することです。
 
Lumiere : Oh, Master, you’ve returned.
あ、ご主人様、お戻りですか。
 
ルミエールの言葉に驚くコグスワース。すぐに嘘とわかり、
 
Cogsworth : Oh, very funny.
ああ(君のジョークは)とても面白いな。
 
sarcasmですね。
 
Lumiere : I got you there.
してやったり
 
直訳すると『捕まえた』ですが、フレーズで、
お前の考えていること(本当はBeastに説教する気などなかったこと)はお見通しだ
→どうだ、参ったか、など、相手より自分が一枚上手を示す言葉です。
 
シーン代わります。城の召使い達が暗い雰囲気で集まっています。
 
Pulmette : I grew three more feathers. And I just plucked yesterday.
三枚羽がでてきたわ。昨日抜いたばかりなのに。
 
growは髪が伸びるなど自然に成長する時にも使います。これも日本人にはわかりにくい単語なのでここで丸ごと文を覚えましょう上差し
 
・justはちょうどや今の他に、ばかりなのに、というネガティブな表現にも使われます。
 
Cogsworth : Oh, no. It’s happening again. Pardon me.
ああ、いやだ、また始まった、失礼。
 
ここはCogsworthの時計が12時になると自動で針が12時をさししめします。この事は次のチャプターの会話に繋がりますので覚えておきましょう。
 
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