映画のネタバレにご注意ください注意
 
映画を観ながらご確認していただければです。
 
ここからチャプター7(開始25分辺り)で、ようやくBeastが出てきます。そのあとチャプター8(開始32分辺り)まで進みます。
 
城を出たMauriceはBeastに捕まり、Belleが探しに城に訪れます。最初はそう難しい英語ではないですが、二人の関係性がわかるよういつもよりたくさん訳しています。
 
(Maurice)Belle, you must leave here at once! This castle is alive! Now go, before he finds you!
Belle、すぐにここを離れるんだ!この城は生きている!今すぐ去るんだ、あいつに見つかる前に
 
(Belle)Who?
あいつ?
 
どこからか、得体の知れないうなり音が聞こえます。
 
(Belle)Who’s there? Who are you?
そこにいるのは誰?何者なの?
 
(Beast) Who are you?
お前こそ誰だ?
 
(Belle) I’ve come for my father.
父を探しにきたの
 
(Beast) Your father is a thief.
お前の父は盗人だ
 
(Belle) Liar!
嘘!
 
(Beast) He stole a rose.
薔薇を一つ盗んだ
 
(Belle) I asked for the rose. Punish me, not him.
私がその薔薇を頼んだの。父ではなく、私を罰して
 
(Maurice) NO! He means forever. Apparently, that’s what happens around here when you pick a flower.
駄目だ!ずっとということだぞ。どうやらこの辺りでは花一つ摘むとそういうことになる
 
(Belle) A life sentence for a rose?
薔薇一つに終身刑になるというの?
 
(Beast)I received eternal damnation for one.
薔薇一つの為に私は永遠に終わらぬ地獄の呪いを受けた
 
foreverとeternalはほぼ一緒の意味として使われますが今回は
・forever常に続く長い間、
 
・eternalは終わらない長い間と、
eternalの方が続く事が強調されています。
 
(Beast)I’m merely locking him away.
私はあいつを閉じ込めているだけだ。
 
Mauriceは死ぬまで、Beastは呪いで何百年、何千年といつまでも続くかもしれない刑などで大したことではないと言っています。昔は薔薇で終身刑が通ったのでしょうか。
 
Belleは父親と二人きりにさせてといいますが、Beastは無視して去るよう促します。Belleは怒ります。
 
(Belle)Forever can spare a minite!
永遠は少しを惜しまないわ(ちょっとくらいいいでょう)。
 
spare はたくさんの表現があって分かりにくいです。
名詞で余り・予備の、で動詞で(時間やものなどを)余りを人に与えるという意味があり、先程の文を更に解説すると、永遠は余らせた一分を私に与えてくれる、という、日本語にすると面白い表現ですよね。
 
また他には、
・The truck suddenly darted ahead, squeezing past her with only inches to spare.  
トラックは突如前に発進、数センチの隙間をぎりぎり残して彼女横を走り抜けた。
 
上記以外にも否定と併せても使われます。
・Don't spare time 時間を惜しむな
 
・spare meで勘弁してくれ、聞きたくない、もうやめて、という意味がドラマでたまに聞きます。
(Beast)When this door closes, it will not open again.
この扉が閉まったらもう二度開くことはない。
 
意図しているのかないのか、森の中でMauriceが言ったOne path closes, another one openを言葉を思い出させます。
 
MauriceはBelleに自分の事は忘れろと言います。
 
(Belle)Forget you? Everything I am is because of you.
忘れろって?父さんのお陰で私が今ここにいるのよ。
 
Belleは弱った父親の身代わりになる道を選びます。
 
(Beast) You took his place.
お前は身代わりになるのか。
 
(Belle) He’s my father.
私の父親よ
 
(Beast) He’s a fool. And so are you.
お前の父親は間抜けだ。そしてお前もだ
 
この時のBeastは本当に性格がねじ曲がってます。

 

 

ここからチャプター8(開始32:00辺り)です。
 
BeastとMouriceがいなくると、Lumiereが現れしゃべる燭台にBelleはBeastの顔を見た時と同じくらい驚きます。
 
(Lumiere)This is a great quality.
これは素晴らしい素質だ
 
美人かつ、Beastに物怖じしなかった強さ、Lumiereを椅子で思いっきり殴るBelleをshe is the oneと認めLumiereは喜びます。
 
そこへ時計が現れます。
 
(Cogsworth) It’s all he ever does.
Lumiereは喋ることしかしない
 
(Cogsworth) Now, Lumière, as head of the household...I demand that you put her back in her cell at once.
おい、Lumiere、家令として、今すぐ彼女を牢屋に戻すことを命ずる
 
head of the household は"household"="家事"を預かるもの。
     →家令=butler、"household"="家の代表"=世帯主と言う意味もあります。
 
(Lumiere)What do you want to be for the rest of your life, Cogsworth? A man, or a mantle clock?
残りの人生どう過ごしたい、Cogsworth?人間、それとも置き時計?
 
mantle clock (フランス発祥の装飾付きの)置き時計。
 
ちなみにCogsworthの声の人はロードオブザリングではガンダルフを演じています。Cogsworthは臆病だったりで、ちょいちょい余計なことを言っています。
 
三人でゲストルームへ向かいます。
 
(Lumiere)You must forgive first impressions. I hope you are not too startled.
第一印象は忘れていただきたい。それほど驚かしれてないといいのですが。
 
・mustは命令ではなく強調
 
(Belle)Why would I be startled? I’m talking to a candle.
一体どうして私が驚くわけ?私は今ろうそくと喋っているのよ。
 
why would で仮定法を使った、英語独特の表現でrhetorical question 修辞疑問文と言います。アメリカのドラマとかでもこの言葉がたまに出てきますので覚えた方がいい言葉です。
 
これがWhy am I surprised だと本当の質問として、どうして私は驚いているのかしら?と自問になります。
 
反語とも訳されますが修辞疑問文は英語の独特な表現でこれ知らないとアメリカンジョークが英語表現ではかなりわかりにくいです。
 
字幕や吹き替えは日本人にわかりやすい表現に変えられてます。
 
Belleがめちゃくちゃ驚いている事がわかりきっていて、I hope you are not too startledと言ったルミエールの言葉に、本当に思っていることの反対を言うあてこすり・皮肉からのジョークです。
 
ですのでrhetorical questionの言い換えがsarcasmにもなります。これを書いた後にそういえばとsitcom(アメリカのコメディドラマ)の会話を観たら意味がわかりやすくなりました。
 
(Lumiere) Candelabra, please. Enormous difference.
燭台、ですよ。大きなちがいです。
 
candelabra[ˌkæn.dəˈlɑː.brə] は燭台。50回くらい言ってもなかなか言えてないです。
 
(Lumiere) But consider me at your service. The castle is your home now, so feel free to go anywhere you like.
ですが私に何なりとお申し付けください。この城はもうあなたの家ですから、どこに行ってもいいですよ。
 
直訳すると、この城はもうあなたの家です、だからどこに行ってもいいですよ、よりbecause the castle is your home, feel free togo anywhere you likeとして日本語に訳した方が自然な感じになります。
 
(Cogsworth) Except the west wing.
西の棟以外は。
 
(Lumiere) Which we do not have.
(慌てて否定し)そんなものはありません。
 
(Belle) Why? What’s in the west wing?
なぜ?西の棟に何があるの?
 
Oh, nothing
ええ、何もないですよ。
 
二人が否定すればするほどBelleは興味を持ちます。

 

シーン変わって部屋に入ります。
 
(Lumiere) It’s modest, but comfortable.
ささやかですが、快適ですよ。
 
modest そこそこ。控えめな。実際は素晴らしいゲストルームですが、謙遜して言っています。
 
以下Lumiereとplumette(意味:美しい羽)の恋人達の会話。
 
ここは英語字幕だけ読んでいると、会話の繋がりが全くわかりませんでした。
 
(Plumette) This plan of yours is dangerous.
あなたの計画中は危険よ。
 
(Lumiere) I would risk anything to kiss you again, Plumette.
君にもう一度キスできるならどんな危険を省みないよ。
 
(Plumette) No, my love. I’ve been burned by you before.
(キスをしようとするLumiereを拒否し)
駄目よ、アナタ。前に私をやけどさせたじゃない。
 
Lumiereは以前文字通りに己のキャンドルの火でPlumetteをやけどさせたようです。映像観ないと、いきなり話題が切り替わって会話の意味がわかりませんでした。
 
(Plumette)We must be strong.
(呪いがとけるまで)私達は(キスをしないよう)強くないといけないわ。
 
(Lumiere) How can I be strong when you make me so weak?
君が僕の弱くするのにどうして強くなれるのかな?
 
その後Garderobe(意味:衣装棚)を紹介されます。
 
(Garderobe) Finally...a woman. Pretty eyes. Proud face. Perfect canvas. Yes!
やっと…女性が可愛い目。強気な顔。完璧なキャンバスね。ええ!
 
(Garderobe) I will find you something worthy of a princess.
お姫様に相応しいものを探すわ。
 
ここはBeast(prince)の相手としての意味でしょうか。
 
(Belle)Oh, I’m not a princess.
私は姫じゃないわ。
 
Beastの正体も、自分がthe oneの候補だとは知らないBelleは当然否定します。
 
(Garderobe)Nonsense! Now, let’s see what I’ve got in my drawers.
ばかおっしゃい!さあ、引き出しの中にあるものを見てみましょう。
 
引き出しを開けると蝶やらなんやらが飛び出します。
 
(Garderobe) How embarrassing. Froufrou, come help Mama.
あらお恥ずかしい。Froufrou、こっちにきてママを助けてちょうだい。
 
Froufrouは衣擦れの音、もしくはドレスやスカートの飾り。
 ここでは呪いでグランドピアノ椅子になった犬の名前です。
 
この後、変身させられたBelleはお世辞にもいいと言えない姿になります。
 
久しぶりのゲストにGarderlobeの腕が落ちたようで、Lumiereは他の仲間と一緒に後退りしながらコメントします。
 
(Lumiere) Subtle. Understated. I love it!
なんともいえない、ささやかな、好きだよ、それ!
 
・subtle は微妙やかすかなと訳されますが、とらえがたい、巧みなど様々な意味もあり、Lumiereの表情で意味合いは変わります。
 
・understated も控えめな、装飾の少ないなど、良くも悪くも捉えれる言葉ですが、ゴテゴテし過ぎた衣装にはそぐわないコメントに、Lumiereの動揺が見えます。
 
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