今回はチャプター2 歌: Belle (朝の風景)の途中からチャプター3(時間開始8:00辺り)までになります。
このの歌詞パート、Gastonの美声がすごいですこの俳優さんはシアター俳優出身で、歌の実力もあるようで声に自信が見えます
Belleは本を返却するため図書室に入るとPère Robertがいます。
Ahh, if it isn't the only bookworm in town!
あれ、この町唯一の本の虫じゃないか!?
・ if it isn't someone のフレーズで、顔見知りを予期せぬ場所で見かけた時にいいます。
たくさんドラマ見てると結構聞きます。
このセリフを話すRobertは神父だけあって他の村人と服装が少し違います。
前回話した校長同様、色んなシーンに結構この人も出てくるので、英語を覚えたら字幕なしで確認してみてください。
ミュージカルを意識してか、パン屋、That's too expensive!の歌の怖い顔の女性、男・女の各トリオなどなど、この歌で出てきた村人達が最後までちょくちょく現れます。
Belle: Your library makes our small corner of the world feel big
この図書室が私達の小さな世界を広げてくれる
・corner(人でないもの)がfeelするって、どういうこと?と思いましたが、
our small corner of the world=この世界のの小さい片隅にいるBelleやRobertのことを差すようです。
Look there she goes, the girl is so peculiar
ほらあの子だよ、あの子はものすごく変わっている
・peculiarは他(もしくは自分)と比べて違う変なで、strangeは今までに見たことのない変なという意味です。
I wonder if she's feeling well
あの子は大丈夫なのかな?
この文だけを見ると気遣った言葉ですが、
feel wellは体調の健康を表し、明らかに健康なBelleにあえてそう発するのは、前のセリフから、本当はどこかが悪くて気がおかしくなって本を読んだり他と違うんじゃないのか?という意味です。
With a dreamy, far-off look
夢見がちで、遠くを見つめている
・far-off で形容詞、遥か彼方の。地に足をつけた自分達とは違うと言っているようです。
Belle: Here's where she meets Prince Charming
But she won't discover that it's him 'til Chapter Three!
ここで彼女は素敵な王子様に出会あうけれど、彼が王子様とは三章まで知らないの
ここでまた村人になって、ベルの見た目について表現されます。
Her looks have got no parallel
彼女の美貌は二つとないわ
・looksは複数のsをつけることで相手の容貌について固定した印象をしめします。
例) good looks→通常魅力的とされる固定した身体的な容貌、特徴
・対してlookは単数でちらりと見ること、またその見たときの様子のため、見る度にlookは変化する場合があります。
例) a puzzled look、the look of sky、a new look→次見た時には変化する一時的な人・物の様子やファッションなど。
But behind that fair facade
でもその見せかけの中は
・facadeは建物の外観。そこから人に対しては、外側と中身が違うという意味。
I'm afraid she's rather odd
かなりおかしいと思うわ
・I'm afraidはI thinkの代わりにネガティブなことを言う前のワンクッションになり、言葉を和らげます。
英語にもこうして婉曲表現は結構あります。
・oddは普通とは違う変さ。
Belleは誰しもが認める美人で、それを妬んでいるであろう厚化粧で着飾った女トリオ(ディズニー的に言うとbimbettesと呼ばれる、頭空っぽの美人)がBelleは見かけと違い中身はおかしいと凄い表情で歌っています
歌は一旦中断し、チャプター3に変わり村の外にシーン変わ GastonとLeFouとの会話に入ります。
そこで一瞬村が一望されるのですが、とても小さな村とは思えない立地と規模です。
Gaston: That makes her the best
だから俺にふさわしい
直訳するとthatが彼女を一番にする、で、thatは前のセリフ、my future wife, Belle is the most beautiful girl in the villageから、thatという理由により、上記の訳にしました。
Gaston: Belle can be as argumentative as she is beautiful
Belleは美しくそして小難しい面もある
・argumentativeは議論しがちな、議論好き、理屈っぽいです。
LeFou: Exactly! Who needs her when you've got us?
そうだよ!僕達がいるのにGastonに彼女は必要なのかい?
LeFouは遠回しに反対しています。
Gaston: Yes...But ever since the war, I’ve felt like I’ve been missing something.
ああ…だが戦争が終わってからずっと、何か胸にぽっかり穴が空いているような感じがする。
→ever sinceはsinceの~以来ずっとのずっとを強調してます。
Gaston: and she’s the only girl that gives me that sense of...
そしてBelleだけが俺に感じさせるんだ、その…
→直訳すると、そして彼女が与えてくれる唯一の子なんだ、その感覚…
LeFou: Mmm... je ne sais quoi?
うーん、ジャネセコア?
(フランス語で言葉にできない良いもの?)
・フランス語のフレーズで、英語だと
" a quality that cannot be described or named easily " で、言葉にしがたいもの・良い品質と言う意味です。
Gastonは美しいからというだけではなく、何かをBelleに見ているようですが、それがわからず、LeFouがわけのわからないフランス語を言うので怒ってそこを離れます。
LeFouからしたら、je ne sais quoi ?がわからないGastonにはBelleを得ることは難しいということでしょうか。
また、"je ne sais quoi"の英語直訳は、
I do not know whatで、
LeFrouの"je ne sais quoi "(I do not know what)発言にGastonは、
『 I don't know what that means』と返しています。
英語とフランス語両方のわかる人にはジョークにもなっているようです。
LeFouはフランス語でthe Madman、ルフーという発音からthe foolと言う意味ですがアニメーション版と違い今回は知性や良心を持っています。
二人が村に戻り、三人娘がガストンの容姿を称えます。
Look there, he goes, isn't he dreamy?
見て、彼がいるわ、嘘みたいに素敵
この時はLook there, he goesと区切って歌われています。これまでと違い、またいるよ、の前にもいたというニュアンスではなく、彼が来たわ、いるわ、になります。
同じフレーズでもイントネーションによって意味が変わるので注意が必要です。
Monsieur Gaston, oh, he's so cute!
Gastonさん、ああ、ホントにイカしてる!
Be still, my heart, I'm hardly breathing
落ち着け、心臓、息ができないわ
He's such a tall, dark, strong and handsome brute!
なんて背が高くて、髪が黒く、強くてハンサムな乱暴者!
・such aは強調で名詞に、
soは形容詞に使われます。darkに関しては日本人が皆黒髪なのでわかりにくいですが、金・赤・茶髪を持つ欧米ではdarkは魅力の象徴のようです。
ちなみに日本語との違いの一つに、英語は形容詞の並びにはルールがあります。しかし歌なので音の響きを重視し、観てる側も映像に集中している為、誰もおかしいと思わないようです。文章としてしっかりみると違和感が出るようです。文法的には
1. He's such a strong, handsome, tall and dark brute! (最後の形容詞の前にand)
もしくは、
2. He's such a strong and handsome, tall, dark brute! (strongとhandsomeが主観的な意見として同類になる為)
でいいようですが、特に会話では順番にこだわらない人もまあまあいるようです。
・mais ui (フランス語)そうですね
・stale 古い
That girl is strange but special
A most peculiar mademoiselle!
変わり者だが特別な
すこぶるおかしなお嬢さん
・the mostは最上で、a most は強調として、とても(=veryが一般的に使われる)という意味で、やや古い表現のようです。
It's a pity and a sin
残念で罪なことだ。
・pityは誰かを哀れに思う気持ち、sinは宗教的な善悪から、美しいBelleが変わり者な性格でもったいない、ということでしょうか。
ここで歌は終わります。
LeFou: moving on
次に行こうか。
Belleに食事を断られたGastonに対してLefouがBelleを諦めるよう促しています。
Gaston: it's the ones who play hard to get that are always the sweetest prey
取るのが難しいものほどいい獲物になる。
Gaston: she hasn't made a fool of herself just to gain my favor
(他の娘達と違い)Belleは俺の気を引くために愚かな振りをしない
LeFou: dignity?
品位?
ベルに対して使われた言葉で、品位の他に尊厳とも言われる言葉です。また先程の歌にあった je ne sais quoi ? はこのことを差していたかもしれません。dignityは後にもう一度出てきます。
また、この映画におけるdignityは興味深かったです。
通常 dignityは素晴らしいものとされるはずですが、村人達からdignityを持つベルはかなり理解されず、認められていないからです。
一方戦争で何かを無くしたガストンからは "It’s outrageously attractive, isn’t it?"と評されこの後もしつこく求められます。
次回dignityが出た時に、もう少しこの言葉について詳しく解釈できたらです。
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