映画 美女と野獣 実写版のネタバレにご注意ください注意
 
DVDに基づきチャプター1(Disney+にはチャプターなし)の前半に進みたいと思います。
 
このブログの読み方として、
映画を観て、一つのセリフが引っかかったらここへきて確認するくらいからでもいいと思います。
 
また、リスニングに関して、何回聞いてもわからない箇所は、セリフを一緒に何回もしゃべったり歌うことをお勧めします。
 
発音の聞き取りの難しさは、
日本語にない発音・リンキングなどありますが、脳の思い込みでこういう発音だと思っているか、ただその時の話し方に聞き慣れていないことが多いです。
英語は同じセリフを世界中のあらゆる人が、
色んな発音・イントネーションで話しています。
 
前に聞いたセリフを別の国の人が口にすると、何言っているのかわからないことは多々あります。
ですのでとにかく聞き取れなかったら、そのセリフを真似ることが一番近道かと思います。
 
発音がめちゃくちゃでもいいので、とにかく疲れ飽きるまで巻き戻し口を動かし何度も真似てみてください。
それを一回とし、時間を空けてまた疲れ飽きるまで真似るを繰り返しやると、一ヶ月以内に結構聞き取れてきます。
 
では始めます。
 


Once upon a time, in the hidden heart of France , a handsome young prince lived in a beautiful castle.

昔々、フランスの中心部にある、人知れず隠れたあるところに、若くて美しい王子様が美しいお城に住んでいました。


the hidden heart of Franceだけにthe がついています。
理由としては、Franceという固有名詞が既にある程度場所を特定しており、フランスの中にあるhidden heart of (隠された中心部) となると一つしかない場所とされるからです。
 
hiddenなので特定されてないじゃん、と思いますが、特定されていないことが特定されていますひらめき
他はいつの時代かも、どこの若くて見目麗しい王子様かも、どこの美しい城かもこの時点では特定されていない為、
a handsome young prince/a beautiful castleになります。
 
学校では最初にa、次にtheと習うかもしれませんが、あくまでそれはたくさんあるtheの使い方の一つで、内容によっていきなりtheがくることは多々あります。
 
それでも一カ所にだけ theがあることに納得できない方は、こういう表現例もあるとまずは覚えていただければです。
 
冠詞は、実際はネイティブでも混乱する難しい文法です。
そもそも日本語にない文法なので、日本人にはわからないのが普通なくらいです。
何年も話し読み続けることで慣れるものなので、間違ったり言い忘れても気にせず一つ一つゆっくりと覚えましょう上差し
 


He taxed the village to fill his castle with the most beautiful objects and his parties with the most beautiful people.

王子は村に城を最も美しい物でいっぱいにすること、舞踏会では美しい人で埋め尽くすようにと課しました。


美しい物をthingsではなくobjectsとしています。

thingは目に見えるもの・ないものどちらも指し、
object目に見える物質目を指します。

この違いを明確に日本語に訳しにくいですがobjectsということがこの映画では重要になります。
 
・partyは社交的な集まりを意味し、ダンスが中心の舞踏会や食事メインの宴会、大規模なものから少数の集まりもpartyに含めます。

 

 

 

歌のタイトル:ARIA 

 

ariaは伴奏付きの独唱と言う意味です。
 
この歌は舞踏会の中で歌姫が歌う一分くらいの短い歌です。

 

Oh, how divine

ああ、何て神々し

 

divineは神の、神聖な、ですが、キリスト教や宗教的な意味合いから派生して、praising(讃えられるほど)やdelightful(心躍るような)素晴らしいさと言う意味もあります。
 
今回は中世のフランスが舞台なので神々しいと訳しましたが、どちらの意味に取るかは人それぞれのようです。
 

Glamour, music, and magic combine

魅惑と音楽と魔法が溶け合

 

glamourは名詞で、レッドカーペットやパーティーなどで写真を撮られる最高に美しく装った、周りから注目を浴びる美人、または特別な場所やものに更に磨きをかけた場所、モノやことをさします。
 
形容詞だとglamorous、似た表現のgorgeousと比較すると、
 
gorgeous TシャツGパンで歩いている素材だけ美人などへの表現になります。
 
glamorous 化粧・ヘアセットをして装うことで魔法がかかったように強い魅力で人を引きつける強烈な感じ。
 
人以外のglamour ...特別な人しか入れない城の中にある磨き立てられた舞踏会場と、村で最も美しい人々を含めた、視覚的な舞踏会全体を表現。
 

See the maidens so anxious to shine

見て、(気を引こうと)必死に輝く乙女たち

 

・anxious to shineは光るのに不安ではなく、
 anxious to doで~を切望してと言う意味で、anxious to shineは輝きたくてたまらない。
 

Look for a sign that enhances chances

チャンスを掴もうときっかけを探してい

 

enhanceは価値などを高める、強化する。
 
She'll be his special one 
彼女達は選ばれようと
 
ここでは彼女は王子の特別な人になるでしょう、が直訳。
 

What a display

何という眺め

 

displayは表示や美しい展示から、その展示の眺めや光景。

 

What a breathtaking, thrilling array

何と息の止まるような、心踊らす装いたち

 

thrillingは興奮や喜びを起こすもの。
 
・arrayは特定の数値や整った軍隊の列も意味しますが、この場合は、映画の映像のようなずらりと並んだすばらしいもの、装い、もしくは装う人々。
 

Every prince, every dog has his day

誰にも最高の日がある

 

直訳すると、どの王子もどの犬にも最高の日があるです。この舞踏会にたくさんの王子や犬がいるのではなく、
・everyは個々の集まりで、どこかにいる王子達、犬達です。
たくさんの、と言いたい場合はall princesです。
そしてevery dogということで、高貴な身分から人間以外にさえも最良の日ということで、誰にでも"成功のチャンスはある"を強調しています。
 
・have one's day は最高の日や、成功・繁栄を迎える。
 

And I'll sing with passion, gusto, fit to bust

情熱と歓喜を込めて歌いましょう、果てるまで

 

gustoの発音gˈʌstoʊ / (米国英語)/ ˈɡʌstəʊ / (英国英語)です。似た単語のgust(gˈʌst)は突風。
gustoの意味は某飲食チェーン店名から食べ物を連想しますが、食べることも含めた、何かをする事によって起きる喜び・歓喜を意味します。他、古語としては、個人の趣味、好み、高雅な風格、も意味します。
 
・fit to doは~するまで。
 
・bustが破裂、壊れるから、破裂にむかって、破裂寸前まで、そこから大いにと言う意味で、今回は前の動詞(今回はsing)を強調し、果てるまでに訳しました。
 
・with passion はリズムで、副詞でpassionatelyでも言い換えできます。
またgustoのように副詞がない場合、withさえあれば上記の台詞のように簡単に文にくっつけられます。
 

Oh, not a care in the world!

ああ、後のことは気にしません(今はただ歌うだけ)

 

not a care in the worldは何の心配もなくですが、文脈からだと、後の事を気にせず歌う、でしょうか。
 
以上今回は歌のところまでで終わりますニコニコ