文化放送メールマガジン。

【水谷加奈の劇場型恋愛体質】より。


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ビルとビルの間は歩いているだけでも飛ばされそうなくらい強く冷たい風が吹いていました。

そんな中、100円ショップに入った時のこと。

自動ドアが開くたびにビュービュー風が入り込んできます。

すると私の目の前で、棚につるされていた商品が風にあおられて床に落ちました。

拾って棚に戻したところ、

「あら。おねえさん、ありがとね」

「悪いわねえ」

と声がかかりました。

店の中にあるベンチに座っていた70代くらいの女性2人がニコニコしてこちらを見ています。

地元の女性が憩っている様子。

「いえいえ」

と私も返しました。買い物を終えて店を出ようとするとまたさっきの2人が、

「おねえさん、帰るの?お疲れ様ね」

「風強いから気をつけなさいよ」

と。軽く会釈しながらなんだか心がぽっと明るくなりました。

店の人でもない人が店の人の代わりに御礼を言ってくれて、

強風のことも心配してくれたわけです。


地元力ってあったかい。