今から4年くらい前に
おばさんが亡くなり
おばさん全く身内がいない
ということで
遠く九州までそこの市役所の
福祉課?の人に呼ばれて
葬式に行ってきたことがありました
おばさんは離婚したあと
東京にいましたが
知り合った男性が九州出身で
その方について
九州に移り住んだんです
その方はお金持ちでおばさんは
入籍もして
幸せに暮らしてたけど
残念なことにその方が
癌になりあっという間に
亡くなられた
おばさんはその遺産で九州に
居を構え
畑をやり
落ち着いて暮らしてました
ところが肺線維症になってしまったのです
症状が悪化して
いよいよ余命が伝えられるくらいになり
わたしの実家に電話がかかってきたそうです
父が亡くなって母しか家にいませんでしたから
母は驚いてわたしに電話してきたので
わたしが病状を確認するために電話
する役目になりました
おばさんが亡くなる5日前ほどでした
電話すると
息も絶え絶え
苦しい息の下で
電話ありがとうねとか
後のことは弁護士に頼んであるんだとか
言ってました
充電が無くなると言って
電話は終わりになりました
その後ある朝
何も考えず運転して
仕事に行こうとしてたわたしに
九州のある都市の市役所から電話が来て
おばさんが亡くなった
葬儀はおばさんの通帳から出して役所がやるけど
参加してもらえないかというものでした
わたしの通話履歴が
おばさんの携帯の最後だったらしくて
それでかけてきたというのです
父が存命だった頃おばさんは
父の妹にあたりますから
父は俺はもう年取って
九州までいけないな
お前行ってくれと言われてたのもあり
急でしたが
役所も困っているだろうと
いくことにしました
仕事中に夫があっという間に
飛行機のチケットをとってくれて
すぐ行っておいでと言う感じでした
夫はそんな時も優しくて
パーフェクトなんですよね
コロナの初めの頃で
飛行機は閑散として
一人も声を出す人もなく
シーンとしてました
着陸してもう一人の親戚と現地で落ち合い
レンタカーで行きました
次の日おばさんの葬儀でした
それは3万円ポッキリの葬儀でした
わたしは自分の地元でも
なかなか三万という値段の葬儀は
CMでも見たことがありませんでした
小さなとかシンプルとか言っても
7万とか11万とか
三万円のお葬式は
人間ってこれでもいいんだと思わせる
簡素さで
お線香一箱
使い捨てライター一つ
おしきみひと束
蝋燭一箱
白木の棺
とこれだけでした
参列者がいないから
焼香もないけどもちろん焼香台とか焼香
もありません
位牌もない
写真もない
おばさん…役所の人はおばさんの
お金を使うとはいえ
必要最低限で頼んだと言ってました
それで無縁仏のお墓に入ると聞かされました
数百万入った預金通帳もちゃんとあったんですよ
お葬式を究極まで
シンプルにするとこうなると言うのを
見ました
思い出に残るお葬式です