週末、友人らを募って、サンフランシスコ・バレエ「ロミオとジュリエット」鑑賞会。
腹が減っては芸術鑑賞は出来ぬと、まずは、牛肉のカルパッチョ、ラザニア、パスタ、ピッザ、サラダで腹ごしらえ。
ただ食べているのではない。
「ロミオとジュリエット」の舞台イタリアに思いを馳せ、その世界観を堪能すべく、イタリアンを食べ、更にイタリアン・ワインを飲む。
準備万端で、会場へ。
開幕後、リズミカルな音楽、しっかりとした舞台セット、鮮やかな中世っぽい衣装。
まるでミュージカルのような2時間半の舞台を終えた後、カーテンコールで事件は起きた。
主要ダンサーが並び、丁寧且つ華麗にお辞儀。
その後、突然ロミオ役のデイビットがマイクを手にした。
通常、バレエダンサーが舞台でマイクを握ることは、たとえカーテンコールでも無い。
観客に対する心からの感謝の気持ちを述べた後、
「今日は、皆様とあることを分かち合いと思います。」
と言うと、肩で息をするばかりで、次の言葉が続かない。
ようやく少し落ち着いたかと思うと、くるっと振り返り、
「ヴァネッサ!」とジュリエット役のダンサーに、差出ましたは、ダイヤのリング。
劇中クライマックスで、互いに相手を追いかけて死を選んだロミオがジュリエットが、
現実世界で、舞台上でプロポーズ。
もう観客一同、拍手と感動の嵐です。
写真、コチラ↓ デイビットのブログ
http://www.sfballetblog.org/2010/05/i-did-it/
シェイクスピアさん、悲劇のはずが、こんなハッピーエンドですよ。
戯曲よりも現実の方が、もっとファンタスティックみたい。