『Reading100計画〜年間100冊の読書を目指そう〜』

　私は年始の決意表明で、４つの目標を立てました。

　それらを全て実行するには、わずかな時間の中で効率を伸ばす必要があります。量ももちろん大事ですが、１日２４時間という平等に与えられた時間の中で、質を高めることも大事になってきます。

　そこで、本書の出番というわけです。

　昨年の５月に出版された本ですが、重版に重版を繰り返し、未だに店頭に平積みされている大人気書物です。

　著者の本はわかりやすし、行間が多くて読みやすい。しかも、大事な箇所には線が入っているので、そこだけ読んでも十分に理解できます。

『自分を操る超集中力』DaiGo（かんき出版）

　これは、脳科学やバイオリズムを元にした人間の集中力に関する本である。

　第１章は、集中力を発揮するためのルールについて述べられている。

　集中力の出どころは脳の前頭葉で、その前頭葉の体力に当たる力のことを”ウィルパワー”と呼ぶそうだ。このウィルパワーには一定量があり、集中力が高い人は、一日のウィルパワーを節約すること、そして鍛えることで集中力を高めているそうである。

　第２章は、集中力を発揮するための７つのエンジンについて述べられている。

　その７つとは、場所、姿勢、食事、感情、習慣、運動、瞑想であり、これらを意識するだけで、生まれ持った能力を発揮できるようになるという。

　第３章は、疲れを癒す３つの回復法について述べられている。

　どうやら、脳は疲れないのだそうだ。では、私たちが感じている疲れとは何かというと、体の疲れ、心の疲れ、神経の疲れの３つ。

　それらを回復するための方法が、この章で記されていた。ここはもう目から鱗。早速明日から実践してみよう。

　そして最後の第４章では、集中力を作り出すための時間術について述べられている。

　これまでの心理学や脳科学などの研究結果をわかりやすく整理してくれた本で、非常に読みやすかった。

　しかし、関連本をたくさん読んだ人には少々物足りないかもしれない。

　これから勉強したい、という人は是非。

1,512円

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自分を操る超集中力（R100 vol.102）