みなさま、ごきげんよう。
今年も、母の誕生日がやってきました。
毎年どうしようかと悩みます。
何を贈ったらいいのか。
服とかは本人の好みがあるし、花は母の日にあげたしなぁ。
前から気になっていたお店があったので、今年は食事をご馳走しようということになりました。
その店は、完全予約制でして、その上高級イタリアンとあって、ずっと二の足を踏んでいたんです。
ネットで予約ができるので、2日前に予約をして、準備OK。
母には、その日は空けておくようにということだけ伝えて、どこへ行くかは秘密にしておきました。
で、当日です。
そこらで外食するときと同じようにテキトーな格好で出かけようとするので、あまりみすぼらしい格好では困ると釘を刺します。
まぁ、どこへ行くか知らされていないんだから、無理はありませんが。
土浦学園線を右折し、しばらく走り、また右折・・・初めて来るので、ちゃんと着くのか私も不安。
途中で「ねぇ、どこへ行くの?」と何回か訊かれましたが、硬く口を閉ざしました。
でも、ある地点へ来たところで、あぁ、あそこでしょう!と察したようです。
やれやれ。
お店の入り口に、女性従業員とおぼしき方が立って待っており、敷地内の駐車場へ誘導されました。
ジャーン。
古民家を改築した素敵なレストランです。
築190年になるそうです。
重厚感がありますね。
そして広ーいお庭。
よく手入れされた木がたくさん植わっており、立派な灯籠もありました。
ずっと来てみたいなぁという思いを抱いていましたが、やっとこの日が来ました。
予約の時間になり、奥の部屋に通されました。
床はピッカピカです。
畳貼りの広い部屋にテーブルがいくつも並んでいます。
コースは予約時にあらかじめ選んでありましたが、前菜と主菜が数種類から選べるみたいです。
前菜は1つ、主菜は2つ選べました。
席からは、広いお庭を臨むことができます。
古民家なので、ゆったりとした時間が流れており、まさに非日常といった感じです。
前菜の前に、まず焼きたての全粒粉のパンが運ばれてきました。
このお店の名物「アンチョビバター」とともに頂きます。
とてもおいしくて香ばしいパンでした。
アンチョビバターですが、アンチョビのちょっと生臭い感じがあって、私は苦手かな。
ふつうのバターでもいいかなと思ってしまいました。
なお、パンはおかわりができます。
前菜は、真鯛のカルパッチョにしました。
いくらと白いちごが添えられていました。
真鯛は歯ごたえがあって、とてもおいしかったです。
が、いかんせん量が少なくて・・・
この調子でコースが進み、果たしてお腹いっぱいになるのかしら?と食いしん坊な親子は顔を見合わせます(笑)
次はサラダです。
有機ベビーリーフとトマトのサラダです。
ベビーリーフで隠れていますが、中にトマトが入っています。
スライスされて冷たいトマトにオリーブオイルで味付けされています。
これも1分もたたないうちに完食。
高級店なんだから、もうちょっとよく味わって食べろと突っ込みが入りそうです。
ここのお店の特徴は、料理と料理の間に十分な時間をとることかもしれません。
あまりこういったお店に行かないので私が無知なだけかもしれませんが、一品食べ終わって、おしゃべりをして(小声でですよ)忘れたころに次の食事が運ばれてくるといった感じなのです。
とても洗練された空間なので、その時間さえも楽しみなさいということなのでしょうが、私的には、食べ終わったら「はい、次」とばかりに間髪入れずに運んでくれたほうが・・・と思ってしまいました。
忘れたころ運ばれてきた主菜の一品目。
つくば鶏のロースト、粒マスタード添えです。
骨付き肉で、ナイフとフォークで食べます。
もうひとつ、このお店の特徴としては、一皿一皿の料理に必ず野菜が添えられており、嬉しく思いました。
ベビーリーフとか、はつか大根とか、彩りもいいですし、野菜を食べると食事したという感じがあります。
素材をひとつひとつ大切にしているという感じも伝わってきました。
つくば鶏のローストは、外側はこんがり香ばしくて、中はやわらかくておいしかったです。
骨付きだったので、食べごたえもありました。
主菜2品目は、美麗豚の○○。西京味噌のソース。
数日経ってしまったので、○○の部分が思い出せない。
確か、低温でじっくり火を通す調理法だと説明を受けたのですが・・・
厚めに切った豚肉の脇に、ヤングコーンが添えられています。
表面の皮を取り除いて、ひげも甘いので食べられますと説明されました。
豚肉は、チャーシューとはまた違う感じで、滋味深い味わいでした。
噛み応えがあり、じっくり噛んで味わいました。
食事が終わって、通常ならデザートとコーヒーor紅茶が運ばれてくるのですが、予約時に別料金でケーキを頼んでおきました。サプライズで。
きれいなデコレーションケーキがハッピーバースデーのオルゴールとともに運ばれてきました。
粋な計らいです。
でも、周りに他のお客さんもいらっしゃったので、かなり恥ずかしかったです。
みなさん、同調して拍手してくれましたが。
半分に切ってもらって、私もご相伴に預かりました。
中にもいちごが挟まっていました。
6月だけどまだいちごがあるんだねぇ。
いちごの酸味と濃厚な生クリームの組みあわせがおいしかったです。
最初は、お腹いっぱいになるのか心配でしたが、お肉料理が食べごたえがあり、ケーキも大きかったので、最後まで食べたらそこそこお腹いっぱいになったのでよかったです。
お食事もおいしかったですし、スタッフの方の温かい気遣いもすばらしく、記念に残る一日になりました。
値段だけのことはあったと納得しました。
そんなに頻繁には来られなくても、またいつか来たいなぁと思います。