みなさま、ごきげんよう。
仕事が休みだったので、ふらっと笠間に行ってきました。
陶芸美術館で企画展を見るつもりで行ったのですが、笠間稲荷神社で参拝もしたいなと思って、朝のうちに神社に行って、その足で美術館に行くルートに急遽変更。
駐車場から神社へと歩いて行きましたが、朝早くからジリジリ暑かったです。
9時過ぎには着いたので、お店もほとんど閉まっており、通りは閑散としていました。
赤い鳥居が見えました!
ここです。
よく見ると「笠間稲荷神社」という石の左にあるモニュメント、狐の形になってた!
何回か来ているのに気づきませんでした。
境内も、ほとんど人がいなかったので、清々しい気持ちで参拝してきました。
多数のお狐さんがお出迎え。
稲荷神社は、狛犬じゃなくて狐なんですね。
手水舎ですが、コロナ対策のため、柄杓は撤去してあり、竹を通して流れてくる水でお清めくださいと書いてありました。
さぁ、門をくぐって参拝します。
入ってすぐ、立派なご神木が目に飛び込んできました。
何の木だろうと思って近づいていくと、
胡桃の木だそうです。
ちゃんと実がなってる!
ゴツゴツした胡桃の殻しか見たことないけど、若い青い実のときはこんな風なのね。
ちょっと感動。
目にも鮮やかな赤を基調にした拝殿。
所々、金の装飾が施してあり、絢爛豪華な建物です。
神聖な気持ちで参拝。
笠間稲荷神社の御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)様です。
そうです、あのオールスター神に出てくる神様なんですよ。
日ごろから御神名を口にしているので、なんかとっても親しみを感じます。
宇迦之御魂神様は、人間の生命の根源を司る神様です。
気づいていないだけで、日々いろいろ恩恵を頂いているのでしょうね。
自分の現状を説明して、どうかこういう方向に行くようにとお力添えをお願いしてきました。
あと、コロナが早く収束しますようにと願ってきました。
気が付いたら、時刻は10時を回っていて、急いで茨城県陶芸美術館へと向かいました。
笠間工芸の丘の駐車場にとめて、歩いていきます。
コロナが流行ってから、美術館にも行けなくて、美術鑑賞から遠のいていたので、楽しみです。
今回の企画展のテーマは「青磁・白磁・青白磁」です。
白黒つけるじゃなくて、白青つける・・・のようです(笑)
ソーシャルディスタンスに気をつけて、鑑賞しましょう!
何を隠そう、私は青磁の器が好きでして。
器というより、あの透き通った水色がとても好きなんですよね。
見ているだけでうっとりしてしまいます。
今回は、青磁の器が一度にたくさん展示されるということで、とても楽しみにしていました。
オーソドックスな壺や茶器が並ぶなか、え、これが焼き物?と思ってしまうような、複雑で繊細な作品もたくさん展示してありました。
これは・・・一体どうやって作ったのだろうか?と首をかしげてしまう作品や、思わず唸ってしまう作品もあり、見どころ満載です。
焼き物、陶芸というのは、成形して窯に入れて焼成したら終わりでしたが、近代の作品は、焼いたあとに削ったり、装飾を施したりするものが増えているそうです。
静かな佇まいですが、照明に照らされて青白い光を放つ青磁。
神です。
青磁とは、青磁釉という釉薬がかけられた陶磁器のことで、釉薬や胎土に含まれる鉄分が酸欠状態で焼成されることで生み出される色です。
元々は中国由来で、それをいろいろ研究して現在に至っているということです。
最初の写真のような、滑らかな作品も好きですが、このようにヒビが入ったような模様もなかなか味があっていいですね。
これは、筑西市出身の陶芸の大家、板谷波山の作品です。
花瓶のようですが、取っ手が生き物を模しているところがキュートな雰囲気です。
この色、すごくいい!
三浦小平二という人の作品です。
このやさしい水色というのは、作者がアフガニスタンを旅したときに見た澄み切った空や湖の色を表現しているようです。
私は、作品を見て、簡単に「この色はどうこう」とか言っていますけど、思ったような色を出すのって大変なんでしょうね。
自分ではこういう色を出したいと思っても、実際焼いてみたら全然違う色になってしまったり。
焼いてみたらヒビが入ってしまったり。
物を生み出すというのは、途方もない労力が要るんでしょうね。
こ、これは・・・青磁のマトリョーシカだ(笑)
一番小さなものは、米粒よりも小さいです。
いいなぁ、いつか青磁の器(茶碗でも湯飲みでも)が欲しいなぁ。
帰りに、1階のミュージアムショップに青磁の湯のみがあったんだけど、やっぱり・・・それなりのお値段なので、買うのを躊躇しました。
それに、今、断捨離中だし、新しい茶碗と湯飲みをおろしたばかりなので、我慢我慢。
カニ!
色は水色ですが、形や質感はとてもリアルでカニそのもの。
今の若い人は、すごい発想力ですね。
同じ青磁でも、深い青もあるし、
丸っこいフォルムの作品もあれば、
角張ったシャープのものもあり、
なめらかな曲線を描く作品もあります。
色がグラデーションになっていて、この器もすてき!
骨?
一体何を表しているのかわからないのですが、こんな不安定な状態で、よく焼成できたなぁと感心。
壊れそう・・・
幾何学的。
四角い筒状のものがびっしり組み合わさっています。
きっとこれを作った人は、数学が得意な人だと推察します。
上2つは、同じ作家さんの作品ですが、陶芸の域を超えて、もはや芸術作品でした。
青磁や白磁は地味なものが多いですが、その中に紛れてありました!
金の装飾が施された私の好きなタイプが。
こういうの、ノリタケの器にありそうです。
バラエティーに富んだ作品の数々に、目移りしっぱなしで(買うわけでもないのに)、
気に入った作品は、展示室を行ったり来たりして何度も繰り返し見ていました。
白青つけるとしたら、やっぱり青ですね!
青磁好きにはたまらない企画展でした。