夫に離婚を切り出す1週間前に最低限の電化製品が届いた。

 

限られた予算と時間の中で息子と二人で暮らしていくための準備をした。

 

1週間後

 

いつもの様に仕事を終えて帰宅し夫と一緒に2匹の散歩に出た。

さすがに話す言葉もぎこちなかった気がする。

 

先に帰宅し、自分の部屋から役所の封筒に準備していた離婚届と夫に伝えておかなければいけない各種支払いや保険などを記載した紙を持ってリビングで夫の帰りを待った。

 

「話しがあるの」

そう言って封筒を差し出した。

 

「離婚届け」

「もう、いいでしょ・・・」

 

その後、静かな時間が流れた。

予想より早く涙が流れた。

 

次の日、夫の実家に挨拶に行き、お昼から少ない自分の荷物を出した。

 

 

5日後

役所の始まりのチャイムと同時に受付票を取った。

 

手続きは10分ほどだったと思う。

あっけなく結婚生活は終わりになった。

 

 

私は夫を本当に愛していたと思う。

愛していたから悲しくて絶望したんだ。

 

 

ありがとう

そして、さよなら