【書芸障子】『平城山~倭漢朗詠集・冬~』4 | 人生は唄方

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くらやみのくも

氷 付春氷
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大空の月の光し清ければ 影見し水ぞまづこほりける 詠み人知らず(古今和歌集 316番)
[使用文字]
於ほ所ら
のつ支
能ひ可利能
さむ介れ
は可介み

美つ
所まつ
こほり
介る



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やまかはのみぎはまされりはるかぜに たにのこほりはけふやとくらむ
[使用文字]
やま
可はの
み支者ま
されり
者る可せ尓
多尓能
こほりは
けふや
とくら




霰:あられ
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深山には霰ふるらし外山なる まさきの葛:かづら色つきにけり 詠み人しらず(古今和歌集 1077番)
[使用文字]
美や満耳
はあられ
ふる羅之
東夜ま那
るま散き能
可都ら
い露川支
耳遣利



佛名(仏名会:ぶつみょうえ)
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あらたまのとしもくるればつくりけむ つみものこらずなりやしぬらむ 平兼盛
[使用文字]
阿羅堂満乃東之
母久留麗波都久里
計無徒美毛濃
故羅数奈李也
志奴良武



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かぞふればわが身につもる年月を 送り迎ふとなにいそぐらむ 平兼盛(拾遺和歌集 261番)
[使用文字]
可所ふれ者わ可
み尓徒もるとし
つ支を
於くりむ
可ふと那尓いそ
くらむ



以上 倭漢朗詠集上巻