私に最初の試練が訪れたのは、16年前です。この頃になると、走る事が出来なくなり長距離は歩行も困難になっていました。

市内の病院で、左大腿部のびまん性腫瘍を切除する手術を受けました。術前に塞栓をしていたので、無事に終了しました。

塞栓というのは、簡単に言えば血管を遮断する事です。もし、何もせず手術をすれば手術室は血の海に化かしてしまいます。オーバーに聞こえますが、大出血を起こし生死も危ぶまれる状態になりかねません。

執刀医は、その事を案じて塞栓術を専門科に依頼し腫瘍切除を行ったのです。

しかし、術後の私は高熱との闘いでした。食欲はなく、寝られずの日々。

この状態が約1ヶ月続きました。

平熱に戻り食欲も少しずつ出てきた頃、皮膚移植の話が出ました。

塞栓をした場合、皮膚が壊死するので移植が必要となります。

移植後は、少なくとも1週間は身動きできません。

不自由はありましたが、順調に回復し退院に向けてリハビリも始まり、3ヶ月ぶりにシャワー。あくまでも流すだけですが…気持ちよかったです。

入院期間は、約半年。主治医は、医師なりたてほやほやでしたが親身になって治療して下さりました。退院は、新人医師と同じ日。医師は別の病院で研修だそうです。

退院後は、定期的に通院でした。