【起業家への伝言】第9号 船井総研ロジ㈱ 菅 重宏
「約束を守る」とはビジネスのみならず、生きていく上で非常に
重要なことであるが、実践するのは極めて困難である。
「約束を守るために」そして「約束を守れなかったときに」どうするか?
結果だけでなく、そのプロセスで重要な思考法をお伝えしたい。
【起業家マインド⑨】起業家の約束
■起業家の責任として『約束を守る』ことは何より重要である。
最近のニュースを見て、日本の政治関連ニュースほど情けないものはない。
できもしない公約(約束)なるものを掲げ、やろうともせず簡単に約束を
反故にし、しかも自らの正当性を強弁する姿は、見ていて甚だ気分が悪い。
・被選挙人は集票のために、選挙人に耳触りの良い空虚な政策をうたい・・・
・選挙人は自らにメリットがある被選挙人に投票し、その見返りを求め・・・
・官僚は自らの権益確保のために際限なく予算を拡大し続ける・・・
これが国家財政が赤字になるストーリーだ、という説に非常に同感する。
そもそも政府は「自らお金を稼ぐ」目的も機能もない集団であり、国民や企業の
お金を政府の都合で集金し(時には印刷し)、自分たちで使いみちを決められる
(再配分する)という「集金・印刷」と「消費」に特化した、まことにめでたいというか
極めて特殊な機能を有している。
これを経済人(起業家)に置き換えたらどうなるだろう??
例えば・・・
・できもしない経営計画を立て、中途の努力で簡単に覆し、実現できない理由を
自らの正当性に則って朗々と強弁する。
・見た目に素晴らしい事業計画を策定し、投資家から資金を集め、よくわからない
使途で資金をカラにする。
・資金不足を補うためにお金を印刷する。・・・これはないですね。
決算を粉飾する。融通手形を振り出す。・・・これはたまにありますね。
こんな経済人(起業家)が、果して経済界で生き残れるだろうか?
中には運良く生き延びる起業家もいるかもしれないが、まずもたない。
起業家である以上、国や政府、政策が変わろうが何であろうが、それらに関係なく
「会社と個人が生き延びる」ことが第一の目的である。
そのために会社(トップ)の信用が何より大切であり、信用を得るために
「会社(トップ)は約束を守らなければならない」のである。
と、ここで原稿を終えれば綺麗であるが、現実に即して続けると・・・
では、私自身、約束をずっと守ってきたか? 答えは「否」である。
「今まで約束はすべて守ってきた!」と言い切れる(張れる)起業家同士は、
なかなか経営者向きなのかもしれない。
私自身、約束を守る努力をしてきた自信はあるが、今まで全ての約束を守れたか?
と聞かれれば、そうとばかりは言えない。
時には、お客様との約束を果たせず、ご迷惑をお掛けすることもあった。
時には、土下座してお詫びや嘆願することもあった。
このような現実を乗り越えるにはどうすべきか??
まず第一に、とにかくあきらめず、やりきることである。
「約束は、守れるまでやりきりなさい」とは船井幸雄名誉顧問の言である。
第二に、どうしても実現できない場合は素直にその非を認め、謙虚に現実と対峙し、
次なる手を素早く打つことである。
「起業家は、失敗の連続から始まる」と以前にお伝えしたが、失敗したときだけでなく
成功したときも、この基本姿勢は崩すべきではない。
「約束は守って当たり前」であるが、「約束を守れなかった時」にその真価が問われる
のが起業家(経済人)であり、もとより政治家のメンタリティとは別物なのだ。
果して、同志はどう考動するか?
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