一穂ミチ氏の作品『スモールワールズ』を読みました。
またまたお久しぶりです。
すっかり編み物にハマって、読書殆どしなくなってます。
今回は娘が「面白そうだよ」と私にオススメしてくれたので読もうと。
短編集になってまして、あらすじもお話ごとにしてこうかな〜?と思ってます。
あと久しぶりなので脱線していこうと思ってるので、先に本について書いて、興味あったら脱線も読んでってください。
あらすじ〜
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「ネオンテトラ」
34歳の美和は夫と二人暮らし。
数回流産を経験した後は、妊娠しなくなってしまいました。
夫のスマホに自分の指紋認証をして若い女の子とのやりとりを読んで心を痛めています。
ある日ベランダから少年が父親らしき人に罵声を浴びせられてるのを見かけます。
その子の制服が姪の学校の制服であることに気づきます。
姪から彼が放課後どこにいるか聞いた美和は彼のいるコンビニに行き、接触します。
彼に対して感じるのは母性なのか、ただ仕事や妊娠のことなど気を紛らわせたいのかわからないまま美和はある計画を立てました。
「魔王の帰還」
高校生・鉄二の姉は巨体を持つ豪快な性格。
離婚することになったと実家に戻ってきました。
用事があって姉の部屋で鉄二が見たものは義理の兄の欄だけが埋まった離婚届。
なぜか何枚もあり、鉄二は姉に離婚の理由を聞くことに…
「ピクニック」
希和子は夫を亡くして、女で一つで娘を育ててきました。
娘の瑛理子は結婚して娘が生まれました。
希和子は生まれたばかりの孫娘を見て感無量。
命にかけてもこの小さな命のためなら自分の命を差し出すことも厭わないと。
ところが孫娘の育児は最初の授乳から困難で、瑛里子は次第にノイローゼのようになってしまい、更に瑛里子の夫が単身赴任で家を開けなければいけなくなってしまいます。
けれども、次第に生活も落ち着き、孫娘が10ヶ月になる頃、希和子は孫娘預かることにします。
瑛里子が単身赴任の夫の元に行くためです。
そして瑛里子が夫の元にいるときに事件が起きて…
「花うた」
新堂深雪という女性と向井秋生という男性の手紙のやりとり。
深雪は10歳年上の兄と2人暮らしでした。
両親は、事故で亡くなっています。
深雪の兄は街中で肩がぶつかったという理由で秋生に突き飛ばされ、亡くなってしまいました。
刑務所の中で秋生はある日頭を打ってしまい…
「愛を適量」
慎悟は古文を教える高校教師。
子どもが小学生の頃に離婚して12歳になる頃から会っていません。
携帯を手に目覚めたその日、高校から帰ると玄関の前に立っていたのは…
「式日」
高校の後輩から父親の葬式に誰も呼ぶ相手がいないから、と電話で誘われました。
火葬されるのを待つ時間に、バスに乗って出かけることになり後輩が話すのを聞くことになりました。
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内容バレないように書いてるんで、ちょっと中途半端な書き方もありますが…
読み終えて、どれも
「ああこういうことね」
という感じの作品じゃなくて、
読者に今後を想像させましょうっていうタイプのお話かな〜と思います。
どれも家族に関わるお話なんですが…。
まー小説だし、と思う人であれば大丈夫かと思いますが、少し重めの話もあるので、元気なときに読んだ方がいいかもしれません。
うん。