休日にiPhoneのメール画面を覗いていると、横線の走査線のようなものが走り、真っ暗になった。
しばらくすると、真ん中に例のアップルマークが浮かび上がった。またしばらくすると、ゆっくりと消えた。そして、またしばらくすると、ゆっくりと浮かび上がった。しばらくそういう動作を繰り返した。
その間、電源ボタンやホームボタンをどんなにいじっても、画面はその動作を止めなかった。
うんともすんとも言わないその機械に、私は大いに不安を感じ、近所のソフトバンクショップに向かった。
ショップでは、即座に期待に応えられない旨を告げられた。はた、と、この店ではいつもこういった対応だったよな、と思い返された。と思っても、機械が煮ても焼いても食えない状態になっては、何とも居ても立ってもいられないわけで、唯一の近所の助け人と感じられたソフトバンクショップは、機械を売りつけても、まるで後は他人事のように存在しているのであった。
ショップでテクニカルサポートに電話するように言われた。確かにそうするように前から言われていたのだが、以前掛けても中々繋がらない苦い経験をしていたので、それがトラウマとなって、掛けるのが億劫になっていたのも確かだ。仕方なく掛けてみることにした。
ただいま込み合っているので、再度お掛け直しください、という非情な、そして予想通りの言葉を聴かされると、まさにさもありなん、という思いに囚われた。
ああ、これでせっかくの休日が潰れるのか、と思うと、暗澹たる思いに囚われた。試しに家の固定電話からiPhoneに掛けてみた。電源が入っていないことになっているそうだ。当のiPhoneは、先ほどのゆるやかな点滅動作を繰り返しながら、電気を無用に浪費していた。電源をオフにすることさえ出来ないのだ。放っておけば、電気が無くなるまでその動作を繰り返すことになる。
ソフトバンクショップでは、故障に対応することが出来ない代わりに、すぐに代替機を貸してくれた。その手際のよさは、こういったことが多発していることを窺わせた。貸してから30日以内に返却しないと、8,400円の罰金がかかることを告げられた。元は、原因不明の故障である。落としたわけではない。水に漬けたわけではない。期待に応えてくれる者が身近におらず、機械本体を売ってくれたショップは対応してくれない。唯一期待に応えてくれそうな、最低でも話に付き合ってくれるサポートは、繋がらない。仮にその日諦めたとしても、平日に電話できる時間は非常に少ない。気持ちは焦るばかりであった。
つづく