今日朝一番に、「熱が二カ月ぶりに平熱(36.4)になりました~。微熱が出てから今までで一番気持ちが良い朝だったそです!」という嬉しい電話を患者さん家族の方から頂きました\(^_^)/

初来店から3週間弱。よく挫けずに続けて下さったな~という気持ちしかない…

 

来られた当初の状態

 ☆37℃~37.5℃の間で毎日発熱

 ☆痰や咳は出ない

 ☆不眠

 ☆コロコロの便

 ☆胸やけ・胃もたれあり

 ☆舌…剥苔で黄色くなっている部分あり

 ☆時々寝汗をかく

 

血液検査

 ☆白血球の数値は正常の1/3

 ☆赤血球も通常の半分強

 ☆フェリチンは通常より少し高い、ヘモグロビン

値は治療すべき数値

 ☆平均赤血球容積100越え。平均赤血球血色素量・平均赤血球血色素濃度は正常

 ☆肝機能・腎機能正常

 ☆アルブミン値・総蛋白値も正常

 ☆甲状腺のホルモン値正常

 ☆CRP(炎症反応)問題ない数値

 

かかりつけ医から、「熱に関しては、どこも悪い所は無いから気にしないことだね」と言われ、数年前からおきている貧血に関しては「貧血はどこからきているかわからない」と治療薬無し?????

 

紹介先の病院の医師からも「甲状腺は問題ないし、熱の原因はわからない」。貧血の方は何も話がないとの事。

 

医師等の話を聞き「・・・。」でした。青字の部分!!それにPPI(エソメプラゾール)服用中…。これ、問題ではないのかな?

 

白血球は生来低い方もいるので、今までを知らないので一応頭の中に入れて対処。

細かいことは書きませんが、考えたのは

 ①胃腸の状態が悪いのに、更に胃酸を抑える薬で  

  ビタミン・ミネラル類の吸収ができていない

 ➁舌や主訴より心氣陰両虚と思われる

 ③肝臓の数値は良くてもフェリチンから考えて

  鉄を運ぶトランスフェリンが十分に作られて

  いない可能性。

  作られているとしても鉄を運ぶのに必要な

  ミネラルが足りていない。

 

既にこの時点で補中益気湯・六君子湯が出ていたのですが、見立てとは違ったのでそのことを話して医師から処方してもらって下さいと二種類(心氣陰両虚のものと胃腸系のもの)の漢方薬を伝える。

 

病院から既に2種類も出ているし、これ以上はどうなのかと思ったのと処方薬に関しては当局で調剤していないですし、勝手にやめるようには言えないので…

 

その間に、清熱に対するものと胃腸が弱くてもミネラルやビタミンが摂れるサプリメントを摂ってもらう事にしました。

 

二週間後に来局された時、医師に言ったら(患者さん家族が調べたという事にして話して下さったそうです。)出ていた漢方中止にされて、提案した漢方は処方されず、という事でした。

 

まあ、理解が無ければそうなるでしょうね~と患者さん家族と苦笑い。自由に調整できる状態になったので、医療用の漢方薬ではなく早めに効果の出る動物系のと胃腸系の漢方とサプリメントで様子を見ることに。

 

それから4日での報告でした!当初、氣力・体力のない状態。歩くのもやっとという感じにも関わらず良く来局して下さったな~と…。体重も一キロちょっと増えられたようで喜ばれてこちらも嬉しい~💕

 

高齢の方の微熱で気を付けたいのは、年齢と共に低下するのは免疫力だけではないという事。体を冷やすのと温めるバランスが崩れ、特に冷やす機能が低下すると微熱が続く要因になるという事。

 

氣血水のバランスはとても大事~。

 

患者さんは、眠剤飲まれてもぐっすり眠れなかったのが、昨夜はぐっすり眠れたそうです。冒頭の「微熱が出てから今までで一番気持ちが良い朝」というのは、睡眠も心身の健康に大事!ということを言われていると思います。

 

 

 

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平田文香