やっぱり家はゆっくり眠れるなぁ。


朝もちゃんとご飯を食べてS病院へ。顔面神経減荷術の対象かどうかの筋電図検査です。あれこれ調べたり先生に尋ねたりして話を聞くと、かなり痛いらしいからちょっと怖い…。

ジェットコースターも高いところも注射もまったく平気な私だけど、経験したことのないものにはやはり多少の恐怖を感じたりします。


はじめに聴力検査をしてからのメインの筋電図。かなりの緊張感でベッドに横たわると

「痛いけど頑張ろうね」
「我慢できなかったら言ってね」

その言葉にさらなる緊張感が増しました。
実際に準備が始まるとここの病院では顔に針を刺すタイプではなく、額と小鼻の脇に電極をつけるタイプのようです。実際に電気が流されると低周波治療器が強くなったくらいの感じで全然大丈夫でした。かなりの拍子抜け。

でも、針を刺すタイプだったらかなり痛かったのかもしれません。


検査をしながら先生と技師さんが、

「あ、動いてるねぇ」
「ここは波形が出る」
「案外予後は悪くないかも」

と少し嬉しいことを言ってくれています。落ち込むのも喜ぶのもあまりなしにして、結果は淡々と受けようと思っていたのに少し嬉しくなりました。


その後結果を聞くと、聴覚検査の耳のほうは(最初病院で言われていた)難聴というほどひどくないとのこと。そして筋電図も3割くらいは動いてる。でも耳の方の筋肉はほとんど動いてないからトータルで言えば2割くらいかな、というお見立てでした。

柳原法は100点中20点と…。

え?柳原法は40点満点なのに変に換算されたら逆にわかりません。

えっと、40点満点なら8点か…。

まぁ、最初の病院の2点(外来の先生)と4点(主治医)より上がったくらい。下がるよりはいいですね。


正直、筋電図は0%かと思ってたから2割だ3割だの結果が聞けて嬉しかったのを覚えています。

「保証はできないけど」

とU先生は付け加えた上で

「治る可能性はあると思います」
「もう少ししたら動き出す気がしますね。僕の経験からで医学的な根拠ではありませんが」

と。少し希望が出てきました。

筋電図を見る限り、顔面神経減荷術はしなくていいだろうとのこと。どうしてもしたいなら検討すると言われましたが、なるべくやりたくない私はやらない方に一気に傾き

「やりません」

と即答。そして鍼の先生が言われていた

「顔にメスなんか入れていいことあるもんか」

と言う言葉を思い出し、うんうん、手術はやるまい、と決心したのでした。


最初の病院で習って実践していたミラーフィードバック法は、今の段階でやってはいけなかったらしいのです。急性期は動かさず安静第一。血液検査もウィルスを調べてないからやり直し。途端にはじめの病院が不安になり、今後はU先生に診てもらうことに決めました。


最後に

「動くのと元に戻るのは違うから」

と言われた言葉が少し気になりましたが、今の、まったく表情が作れない右半分の真顔から、少しでも動かせるようになるならそれでいいと思いました。

最初の病院では、あまりの重度に治る見込みがないと思われていて、形成手術も検討されていました。でもU先生は

「そこまではないよ」

と言って下さり、絶望から、もしかして動くの?と少しの光が見えた気持ちになりました。


その後、鍼灸院へ。今日は遠赤外線やお灸もたくさんやりました。

「ホントに何も変わらない?動く気配もない?」

変化が出ないのが不思議そうな先生。こんなに重度なんだからそんなにすぐ変わらないよ、とこちらが言いたくなったのでした。