みっちゃんは、私の小学生時代の友達の妹。


みっちゃんのご家族はご両親と3人兄弟で、私は一番上のお姉ちゃんと友達でした。
みっちゃんは私の妹と友達で。
そんなこともあって、良く一緒に遊んでました。


お姉ちゃんは責任感が強く、利発でキレイなお顔立ち。
みっちゃんは愛くるしく、天真爛漫で目がくりくりしたかわいいお顔立ち。
2人の下に弟がいて、本当に仲の良い兄弟でした。



ある日、みっちゃんが病気になったことを知りました。


白血病


偶然にもお姉ちゃんと型が合い、お姉ちゃんはみっちゃんに骨髄移植する為、1週間ほど休学しました。


骨髄移植の手術が大変なことをお姉ちゃんから聞きましたが、彼女は凛として「みっちゃんを助けたい」みたいな事を言ってた記憶があります。


みっちゃんは既に何ヶ月も休学して治療に臨んでました。


移植後、うまく生着し…暫くすると学校で元気に友達と走り回るみっちゃんの姿がありました。
大病を患ったとは思えない程に元気で、以前と変わらず可愛らしくて。


「治って良かったね」とお姉ちゃんに伝えると嬉しそうな顔をしていました。


あんなに元気だったみっちゃんが肺炎で入院したとお姉ちゃんから聞いた時にはびっくりした記憶があります。
そしてそのままお亡くなりになりました。


私が初めて感じる死でした。
あんなにかわいいみっちゃんが。元気だったみっちゃんが…


大人になっても時折みっちゃんを思い出していました。


そして宣告先生から病名を告げられた時にも、みっちゃんのことを考えました。


私にとって一番身近な死=白血病だったのです。


自分が白血病になって思うこと。
白血病=死ではない。


みっちゃんもみっちゃんのご家族も希望を持ち続けて治療されたんだと思う。

亡くなってしまったけど、移植して元気になった。

最後の最後まで諦めずに頑張ったんだと思う。


私も治療はまだまだこれから。
治療しながらみっちゃんやお姉ちゃんを思い浮かべることが多々あります。
10歳にも満たない子供がこの治療をしていたんだなと。(むしろ今よりも抗がん剤の副作用は強かっただろうし)
お姉ちゃんも弱音を吐くことなく、みっちゃんを助ける為に全身麻酔して骨髄を取り出す手術をして。


当時話を聞いた時よりも今自分が体験して初めて分かる。
凄い精神力。生きることに貪欲だったからこそ移植も成功したんだと。


改めてみっちゃんのご冥福をお祈りします。
そして私も私の命を諦めることなく、生きる為に治療する。
やっぱり生きることにしがみつかなくっちゃね!