先日、俳優の岡田達也さんが耳かきについてのブログを書かれていて、思い出した。

(「父への負い目」『達也汁~岡田達也オフィシャルブログ』2024年1月22日)

 




私も耳かきが好きで、小さい頃は親にやってもらうのが大好きで何時間でもやっていてほしいと思ったし(かわいい盛りを過ぎたのか面倒くさがられて年々短くなっていった…)、大人になったらちょっと溜まってきたなあと思ったら自分で耳かきしていた(る)。

なんか、耳の穴って迷走神経が集中していて、気持ちいいものらしいんだよな。
欲望に忠実な私。
あと変態っぽいんだけど、思いのほか大きな耳垢が取れたりするのも「どうぶつの森」で新記録の大きさの魚が釣れた時のような達成感があったりする。


ところがある時、当時飼っていた猫が、耳かきの上についている"梵天"が急に気になったようで、耳かきに強烈な猫パンチをくれた。

それまでにも彼女の前でしょっちゅう耳かきしていたが何も気にしてなかったから多少の油断もあったのかもしれない。
一応警戒もしていたつもりだったが、死角からで勢いも強すぎたし、油断してなくても同じ結果になっただろう。

体感でいつもの倍ぐらいの深さに突き刺さり、めちゃくちゃ痛かったから、鼓膜が逝ったのではとか、瞬間的に最悪の事態を色々予想して不安になったが、しばらくして確認したら少々血が出ていたぐらいで、実際には大したことはなくてほっとした。

ところがしばらくして耳の中にかさぶたができ、異物感があるし少し痒いし、(何しろ耳かき好きなのでかさぶたがきれいに取れるのも楽しくて)ついつい取り続けていたら、ある時耳が痛くなってしまった。
最初にケガしてから1年近くたっていたと思う。

素人の感覚だが、膀胱炎とかの時と似た、ばい菌が入って抗生物質とか抗炎症薬を飲まないと治らないやつだと思った。

で、鼻炎で通院していた耳鼻科の先生に「耳かきしてたら深く刺さっちゃって血が出て、できたかさぶたを取り続けてたら痛くなって…」って正直に言ったら、「そもそも自分で耳かきをしたらダメ」と叱られた。

でも「実は猫が…」と打ち明けたら「猫じゃあしょーがないわね!」って耳かきしてたことやかさぶた取ってたことまでひっくるめて何となく許されたww
(今後はやるなって言われたけどw)

そして思い出した。
アレルギーの検査でペットにもちょっとアレルギーがあると出たときに、この先生は「ペットはしょうがないわね」って言ってくれたことを。
大人には基本塩対応だし何かやらかしたら怒られるから基本的に緊張しながら通ってたんだけど、赤ちゃんが診察室に来ると別人のように優しくなるし、泣く子や動物には勝てない先生だったのだ。


この先生の怒りポイントはいくつかあったんだけど、その一つが患者が無断で耳かきをすることだった。
というか、どうも耳かきってそんなに頻繁にするべきものではないらしい。

Webで検索すると月一から月二ぐらいがおすすめって書いてるページが多そうだなあ。
(「いらない」って情報もあるが。)
あの先生はひょっとしたら自分が耳かきしたいから言ってたのだろうか…。
まあこうやってケガをする人が後を絶たないからなのかもしれない。

…でも耳の中でガサゴソいってたら気になりません?私はなります。
うちは皆耳かきしてたから、風呂上りに毎回するものだと思い込んでいた。最近はそんなにしょっちゅうしないけど。


昔は梵天つきの竹の小さなスプーン状の耳かきをよく使っていたが、ここ十数年はプラの、らせん状の細い突起がある、耳につっこんでぐるぐるすると掘削機械のように耳垢が巻き取れる?タイプのものを使っている。

枕元のすぐ手が届くところにペンなどと一緒に置いている。
たまにしかしなくても、耳かきはやっぱり自分にとって一軍の道具なのかもしれない。

でもたまには仕上げに梵天のふわふわした感触を味わいたいなあ。


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耳かきとは関係ないが、父への負い目は自分にも色々ある。
子どもの頃にやらかした系では、1、2歳の頃、父の胸の真ん中にあるほくろを引っ搔いて取ってしまったことだろうか。大きな(φ5mmぐらい)赤いほくろになっている。
身に覚えは全くなく、3、4歳の頃に気になって触ろうとしたら教えてくれたので、「教えないとまたやられる」と思ったに違いない。

母にはおんぶしてもらう時に何を思ったかちょっと勢いをつけて飛び乗ってしまいぎっくり腰にしてしまったことがある。

これは物心ついていたので覚えているし、かなり罪悪感があった。


2人からは、シートベルトしないで(今ではチャイルドシートが義務だが当時は違法じゃなかった)助手席に乗ってて急ブレーキで座席から転がり落ちたことがあるからお互い様ということにしてもらいたいところだが、シートベルトしたがらない子どもだったから、今考えるとこれも自業自得なのであった。