久しぶりに観なおしてみた。
兄弟が主人公でやたら人が死ぬってことぐらいしかほとんど覚えてなくて、あとはなぜか便器だけが強烈に印象に残っていた。
でもやっぱり好きなんだよなあ、この映画。
法で裁けない悪に正義の鉄槌を、みたいなところは他の映画でもっとスッキリするのがあると思うのだが、自分はたぶんそれ以外のところが好きなんだと思う。
他の作品を観ていると義憤に駆られたり、正義の味方に「いいぞもっとやれ」と思ったり逆にやり過ぎだと感じたりすることもあるが、この作品を観ている間は自分の中にある善悪の価値基準のセンサーがあまり作動しないみたいだ。
より現実の価値観に縛られない、ファンタジー作品を観ている感覚なのかもしれない。
きれいな絵面じゃなかったり、下品な言葉がやたらいっぱい出てくる(あんたら"f○○k"って何回言ったよ?て感じ)。
人もいっぱい死ぬ。なのに何だか滑稽。
なのにそこはかとなくおしゃれな映画に思えるところもあって不思議。
無謀で雑な素人の手口。プロじゃないからスマートにはいかない。
でも最終的に運がいい。まるで何か人智を超えた存在に守られているみたい。
出てくるキャラ出てくるキャラ割と癖が強いけど、FBI捜査官が特に癖が強くて好き。
無駄に音楽なんか聴いたりするし、その設定要る?って要素があったりする。
ひょっとすると自分はこの作品の一見「無駄」や「スマートじゃないところ」が一番好きなのかもしれない。
無駄に死人が出て、無駄に下品で、無駄そうなものごとが役に立ったりする(のかどうか実際問題わからない)ところなどが。
ここは全然無駄じゃないかもだけど、兄弟の動きや服の趣味、知識や考え方、時には夢(?)までおそろいで、気持ちが通じ合っているところも好きだ。
続編も気になるなあ。