収穫最盛期を迎えたと思ったら間もなくとう立ちしたパクチー。(5月)
カメムシみたいなにおいがする癖に、花は繊細でとてもかわいい。
ちなみにパクチーの花言葉は「隠れた才能」「隠れた美点」「辛辣」などだそう。
野菜にも花言葉があることを最近知った。花、咲くもんな。
パクチー=シャンツァイ(香菜)=コリアンダーだから、実はスパイスになるわけで、少しずつ持ち帰り、台所の窓辺に飾って、生の実を摘み取ってスープに入れたりしていた。
でも梅雨も始まり(梅雨入り宣言したっけ?)、そのまま枯らしておいてもダメになりそうだし、同じ場所で次に作っているピーマンがなかなか大きくならず精彩を欠いているのはパクチーの陰になっているせいかも、と思い始めた。
丸で囲ってあるのがピーマン。主役なのにこの存在感のなさよ。
というわけで、2回ぐらいで大量に収穫し、ピーマンに日が当たるようにした(陰にならない北側のはまだ残ってるけど)。
どういうわけかクロアリが大量に登っているので、一度地面に置いていなくなるのを待ってから袋に入れた。
置き場所がないのでお風呂場に新聞紙を敷いて置いてスキマ時間に実をザルに収穫していたのだが、トイレ(風呂場に隣接)に行くたびに、カレーのような匂いがすることに気づいた。
そういえばコリアンダーもカレーのスパイスに入ってるよな、と検索したら、カレーの成分の中でも主役級といっていいぐらいの大事な香りの一つらしい。
パクチー、お前だったのか、この匂いの主は。
こりゃあ今年は自前でスパイスカレーができそうだな、と思っていたのだが、数日後、段々においが弱まってきた。
枯れたためにそれ以上水分と一緒に香りが蒸発しなくなったのかなと良い方に考えようとしたけど、鼻を近づけてみると、うっすら紫色のにおいがする。
紫色のブドウの皮に近いにおい。菌のにおいをそう感じるのかも。
前にホウキグサからトンブリを穫ろうとしたときもこのにおいになった。
いやな匂いではないのだが、カビだと思う。
ビニール袋に入れて持って帰った時にすぐに広げずに一晩置いてしまったら、袋の内側に水滴がついていた。
風通しは悪くないと思うけど置いているのは水場だし、梅雨時でもある。
なかなか時間が取れず、実を外すのに何日もかかっている。
「コリアンダー カビ」で検索したら、結構いっぱい出てきた。
日本では実ができる時期が梅雨時と重なっており、カビを生やさずに収穫・保存できるかが課題であるらしい。
まあ2、3粒ずつ使っていてただちに健康に害があるというほどではないと思うが(だよな…?)、健康な食生活も家庭菜園の目的の一つのつもりでいるのに、それで病気になっては本末転倒なので、全部食べるのは抵抗がある。
そんなわけで、今回の実は来シーズン以降の種まき用にとっておくことにする。
あまりカビが増えるようなら捨てるしかないが。
今度実を収穫するときはもっと気をつけて、カレーが作れるところまでいけるといいな。