「体育の授業でバレーボールするのが、すごくイヤ。持久走のほうがまだまし。チームプレーとか、本当やめてほしい。自分のせいでミスしたとき、『ごめんなさい』『すみません』って言い続けて、死にたくなる。一回の授業の中で、十回くらい死にたくなる。持久走は苦しいけど、遅くても自分一人の問題だから」
「わかる! わたしはサーブが届かなくて、いつもネットに引っかかっちゃう」
「私も届いたことありませんよ。私の場合、ネットにすら届きませんから。一メートルくらいのところで落ちてます」
「ええ~。わたしよりひどい人がいた」
「だから、わたしだけの特別ルールができてました。ネットの手前一メートルの所から打っていいことになったんです。それでも入らないんですけどね」
「えー」
「たまに奇跡的に入ったときには、『ワーッ、入った、入った、よかったね』って拍手が巻き起こってました」
「いやだぁぁぁぁ」