3月5日の続きを書きます。



1時間後、10時、先生が来ました。

すぐに触診。


子宮口5センチ…


「子宮口は変わらず5センチで、開いてないですね。ん~赤ちゃん苦しい状態なので帝王切開がいいと思います。いいですか?」と旦那サマに話していました。

旦那サマが私を見て「いいよね?」って聞いてきました。

急にすごく怖くなったけど、「うん。」とうなずきました。


看護師さんが慌ただしく用意し始めました。

先生から手術の説明。

「始めは下半身だけの麻酔で、赤ちゃんを取り出したらお母さんに一度見せて抱っこできると思いますから。もし治療が必要な状態だったら、抱っこはできません。その後すぐ全身麻酔になるので、目覚めるのは手術が終わってからです。」

とか

「切開は縦と横とあります。なるべく目立たなく横にしますが、手術の状態では縦になることも。こちらで決めてもよろしいですか?」

とか

色々話していましたが、あまり覚えていません。


手術時間はどのぐらいか、麻酔後の陣痛はどうなるのか聞きました。

麻酔をしたらすぐ取り出すので30分もかからないで赤ちゃんは出てくる。その後の処置も含めて1時間半ぐらいだろうとのことでした。陣痛は麻酔が効いたらもう感じなくなるとのことでした。


同意書に2人でサイン。


次に麻酔科の先生の説明。

基本的な今まで麻酔でおかしくなったことはないかなど、色々聞かれました。

こちらも詳しく覚えていません。


同意書に2人でサイン。



数人の看護師さんにされるがまま手術着に着替えさせられました。

指輪もピアスも全部とってもらいました。


何度も何度も陣痛はきました。

陣痛がくるたび「きたっきたっあーあー」って吠えてたように思います。

旦那サマもこんな私を見るのは初めてだし、急展開に不安だったはず。

部屋を出るときは、「もうすぐ赤ちゃんに会えるからね。頑張ろう。」って言ってくれました。


陣痛室から手術室へ。

運ばれる時は怖いという思いより、あと30分で赤ちゃんに会える…

赤ちゃんももうこれで大丈夫なんだ…

この陣痛ももう少しで終わりだ…

よかった…よかった…という安堵感でした。



手術室でも2回ほど陣痛があったように覚えています。陣痛が治まってから体を横にし、腰に麻酔を打ちました。

その後足を触られ、感覚ある?と聞かれました。

何となく触られているのはわかったけど、麻酔が効いていました。



お腹を切られました。

縦に切っていました。切られているのがわかりました。嫌な予感がしました。


急に不安になって「お腹切られてるのわかるんですけど、大丈夫ですか?」って聞きました。

誰かが私の手を握りました。



私はパニックになってたんだと思います。

実際どうなのかわからないけど、何だかすごく痛い気がして、「痛いっ。痛いっ。」って大声で叫びました。

その後お腹をグイグイ押され、お腹から赤ちゃんが出されたのがわかりました。

でも赤ちゃんを抱っこさせてもらえませんでした。見せてももらえませんでした。

泣き声もありませんでした…


11時17分 出産


私の左頭上、何メートルか先で慌ただしく何かしてました。

真っ青な赤ちゃん。


涙がいっぱい出てくるし、コンタクトもしていないので、ぼんやりしか見えなかったけど、赤ちゃんは動いていないのがわかりました。

「赤ちゃんは?赤ちゃんは?」何度も聞きました。

手を握っていた人が「大丈夫。今頑張ってるからね。」って…。


その後モワッとした感覚のあと、記憶がありません。


目を覚ました時は、手術が終わって別の部屋。

13時か14時ぐらいだったと思います。

ベット脇には旦那サマが座っていました…




これが私の初めての出産です。

想像していた出産と全く違います。こんなはずじゃなかった。

普通分娩で、旦那サマにも立ち会ってもらって、生まれたての赤ちゃんを抱っこするはずでした。

赤ちゃんも元気に泣くはずでした。

感動の涙を流すはずでした。



私、呼吸下手だったのかな…

赤ちゃんに酸素うまく送れなかったのかな…

それで赤ちゃん苦しませちゃったのかな…

ごめんね…



どこで何を間違ったんだろう…

どこでくるったんだろう…

あの時、あぁ言ってれば…、あの時、こうしていれば…

ごめんね…



何で?何で?何でこうなったの?という悔しさ悲しさでいっぱいでした。

こんなはずじゃなかった寛太に申し訳なくて、ごめんとしか言えなくて。




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