数ヶ月前に
キティちゃんの新幹線があるよ
と、「いもうと姉ちゃん」
が教えてくれました。
いもうと姉ちゃんとは
１9年の付き合いですが
会ったことは2度しかありません。
話はキティ新幹線に戻って
とってもかわいいキティ新幹線ですが
なにせ発車時刻がam6：40
はや！
こんな時間に乗ることがないわ～
と、あきらめていたのです。
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数ヵ月後
私の第二のふるさとは大阪！
USJに行く事になりました。
しか～し
私が足を骨折してしまい
組んでいた予定では無理なんです。
ひとりで大阪へ行って
夜、お友達と合流して
お好み焼き食べて
翌日USJで大フィーバー！
という予定でした。
けれども
折れたてほやほやの時期でしたから
自宅からバス停までひとりで行き
ひとりでバスに乗り
地下鉄に乗り換えて
博多駅まで行き
新幹線に乗って
方向音痴の私が
ひとりで車椅子で
新大阪から大阪駅まで乗り換え
絶対に無理！
さあ絶体絶命の大ピンチです。
ところがですよ。
骨折したことで
あれこれと
予定を変更せざるをえなくなり
いろんな事が采配される
ことになるんですね～。
あれもこれも可能になってくるんです。
采配の奇跡はこちらもどうぞ
まず
博多駅まで、車で一緒に
連れて行ってくれるという
「感謝びと」Aさんが出現。
そして
新幹線の時間が早朝に変わる。
早朝発車の新幹線といえば
な な ななななんと
キティ新幹線に乗るチャ～ンス！
そしたら
いもうと姉ちゃんが
キティ新幹線の情報をFacebookのメッセンジャーでくれるくれる。
どんどんキティ新幹線の情報が
URLが送られてきます。
メッセンジャーは
ウルトラマンへと変身し
ピコンピコン鳴りっぱなしです。
キティちゃんの新幹線は
座席予約に知識が必要なんですって。
ハローキティ新幹線の6号車は
かつてグリーン車だったので
指定席を取るなら6号車がお勧めです。
他の車両の4号車5号車の指定席は
通常の座席。
キティちゃん仕様ではありません。
しかも予約がいっぱいで
ぎゅうぎゅうです。
けれども、自由席の
2号車3号車はがらがらのすきすきです。
そのうえなんと！
自由席は
座席がキティちゃん仕様に
なっているんです。
知らなかった～。
これも、いもうと姉ちゃんのおかげなんです。
ぜ～んぶ、教えてくれるんです。
19年で2度しか会ってないのに。
（何回言うねん）
自由席がお勧めですが
車椅子だし
席とり争奪戦なんて無理だし
足折れてるし
万が一座れなかったら大変だからという
いもうと姉ちゃんの言うとおりにして
6号車のグリーン車席を予約しました。
あ！
金額は指定席と同額なんです。
大正解！
ゆったりしているでしょう～♪
本格的にキティちゃん仕様に
なっている車両は1号車です。
せっかくハローキティ新幹線に
乗っているんだから
醍醐味である1号車に行かねば
いつ行くの！？
骨折していようといまいと
いま行かねば。
目指すゴールは難関の山
はるか遠い1号車の
最高峰キリマンジャロ。
6号車から1号車へ
松葉杖で行きましたよ！！
もう～
しんどかったですよ～
もともと運動神経なんて
皆無ですから。
新幹線は骨折人には揺れるんです。
バランスを請求されてしまう始末。
バランスを取ると言う事は
筋力が要求されるわけでして。
私の筋肉はこの4年くらいで
脂肪に変わりました。
いくら請求されても
払えませんσ^_^;
インナーマッスルリーグの
腸腰筋
大腿四頭筋
腹直筋
の多くはセルライトリーグへと
トレードされて行きました。
いったいいくらで買収されたのやら。
きっと、やっすい移籍料で
脂肪へ移籍しちゃったんだろうな。
チョコケーキ食わしてやるから
とか
食後にはパフェ食いに連れてってやんぞ～
とか
わらびもちには黒蜜たっぷりかけてやっから～
とか
ケーキやお菓子にホイホイつられて
セルライトリーグへ移っちゃったんでしょう。
私の腹直筋さ～ん
またいつか戻ってきて～
電話BOXかわいい～
揺れるし
杖を2回も落とすし
満員御礼！
チケット完売！
きっと大入りが出てるであろう
ぎゅうぎゅうの指定席
5号車を
そして
4号車を一歩 また 一歩と
命の松葉のザイルを結び
キティマンジャロへ到達することだけを
目標に。
よそ見をせずにただひたすらに！
乗客の皆様の視線なんて
恥ずかしくて
目もあわせられません。
向い風なので
私の顔はばっちり見られているけど
私は下だけを見ていて
顔を上げられませーん。
はずかし
はずかし
さあ
キティマンジャロの
頂上が見えてくる３号車へ突入です！
3号車
そこはキティちゃんの自由席。
なんと自由席車両は・・・・
ピンクと紫の世界！
キティちゃんのプリティー座席で
通路は、らぶり～ピンク。
スーツを着て
ネクタイ締めて
パソコンで仕事しているサラリーマン達が
ピンクのキティちゃん座席に
抱っこされています。
スーツ姿でびし！と決めている
カッコいいサラリーマンが
作りだしている異様な世界。
自由席はカオス。
なんともミスマッチング！
不思議で異様な自由世界の
3号車
2号車を
ヨロつきながら無事突破。
座席から通路にはみ出している
人さまのお行儀の悪い足を
踏みつけないように
一歩
また
一歩と
杖を前に出して移動して行きました。
すげ～わたし。
ひーひー言いながら
ついに
１号車の自動ドアがオープン！
キティマンジャロ単独制覇！！
だ～れもおらん！
貸切！！
なんで？？
新幹線のお姉さん３人とわたしだけ。
キティ新幹線の醍醐味がここのはず！
ここに来ずしてなぜ乗るの？
やっぱり大入りは却下されてるかもです。
ここは記念写真を撮れるスペースです
さすがに ５２歳だし
ひとりだし
松葉杖ついて
自撮りは恥ずかしいし
私の外的基準が顔を出してきたので
撮影は我慢しました^^;
おみやげものも可愛い♪
そうこうしているうちに
お一人お客様が入ってこられ
松葉杖をついてこのキティマンジャロを
単独制覇したこの偉業に
話が満開！
登山のご褒美に
写真を撮ってくれました
いい年してなにやってんだか・・・・・
はずかし
車椅子も使える広いトイレもあります
洗面台もキティ仕様でかわいい
さて、帰るか～。
下界の６号車まで遠いな～。
帰りはどのくらいの距離か判っているし
通路の狭さや
障害物となっている人様の足を
傷つけてはいけないと言う
状況把握が出来ているので
私の中に余裕がうまれたのでしょう。
爆睡しているように見える人も
座席は腰を乗せるものと思っていましたが
上半身の背中を座席に乗せて
下半身は通路に出ているという
シュールな寝方をしている
男の人たちも
私の杖の気配が近づくと
すっと足を引っ込めて
通路を開けてくれるんです。
パソコンやスマホに
ヒビが入るんじゃない？ってくらい
かじりついている人たちも
杖の気配を感じ取って
すっと内側に避けて下さるんです。
おおおおおおお
さっきは歩くことに必死で
気がつかなかったけど
人々がやさしいぞ！！
ちょっとちょっと～
さりげなく私に親切にして
下さっているではないか～！
やっぱり
こういうことなんです。
必死で必死で周りが
見えないだけなんです。
自分しか見えてないと
気がつかないんですね。
余裕が出来れば
ちゃ～んと
周囲の心配りに気がつく事が
出来るんですね。
気がつく能力
感謝する能力
見つける能力
いろんな能力を
育てなくてはいけませんね。
人のあたたかさに気がつく能力が
どど～んとレベルアップした
ハローキティ新幹線の旅でした～。