在日宇宙人 剛玉 知怠在多は昨晩ある夢を見ました。
剛玉は空中を自由に飛び回っています。
しかし速度があまりにも速くどんなジェットコースターも勝てないくらいです。風を切る音も凄まじい!
しかも夜の高層ビル群の中を今にもぶつかりそうになりながらもギリギリすり抜けて行きます。
空中を飛んでいる爽快感よりそのスリルが勝ってしまうほど、
上昇して大きなカーブを描くと今度は真っ逆さまに巨大ビル群の密集地に更に速度を上げて落ちてゆきました。
さすがに怖すぎて目を閉じようとしましたが、あれ? なんか自分の体が実は無いようなのです。
?どうも自分がいるところには空気しかない。 ならば何故見えるし聞こえるんだ?
そう気づいた時目の前にはビルのガラスが迫ってました。
すると急にぼんやりゆったりスローモーションになり始め、
ビルの中がガラス越しに見えました。
中には紳士風の黒人っぽい男性が立っていました。
不思議な雰囲気だ。ビルの外から眺めていますが、中にいる感覚です。
その男性は私には全く気づいてません。動作もありません。
そうか、あれだけのスピードがこれだけスローモーションになったのだから、今は一万分の1秒くらいなのかも知れない。
そしてその男性が
どうも自分自身のように思えてなりません。
私は日本人で顔も黒人っぽくありませんが、
そもそも今の私は体すらありません。
私は風の精霊にでもなったのだろうか?
スローモーションでビルの窓を通り抜けると、また元の超スピードに戻っていきました。
うわぁああっ~~ 凄い勢いで今度は上空へかけあがっていきました…!
迫力ある夢だったな、しかし時空を飛び越したようななんとも言えぬ高揚感があったのです。
日常に戻ってゆったりコーヒーを飲んでいると
なんと そこに真の仏陀 ゴータマ シッダールタが現れたのです。
剛玉は思いました。
このタイミングで仏陀が現れるとは!
ふと剛玉は閃きました。
わかった☺!!
あの夢こそは「空」の境地だな!
いや、正式に言えば「空気」の境地か?
ゴータマは答えました。
ウム、そもそも空(くう)の世界はこうと限定できない世界ですが、しかし良い例えにはなりそうですね。
まず聞きますがあなたが夢のなかで空を飛んでいる間と、今日まであなたが生きてきた時間と、どちらが長いと思いますか?
は?
無論これまで生きてきた時間が長いに決まっているでしょうに、、?
なんせ言いたくありませんがもう四十になる私
これまでの時間は四十年間です。
飛んでいた時間なんて三十秒にも満たない。
一目瞭然
ゴータマは答えました。
今、振り返って見て、本当に四十年間ありますか?今、現時点から振り返って下さい。どうぞ
剛玉は訳わからないが言われた通り過去を振り返る事にしました。
、、、、;
なるほど 感じ方次第ですが四十年間と言うとかなりの年月 しかし今振り返るとその半分か、半分以下か、、
記憶も今日まで生きてきた時間、全ての日、一日一日明確にある訳ではない。ましてや一日と言っても起きている時間は十五時間はある。
その一分一秒覚えている訳ではないし、 圧縮すると実は二十年間か、もっと省略すれば十年か、ただ四十のオッサンがそれは言い過ぎだろう。
ゴータマは言いました。
少しはましな答えになりましたが、まだ違います。あなたが私に言われてから振り返っていた時間は三十秒くらいです。
つまり空を飛んでいた時間とあまり変わりありません
え?
何だそりゃ 私には四十年の歴史があります!
たかが三十秒の存在ではありません!!
中国四千年の歴史とか良く言うでしょう!
たかだか私一人の人生にもそれくらいの長さと重さがあるのですよ。!
ゴータマは言いました。
全ては今存在している。とは聞いた事があるでしょう。
時間は一つのエネルギーと考えましょう。
あなたの人生は、三十秒の空中浮遊のエネルギーと等しいのです。
ただエネルギーが形を変えて時計の針で言う四十年間の経験になったまで
しかしこの四十年間の長さを 今のあなたが感じる事はできません。
それを感じるには四十年間必要です。
しかしそれは現実的に不可能でしょう。
あなたはいつも今存在しているだけ
過去は全て今のエネルギーに吸収されてしまいます。
そしてあなたのその夢の中に更に答えが隠されています。
、、?剛玉は思いました。
あのビルの窓の時だな!?
あの時、まるで一万分の1秒の中にいると思いました。それが三十秒くらいの長さに感じたのです。
ざっと計算するとですね。
その中にいた男性の三十万倍、時間を長くかん
じていた事になりますが、、
確かに 冷静に考えたら凄い話しですね
ゴータマは言いました。
ならばその男性から見たら、あなたの人生の長さは三十万分の一 するとどれくらいですかね?
数分間かな? もうやめましょう。頭がこんがらがってきました。
例えばの話しです。
つまり時間がその数字だけの長さではなく、
エネルギーととらえると、
あなたの人生は、客観的に見ても何分、感じるレベルでは三十秒くらいです。
あなたが空気のように浮遊し、肉体すら意識しないくらい心が身軽であれば、それはリアルな現実の話しそのものです。
剛玉は言いました。
なるほど それは凄い
そうなれればね それは夢の中の話しです。
すみませーんが、私はリアルな現実を生きている存在
ゴータマは言いました。
そのあなたが言うリアルな現実も究極には全て夢なのです。
むしろそのリアルな現実とはただの幻想
きつく言えばまやかしに過ぎません。
本当のリアリティとはその夢の先にある世界です。
時間も空間も超越した世界
いわば五次元とか言われる世界の事
しかし剛玉は負けずと言い返しました。
私はこの四十年間 実に様々な経験 体験を積んで参りました。
そして四十歳らしいオッサンの顔してますし、世間的にもそういう存在です。
しかしやりたくてもやれなかった事は山ほどあるし、今からできる事は限られてます。
その時間の感覚を超越したから一体何なのか?
ゴータマは言いました。
その重さから解放されます。
空の境地とはその先にあるような世界です。
その刹那 全ては自分のように感じられたのではありませんか?
全てはあなたの分身です。
剛玉は言いました。
では私は一体何者か?
あなたが空です。
逆に全ての存在の分身とも言えます。