第97回高校サッカー選手権
来年に東京五輪を控える中 平成最後となった今大会は節目の年を締めくくるのにふさわしい大会でした。
現在 アジアカップ開催中で疑惑のハンドなどが取り沙汰されている中、(個人的な見解ですが)高校サッカーのひたむきさと情熱に「やっぱりサッカーはいい」と思わせられます(笑)
高校生の実力があがっていることはもちろんですが その1試合にかける思いが観る側にも伝わるからかもしれません。
今大会は1回戦から点の取合いや大量得点、ハットトリックなどタフな内容の試合が多く、初戦では11人がPKを蹴り、帝京長岡と旭川実業に至っては史上初の38人がPKを蹴る試合に。これにはこんなことってあるのだなと驚くばかり。どの試合も熱い!
名門校がそうそうに消え 昨年優勝校前橋育英もベスト8に名乗りをあげることなく姿を消す中、準決勝に名乗りをあげたのは青森山田、尚志、流経大柏、瀬戸内の4校
近年 実力が拮抗すると言われますが、ベスト4では青森山田と流経大柏が常連校としての強さを見せつけた気がします。
青森山田と尚志の一戦はどちらが勝ってもおかしくない いやむしろ尚志が勝つのではという気運が高まっていた中で同点に追いつき、PKで粘り勝つ。切れない気持ちの強さを垣間見ました。
尚志は前回勝ち上がった時に比べ 格段にうまくなった印象が強かったです。セカンドボールを巧みに拾い、攻撃に繋げる 守備も安定していましたが、のびのびとサッカーをしていた姿はまた監督の笑顔とともに見たいですね。染野選手ハットトリックもとても素晴らしかった。
流経大柏と戦った瀬戸内は初出場ながら 最後まで戦い続ける姿は誰もが感じるものがあったのではないでしょうか。選手権で勝ち上がり、上に上がる難しさは簡単に埋められるものではないけれど 勝ち負けを超えて届けた思いはプレーからとても伝わりました。広島も常連校が強いので切磋琢磨してまた選手権で その姿を見たいですね
そして決勝 青森山田 VS 流経大柏
決勝カードからみれば勝ち上がりが予想できたのではと思えるチームですが、どこが勝ち上がるかの予想は本当に難しい(笑)
2年前の優勝校 VS 昨年準優勝校であり、どちらも練習に裏打ちされた自信と負けん気を胸に 最高の試合になったのではないでしょうか?まさに高校生の試合とは思えないハイレベルな戦いで、息つく暇もない観ていて本当に楽しい そんな試合でした。
ただ 中盤でルーズボールを拾えたり、ボールを取られても落ち着いて取り返すプレーは青森山田の方が上だったように思えました。
個の力でも青森山田の選手はそれぞれ素晴らしかったけれどやはり目を引いたのは、バスケスバイロン選手(話題のワードでも2位に(笑))
2点目のアシストでの切り返しとそれを落ち着いて決める檀崎選手。あの崩しからの得点はきれいでした。
後半80分 2対1の状況のところへ 青森山田は小松選手の投入。昨年決勝も後半アディショナルタイムで試合が決したので、本当に最後の最後までどうなるのか 期待と焦燥 ハラハラしながら観ていましたが 88分小松選手の3点目は重かった・・・
ここでも黒田監督の采配がズバリ的中しましたね。
そしてホイッスル 試合終了
倒れこむ青森山田の選手達の中 涙も流さずに立ち尽くす関川選手の姿は印象的でした。
この悔しさを胸にアントラーズでがんばってほしいです。
今大会最優秀選手はこちらから <ゲキサカ様より>
今大会 私のベストゴールは
東福岡 VS 浦和南戦 東福岡 大森選手の超ロングシュート
尚志 VS 青森山田 尚志 染野選手の2点目の切り返しからのシュート
青森山田VS 流経大柏 青森山田 バスケスバイロン選手からの檀崎選手のシュート
今大会の応援歌Mrs. GREEN APPLE「僕のこと」は 誰しもが持つストーリーが描かれているような曲でハーフタイムでの演奏 素晴らしかったです。
応援マネージャー清原果耶さんのダンスも素敵でした。
今年も本当に素晴らしい大会をありがとうございました。
2021年に選手権が100回大会を迎えると思うと感慨深いですね。第一回大会が行なわれたのが1918年 100年前の大正時代と思うと 高校サッカーも着実に歴史が刻まれていますね(笑)
また 来年を楽しみにしたいですヽ(*´∀`)ノ