この本の要約ってほどではなく、私がツボったとこだけ気ままに書き出します。

 

この本の一番言いたいところでないかと思われるのが、心理学で有名なフロイトの原因論ではなく、アドラーが説く目的論を主張しているというところ。

 

原因論と目的論の違いとは・・・

 

幼少期の育てられ方が原因で、今こうなった

 

みたいなのが原因論。トラウマ云々もこれに属します。

普通〜に考えますよね(笑)

 

ただ、過去は変えられないので・・・

 

思考が、「人生もうダメだ」になりがち。

 

一方目的論とは、「過去のせいにするのも、目的がある」という考え方。

 

何かの目的があって、

過去のせい、親のせい、周囲のせい、環境のせい・・・

にしてメリットを得ているのだと。

 

もう半分はお分かりだと思うけど、何かのせいにすることで、自分を守っていたり、プライドを保っていたり、色々と自覚がない無意識の働きがあるのだという。

そういう観点を持てば、自分は被害者ではなく、コントロールできる存在だということに気がつける。

それがもし、周囲を波立たせることになっても、あくまでも自分の本音を尊重すべきなのだ、なぜならーーー(以下略)という事を言っている。

 

これ私がセラピストしてた時代でも、あるある重要テーマだったんですが、この働きって結構強いんですよね。

わかるわかる〜って感じでした。

 

いままで普通の友人関係でもひとりくらいは、いませんでしたか?

 

ずっと悩み事の話してて、やっとそれ解決した!無くなった!と思いきや、すぐまた次の悩み事を言い出す人。

 

もう絶対にこれ(目的)がありますね。

 

例えばでいうと、「引き寄せがうまくいかない」人、の例を出しましょか。

 

本人 →  本当は好きなことを仕事にして生きていきたい(ここですでに、いかにも何かに感化されてる風)。なにか自分に合った仕事はないだろうか…うまく引き寄せられるようになりたい(でも情報もないらしい)

 

もう本人、どうやったらうまく引き寄せられるのか、という事しか頭になさそう。

 

ワタシ → ていうか、引き寄せるためには、無意識の世界上でちゃんと自分をオープンにして「わたしはこれが欲しい!」って自己主張しないといけないよね。

 

でも、どうやら「隠れていたい」感じがするな。そりゃ引き寄せもうまくいかないよね。だって隠れたい気持ちのほうが強いから。

 

なんで隠れたいかというと、幼少期の家庭事情で、安心安全な場所を得られなかったから、今はそれを取り返すように「安心安全である」という目的が一番大事になってる。そして、まだ気が済んでない。(安心安全を気が済むまで味わえば?、もうそろそろ次にいくかな〜という気になる)

 

例え、こんな感じです。

 

結局「幼少期のせいじゃん」というツッコミもできるけど、ツボはちょっと違いません?

 

結局、「新しいものを引き寄せたい」ていうアクセルと、「安全な場が大事だから隠れたい」っていうブレーキがあって、結局ブレーキのほうが勝ってる!みたいな感じです。

 

そうなると、やっぱり「安心安全が欲しいよな」っていう自分に気づけるかどうかがとても大事。となる。

 

人間関係で、「いやいやいやこの人愚痴の割合多くね?」ってとき、ついでに、「なんの目的あんのかな〜」って観察してみるのもおもろいですよ。愚痴を真面目に聞くなど論外だし。

その人の「問題」も、本当は解放されたがってるんです。

でも本人はたいがいハマってるから、出てこられない事も多い。

 

第3者が、口に出さなくてもズバッと気がつくと、すごく不思議だけど本人もそこから変わることがあります。

 

まあ私はもうできるだけ、そういう人に絡まれないようにしてるので大分無いですが。。。

 

話戻って、「嫌われる勇気」では、読者がいかにも「だってさ」とツッコミそうなところを丁寧に回収し、感情でも理性でも理解できるような言葉の使い方を練りに練って、本当に渾身の力でこの本を産み出したんだろうな〜と感じられるところも素晴らしい。。。

 

わたしにとっては新しい発見があるわけでは無かったけど、トラウマに囚われるな!ということをここまでしっかり書いて、ベストセラーになっている(沢山の人が読んでいる)ことがとても素敵だなと思うのでした。