救急看護師の独り言

救急看護師の独り言

看護師として国家試験に合格したばかり、新人ペーペーの看護師である私。配属先はER(救急)でした。
世の中には色々な考え方を持った人がいる。様々な人と関わる中で、ちょっとした日々の出来事をぽつりと。

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昨日は準夜でした。

一時間の休憩を終えて、仕事に戻ると何やら騒がしく…
初療室1番(重症患者さんが入る部屋)に心肺停止の患者さんがおられました。

蘇生行為を続けても見込みはなく、家族の到着を待ってから死亡宣告を行う方針に。

30分程経過してから、娘さんが駆けつけた。
医師から事前に別室でIC(説明)をして、その後1番のお部屋で患者さんと対面。

モニター上波形はなく、勿論、脈拍も0のまま。
娘さんが傍に寄り添い、
「お母さん」
そう一言かけた瞬間、モニターの波形が動き、脈拍が78と表示されました!
娘さんが何度か声をかけた後、緩やかに波形はなくなり再び0に戻り、そのまま動くことはありませんでした。

まるで娘さんの到着を待っていたかのように、最期の力で反応したんだなぁ、と思います。
愛しい人の声が耳に届き、エーテル体に触れ、脈拍として現れる。
医療の世界では、こういった非現実的な出来事が多々起こります。
信じない人は信じないかもしれませんが、こういった目に見えない力が働くところを体験すると、色々と感じ考えるものがありますね。

人間の最後に残る感覚機能は耳だ、とよく聞いていましたが、実際に体験したのは初めてでした。
とても尊い、貴重な体験をさせて頂きました。