『 秋の山 静かに雲の 通りけり 』

(夏目漱石)

 

 

10月に入りました。

初日は、30℃超のスタートで、

やれやれ 今月もまだ夏か、

どうなることやらと 気が重くなりましたが、

2日からは、手のひら返し気候に。

真夏日、熱帯夜とはお別れ。

雨も降って、

すっかり秋の空気になってきました。

 

今年は咲かないのかと思っていた

彼岸花も、

紅く、白く、黄と、

あちこちに、

われ先にと伸び 開いてきました。

半月以上も待ちくたびれての登場です。

暑さ寒さも彼岸までと、

暑さの終わりを待ちかねるように、

彼岸になると開く花 「彼岸花」。

この長い夏が、

異常でなく当たり前になるのなら、

「彼岸過ぎ花」と 名前を変えることになりますね。

 

 

爽やかな秋の空気に、

空も雲も山も花木も、

澄んで色鮮やかになってきました。

夏の異常な暑熱に、

押しつぶされていた気持ちも、

やっと晴れて、

軽さが、明るさが戻ってきました。

 

虫の音、運動会の声、秋祭りの鐘太鼓、

秋は、耳にも爽やか。

 

空気がいいと、

ごはんも美味しく、

食欲も高まります。

 

今月の「男の料理」は、

「秋を味わう! おうちごはん」

さんま、舞茸、梨に茄子と、

秋の味覚 いっぱいです。

楽しく、賑やかに、美味しく

出来上がりました。

 

梨とほうれん草の白和え、厚揚げと舞茸のおろし大根.柚子胡椒のせ

さんまの炊き込みご飯、丸ごと焼き茄子のみそ汁

(黄色の彼岸花を添えて)

 

いい秋、

いい10月に なりますよう。