コロナの時も
「医療崩壊」という言葉が
たくさん使われましたが。
あのときもヤバかったけど
実は今、
もっと恐ろしい医療崩壊が
静かに始まっているようです。
わたしたちが
卒業したときは
医局に入って
医局から言われた病院に
赴任するのが一般的でした。
その病院が
どんなド田舎であろうと
文句は言わないルール。
そのかわり、
何年かがんばれば
また医局から
次の人が
送られてきて
交代できるのです。
医局制度が
「悪の象徴」みたいになって
新研修医制度が始まり
卒業生は
自分が行きたい病院に
自分でエントリーすることに
なりました。
おかげで
都会の病院に希望が集中、
弘前大学などは
大学病院なのに
もう何年も前から
第一希望でエントリーする人が
ゼロなのです。
困った地方は
地域枠で
9年間「縛る」制度が生まれ
どんどん
その定員を増やしています。
先日
研修医のいる病院に
勤めている友達に会ったら
「本当に
内科や外科希望の人が
激減してる」
と。
みーんな
「儲かる」美容にいっちゃう。
給料3倍違うんだって。
飽和して
美容が儲からなくなるまで
この現象は続くのでしょう。
そして美容が飽和したら
そこに勤めていた医者は
どうするんでしょう?
普通の臨床に戻る、戻れるとは
思えない…。
卒業後
本当に「医者になる」には
時間がかかります。
今最前線で走っている医師が
引退したら
次を走る医者がいません。
わたしたちが
要介護になるころには
本当に医療を
受けられなくなるかもしれません。
診る医者が限られるなら
患者の数のほうを減らすしかない。
私自身も
最前線にいる、とは言い難いので
「他の人、がんばれ!」
っていうのもどうかと思うのですが
ヒシヒシと怖い。
いつもお読みいただき
ありがとうございます。
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