老健には

常勤医師がいるとはいえ

入所者100人に対して

たった一人。

うちも

わたし一人で

切り盛り(?)しています。

 

わたしは内科医なので

眼科やら皮膚科やら

専門外のことは

外部医療機関に

お願いすることになります。

でも混んでるから

どうしても…の時以外は

できれば行きたくない(笑)。

 

先日入所したおじいさん。

介護スタッフから

「先生、右目だけ

白目向いてます!!!」

と謎の報告。

そんなことある~???と思って

見てみたら

確かに右目だけ

黒目がない!!

 

…ものすごく精巧な義眼でした…。

 

その義眼の向きが

変わっちゃって

黒目の部分が

見えなくなってた。

いやあ、びっくり。

 

ご家族に聞いたら

「元気な時は

毎日自分で外して洗ってたけど

認知症になってからは

放ったらかしてる」

とのこと。

 

義眼って洗うの!?

どうやって????

外したら

こんなのがゴロっと

出てくるの!?

 

 

そもそも

どうやって外すの~????

 

…困ったときは

専門家に頼むしかない。

往診頼んで

断らなさそうな

優しい(ちょっとだけ知りあいの)

眼科医にロックオン。

 

「えーぼく、忙しいから~」

と言うのを

「お願い!!!

一回だけ!!!!

すごく困ってるの!!!」

と頼み込んで

往診してもらいました。

 

施設への往診って

お金にならないんですよね。

ボランティアに近い。

だから

優しさにつけこむことが

とても重要です(笑)。

 

おかげで無事

外し方、洗い方を習得。

真ん丸な目玉が

出てくると思ったけど

ちょっと分厚いコンタクトみたいな

感じでした。

 

施設で長くお医者さんをしていて

良かったな~と思うことは

優しい、

私につけこまれちゃう、

知り合いリストが増えたこと!

 

これからもよろしくお願いします♪