個別メッセージでいただいたお話。

 

「父に胃ろうを造ろうと思っている。

胃ろうにして少しでも回復して

口から食べられるようになったら嬉しい。

でも

もし今後、

たとえば意識がなくなって

口からも食べられなくなって

それでも胃ろうで生きていくことになったら

それは父にとってどうなんだろうか‥」

 

見ず知らずの医者に

メッセージで相談せずにはいられない‥。

そこにメッセージ主さんの悩みの深さと

お父様への深い愛情を感じました。

 

 

直接お会いしていない方、

診ていない方への

個別メッセージでの相談は

医者としての倫理に反するらしいので

一般的な話として

ブログでお話ししたいと思います。

 

 

結論を言えば

「胃ろうにすると

決めたなら

それについて

悩んでは

いけません」

これにつきます。

すべての家族が、

すべての医療関係者が

悩んでいる問題です。

そして

答えがない問題です。

 

わたしが言いたいのは

「その患者さんに

一番愛情を

持っている人が

決めた答えが

いつも正解です」

ということです。

ちなみに

胃瘻にしないと決めた場合も

同じです。

 

ただし

一度胃ろうにしたら

「意識がなくなったから

胃ろうへの注入をやめます」

というのは

今の日本では難しいです。

家族としても

「ここで、やめてください」

とは言えないでしょう。

 

でも

胃ろうにしたとしても

いつまでも

生き続けられるわけではありません。

時が来たら

注入ができなくなったり

注入を続けていても

お迎えが来たりします。

そこが

その方の寿命ですから

ご家族は悩まず

神様にゆだねたらいいと思います。

その方にとって

一番良いときに

時が満ちるのだと信じましょう。

 

答えになっていたでしょうか。

そうはいっても

悩むものですが、

少しでも

気持ちが楽になったら嬉しいです。

お父様のご快復を

お祈りしています。